もはや「LINEやってる?」なんて会話が不必要なほど、多くの人がトークアプリ『LINE』を利用していることだろう。ごくごく稀に「LINEやってない」という人に出くわすが、個人的には「シンジラレナーイ」の一言。少なくとも私、P.K.サンジュンの生活には欠かすことが出来ぬ重要機能である。

さて、LINEは基本的にプライベートで利用するアプリであり、自分のパーソナルな部分をある程度さらけ出している人も多いハズ。1番わかりやすいのがアイコンで、自身の画像をアイコンに設定しているケースも少なくあるまい。だがしかし、油断は禁物。私のようにとんだ赤っ恥をかいてしまうこともあるのだから──。

・アイコンは自分の画像

あたり前の話であるが、私はLINEの連絡先を知り合いにしか明かしていない。相手は私がどんな人間かわかっているし、私も相手がどんな人間なのかを承知している。どちらかというと開けっ広げな性格の私でも、最低限のラインは守っているつもりだ。……LINEだけに。

それはどうでもいいとして、お互いに知り合いだからこそ私は自分の顔をアイコンに設定しており、なんならやや ひょうきんな画像をあえてチョイスしている。言うまでもなく、相手が私のことをを “おちゃらけた人間” だと知っていることが、大前提としてあるからだ。

・保育園にて

だがしかし、つい先日のこと。乳児保育園の卒園を間近に控えた愛娘・レイちゃんを、保育園に送りに行った朝のことである。同じクラスのママさんが声をかけてきた。「レイちゃんパパ、〇〇したいので、良ければ親御さんのLINEグループに入りませんか?」と──。


サンちゃん大ピーーーーンチッ!


「〇〇」の箇所はあえて伏せるが、親としては「それは入った方がいいな」と思える打診であり、LINEグループに入ることには何の迷いも無かった。問題はアイコンである。あのアイコンだけは見られたくない……!

・普通のパパを演じてるのに

そのアイコンとは、以前の記事で佐藤記者が加工してくれた「虹村憶安風に肉にガッツく風」の画像。普段の私としてはジャブ程度の軽い画像であり、知り合いには「あいつなんかやってるな」……とさえ思ってもらえない、ごくごく日常的なサンジュンである。

ただ、普段は周囲の目など一切気にせず「誰にどう思われたって構いやしねーよ」と、余裕のヨシ子さんで生きている私だが “レイちゃんパパ” の仮面を被っている時だけは話が違う。なるべくサンジュンの気配を消し、さして特徴のない “温厚そうな普通のお父さん” になり切っているのだ。

私の仕事がライターであることはもちろんのこと、例えば「変態仮面」の格好をしているだとか、定期的にふんどし姿になっているとか、毎年ハロウィンになると半裸で渋谷に繰り出していることなどは知られていない……ハズ。あのアイコンが、そのきっかけになったらマズい

・妻のIDを教えようと思ったが

LINEグループ入りを打診された私は、すぐさま妻のLINE IDを申告しようと試みた。……んが、なにせ42(しじゅうに)のおっさんは、LINEの基本機能しか使用しておらず、どうやっても妻のIDが出てこない。保育園の玄関で、いつまでもママさんにお待ちいただけるほどハートが強いハズも無く、私は自分のIDを告げた。そして……


「これですね」


……と、自分の馬鹿っツラをママさんのスマホを通して確認したのであった──。THE 赤っ恥! お恥ずかPーーーーーーーーーー!!

・二次被害発生

なお、LINEグループに招待されてすぐ「妻と代わります」と告げ私は脱退したので、アイコンの目撃被害は最小限に食い止められたハズ。とはいえ妻も妻で、なぜか「自分の白目のドアップ画像」をアイコンにしていたため、結果的に二次被害が発生してしまったようだ。悪意は……ない。

というわけで、基本的にはプライベート空間であるLINEの世界も、その便利さがゆえ、思いもよらぬ事態が発生する可能性を秘めていることを覚えておいた方がいいだろう。違うんです、レイちゃんパパはただ温厚な普通のお父さんなんです。ポケモンGOばっかりやってません──。

Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.