『コーラ』には、謎の中毒性がある。それもそのはず、飲んだ限りでは何らかのスパイスが入ってるっぽいもんな。某有名メーカーはその細かな成分を明かしていないが、もしかしてコレは自分で作れるんじゃない?

そんな感じでふと思い立ち、スパイスの達人(カレー家店主)である友人に助言してもらうなどして、コーラを作ってみることにした。結果、思わず笑いがこぼれるほど美味しいモノが出来上がってしまったことを知らせたい。

・お高いバニラビーンズ様

よくわからんが、そのへんで売っているスパイスを煮出して砂糖と混ぜておけばコーラっぽくなるのでは……と考えた記者。そのまま実践してみても良かったのだが、バカ高いアレを使う手はずにしていたため、失敗は許されない。

サフランに続いて、今や世界で2番目に高いとも言われる “バニラビーンズ” だ。記者の家の近くのスーパーでは、15㎝くらいのものが1本入って税別1150円。びっくりして、思わずプライスカードを二度見しちゃったよね。

そんなこんなでバニラエッセンスで代用することも考えたが、逃げちゃダメだと腹をくくり購入。故にこのビーンズ様を無駄にしないために、確実な手順を踏む必要がある。そこで友人のカレー家にふんわりと相談したという訳だ。


・近所のスーパーで手に入る材料でOK! 

いわくコーラを作る上で最低限使用したほうが良いのは、クローブ(丁字)・カルダモン・バニラビーンズ・柑橘類あたりらしい。これらは、少し大きめのスーパーなどで手に入れることができるだろう。

記者はさらにシナモンやブラックペッパー、八角を使ってみた。加えて黒糖ときび砂糖を使うと、さらに旨味がアップするとのこと。なるほどな~~。なんとなくではあるがイメージが湧いたので、作っていくことにする。


【材料】

クローブ(丁字):好きなだけ
カルダモン:好きなだけ
シナモン:好きなだけ
バニラビーンズ:好きなだけ
八角:好きなだけ
ブラックペッパー:好きなだけ
柑橘(レモンやオレンジ、柚子など):好きなだけ
砂糖
炭酸水



【作り方】


1.バニラビーンズは包丁で縦に切れ目を入れて開き、スプーンなどで中の種をこそげ取っておく。


2.柑橘類の皮と中身を分ける(記者はレモンを使用したが国産のものを手に入れることができなかったため、皮は取り除いた)。ブラックペッパーは包丁などで荒く砕く。


3.水にスパイス類を入れてさっと火を通す。煮詰め過ぎない。


4.沸騰しそうなところで砂糖を入れる。水と砂糖の量は1対1くらい。軽く混ぜて火からおろす。2の柑橘を入れる。


5.水と砂糖を混ぜ合わせ火にかける。こちらも1対1くらいの割合がオススメ。ねっとりしてきたら火を止める。


6.5に4を入れて、軽く火を通しながら混ぜる。


7.6を火からおろして冷まし、瓶に詰めて冷蔵庫で一晩寝かせる。


8.翌日7を漉(こ)してスパイス類を取り除く。炭酸8、コーラの素2くらいで割って完成。ライムなどを添えても良し。


・上品なコーラの完成

作り方自体は、友人に聞いたものを参考にしながら記者が適っ当~にやってみたものだ。そのため、それほど一生懸命参考にする必要はないと思う。守ったほうが良いのは、スパイスをサッと煮だす点くらいだろうか。

あとはスパイスの力により、勝手に味がまとまってくれる……はずだ。さて、肝心の味であるが冒頭に書いたように、ビックリするほど美味しい。香りはいわゆるコーラであるし、味は市販のモノよりもお上品な感じだ。

ちょっとお高いホテルのバーで出てきそうな、そんなコーラに仕上がった次第。スパイスの配合により、もっともっと違うコーラを楽しめそうであるところも良い。

いやはやこれは今後も定期的に作って、我が家の冷蔵庫に常備決定だな! 唯一の弱点は、作り立ての味のままキープできる期間が短いこと。作って2~3日で飲み干すことをオススメしたい。てなことで、良ければ試してくれよな~!! 

Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

▼スパイスパワーでソレっぽく仕上がる

▼スパイスを煮出し過ぎない点がポイントか

▼コークハイにしてもバリうま

▼オマケ・そう言えば漫画『Dr.STONE』でもコーラ作ってたな……パクチーでもできるっぽいよ! スパイスが入っていれば、何でもコーラっぽい味になるのだろうか。今度試してみよう。