2018年1月末、地球規模の震撼が走った。世界的なモータースポーツ「フォーミュラ1」いわゆるF1が「グリッドガールは現代の社会規範と相反するものである」として2018年から全面的に廃止することを発表したのだ。

かねてから各種団体から「グリッドガールの存在は性差別的で時代遅れ」などと批判を受けていたというが、肝心の現場の声はあまり聞こえてこない。そこで今回は、現役レースクイーンと元レースクイーンの2名に、この件についてどう思っているのか聞いてみることにした。

・生の声

少々話がややこしいので整理するが、F1が廃止を発表したのはレース前にドライバーの看板を掲げたりする「グリッドガール」である。レースクイーンはチーム所属なので現在のところ廃止には至っていないが、流れ的にレースクイーンそのものが廃止される可能性も少なくない。

さて、今回話を聞かせてくれたのは、モデルコンパニオンとして活躍する女性2名だ。1人は現役バリバリのレースクイーンAさんで、もう1人は1シーズンのレースクイーン歴を持つ元レースクイーンBさんである。以下でインタビューをご覧いただきたい。


──単刀直入にお伺いしますが、グリッドガールが廃止される件についてどうお考えでしょうか?

Bさん「うーん、海外だけならまだわかるんです。なぜなら海外はモータースポーツ自体の人気が高く、もちろんF1も純粋なモータースポーツとして人気があります。なので廃止されてもそこまで影響はないと思うから」

──日本は違うと?

Bさん「たぶん違いますよね。やっぱり日本のF1はグリッドガールやレースクイーンと切っても切れない関係というか、サーキットに足を運ぶお客さんもそれ目的が占める比重が高いと思うんですよ」

──たしかに会場にはかなり多くのカメラ小僧たちが押し寄せていますもんね。

Aさん「当初の目的はレースクイーンでも、最終的にはF1の魅力に気付いて帰ってくれるお客さんも多いので残念ですよね」

──なるほど。ちなみにレースクイーンってどうやったらなれるんしょうか? 応募すれば結構な確率でなれちゃうものなんですか?

Bさん「とんでもない! レースクイーンになるのはめちゃめちゃハードルが高いんですよ!!」

──え、そうなんですね。お二人くらい美人でもダメなんですか?

Aさん「レースクイーンは毎年各チームが一定数募集しています。ツラいのは1年契約ってとこで、毎年オーディションを受けなきゃいけないところなんですよ」

──おお、それは厳しいですね。ちなみに倍率はどれくらいなのでしょうか?

Aさん「チームによってですが、50人受けて合格者は1人か2人ってこともありますね」

──50人で1人か2人って、倍率にすると25倍とか50倍じゃないですか。それは大変だ。

Bさん「そう、大変なんです(笑)。しかもレースクイーンは顔だけじゃなくスタイルやコンディション、ポージングや姿勢なども高いレベルで求められる超難関のオーディションなんです」

──たしかに一際キレイな人が多いですもんね。

Bさん「イベントコンパニオンをやるコにとって、ある意味レースクイーンは究極の目標というか、高嶺の花なんです。レースクイーンになりたくてイベントコンパニオンを始めるコも普通にいますから」

──イベントコンパニオンで修業するんですね。

Aさん「イベントコンパニオンも様々ですが、例えば大きなイベントだとオートサロンやモーターショーはそれなりに狭き門です。そこからさらに絞り込まれるのがレースクイーンって感じではないでしょうか」

──なるほど。

Bさん「私自身もイベントコンパニオンを始めるとき、いつかレースクイーンをやりたいと思っていました。少なくとも日本では嫌々レースクイーンをやってるコなんて1人もいないと思います

──だいぶわかりました。大きな目標がなくなってしまったらツラいですね。

Bさん「抗議してた団体が他の目標をくれるワケではありませんし。レースクイーンが廃止されるのは純粋に悲しいですね」


どうやら我々が想像する以上にレースクイーンへのハードルは高く、またそれだけにイベントコンパニオンたちにとっては “名誉ある職業” のようだ。顔をお見せできなくて残念だが2人とも超ド級の美人だけに、その言葉には説得力があった。

もしかしたらF1創世記はレースクイーンもお飾り的な意味合いが強かったのかもしれない。だがここまで多くの女性が目指す職業になったのは、歴代のレースクイーンを含む多くの女性たちが勝ち得た結果ではなかろうか? レースクイーン廃止論についてあなたはどう思うだろう?

参照元:F1公式サイト(英語)
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼超ド級美人だけに説得力がハンパなかった。