どんなに公平公正な聖人君子であろうとも、パッと見で「なんじゃこりゃ」的な商品が目に入ったら、「ふっ……」と鼻で笑うような、バカにした気持ちにもなるだろう。いきなり「こ、これ、実は最高かもよ!!」なんて思うはずがないのだ。たとえば……

「LEDが7色に光る!」や「レインボーライト特急ボールペン(油性)」なんて文字と共に、ペンサイズの新幹線が入っていたとしたら……どう思うか。おそらく誰もが「なんじゃこりゃ」になるはずだ。だがしかし……こ、これ、実は最高だったのだ!!

売っていたのはダイソーで、もちろん価格は100円だった。最初は「子供向けの商品だな」だとか「なんで7色に光らせる必要があるんだよ」と、様々な角度からのツッコミを考えつつバカにしていたのであるが、いざ開封&スイッチONしてみると……


感動した。


まず感動したのは、遠慮のないLEDの光りっぷり。かわいらしく上品に「ピカピカ」なんてもんじゃなく、ド派手に「ベカベカ」といった感じであり、なんというか電気街。そこはかとなく中国の夜景感も出ているので、旅行気分も味わえる。

少し暗い場所なら、なおさら良い。「シャーッ!」なんて効果音を口にしながら暗闇を走らせてみると、すっごく楽しい気持ちになってくる。トイレットペーパーの芯をつなげたものや、掃除機のホースの中を疾走させたら、きっとカッコイイはずだ。

次に感動したのは、予想外の書きやすさ。実は最初、「かすれてきたー!」なんて自爆オチを期待していたのだが、結果は逆。全然かすれることもなく、実に気持ちよく文字やイラストを書くことができた。ボール径0.7mmの太さも好(ハオ)である。

書いている最中にベカベカさせて、少しだけ暗闇に行ってみると、これまた違った景色が見えてくる。新幹線だったのに、まるで……エンパイヤステートビルのような! 新宿ドコモビルのような!! 薄目で見たら「摩天楼かな?」って気持ちになるのだ。

さらにさらに、ベカベカ状態で「ペン回し」をすると……すごくカッコイイ。上手にできたらモテそうだ。

最後の感動は、暗闇でも執筆できるということ。ペン先あたりもベカベカと照らされるので、真っ暗闇でも……なんとか書くことができるのだ。目が疲れるけど、書ける。

てな感じで、思いのほか最高だった「レインボーライト特急ボールペン」。少なくとも100円以上は楽しめた。1本あたり300円ぶん……は言い過ぎなので、200円ぶんくらいは楽しめた。でも、100円でないと買わなかったとも思う。値付けって難しい。

Report:100均研究家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

▼なかなか好(ハオ)