“生” ってのは便利な言葉で、このワードが入っていると大抵のものがウマそうに感じられる。生ビール、生チョコ、生牡蠣、そして……『ペプシ〈生〉』。何が “生” なのかはよく分からんけども、妙に心惹かれる商品名ではないか。

サントリー食品インターナショナルは本日2021年6月22日、新商品『ペプシ〈生〉』と『ペプシ〈生〉ゼロ』の販売を全国でスタートした。その実物が編集部に送られてきたので、従来のペプシと飲み比べてみたのだが……これがまったくの別物!

ペプシマンも目を見開くレベルだったため、さっそくお伝えしたい。

・話題の生

今年5月に発表され話題を呼んだ『ペプシ〈生〉』と『ペプシ〈生〉ゼロ』。編集部に届いたのは600mlのペットボトルだ(各税抜140円)。資料には「ペプシ史上最高レベルの爽快感を実現した」と書かれているが、果たして何がどう “生” だというのか?

公式サイトにヒントとなりそうな記述を発見したぞ。以下注目!


「数十種類ものスパイスの中から選び抜いた “生コーラスパイス” を新たに配合し、非加熱製法で作りあげることで、生コーラスパイスのフレッシュな味わいが最大化されることを見いだしました。

これにより、口に入れた瞬間のガツンとくる “飲みごたえ” はそのままに、喉を通った後にスッとひく “後ギレ” が強化され、 “ペプシ史上最高レベルの爽快感” を実現」


……まあ読んだところでよく分からないな。よし、こういう時はぺプるしかない! というワケでまずは1ぺプ目。違いを知る男になるべく、従来のペプシと飲み比べてみることにしよう。

・飲み比べた

比較するのは『ペプシ〈生〉』と通常ペプシだ。と言っても基本的にはコーラなので、見た目や匂いに関してはほぼ同じである。「うおおおお! 生ァァァァァアアア!!」みたいなことには特にならなかった。ところが……。

通常ペプシの後に『ペプシ〈生〉』を飲んでみると、両者は想像以上に別物だったのだ。マ、マジかよ……! 全然違う……!! 味の系統自体は同じなのに、何かが決定的に違うぞ。どうなってんだ!?

・謎のウマさ

あくまで私の感想だが、どちらがウマいかと聞かれたら、間違いなく『ペプシ〈生〉』の方がウマいと答えるだろう。ただ、ペプシが言う「後ギレ」や「爽快感」については、イマイチよく分からないんだよな。別にそこじゃねぇというか。

なのでお次は編集部一のペプシファン・編集長GO羽鳥に二つを飲み比べてもらった。ちなみに羽鳥は当初、ペプシについて「そこまで好きじゃない」と言っていたのだが、後になって自宅の冷蔵庫に常備されていることが発覚。どうやら隠れペプシアンだったらしい。いや隠れんな!

さっそく飲んでもらったところ……


羽鳥「きェェェェェエエエエエ!」

──何ですかそれは。隠れペプシアン語?


羽鳥「これはスゴイな! 全然違うじゃないか!!」


──ほう、羽鳥さんもそう思いましたか。僕もですよ。でも、どこが違うんですかね?


羽鳥「うーん、俺も爽快感とかはよく分かんないけど、とにかく後味が完全に別物だね。特に甘さ。〈生〉の後に普通のペプシ飲んだらさ、もう砂糖水だよ砂糖水! ペプシ味のお菓子って感じだね」


──ああ、たしかに〈生〉はペプシ特有の甘ったるさがないような気がします。


羽鳥「元のペプシってさ、なんか頭の悪い甘さなのよ」

──ひどい言いようですが、けっこう分かるかも。「アハハ! 俺あめ~よ! 俺あめ~よ!!」とか言いそうですよね。


羽鳥「まあそういうバカは嫌いじゃないけどな。で、一方の〈生〉は、何と言うかすごく上品な甘さだ。『甘いでございますわ』みたいなさ。育ちがいい感じがするよ」


──では羽鳥さんは『ペプシ〈生〉』と通常ペプシ、どちらを選びますか?


羽鳥「いや、それは〈生〉だよ〈生〉! 階段のぼっちゃったもん! 下りられないよもう!!


──とのことである。通常ペプシへの当たりが強すぎるような気もしなくもないが、それくらい両者の差は明確だったし、私も羽鳥の発言に全面的に同意する。隠れペプシアンの皆さんは(だから隠れんな!)ぜひ試してみてほしい。

参考リンク:ペプシ
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
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