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人は多かれ少なかれ、クセを持って生きている。人様に迷惑をかけない程度であれば問題はないが、誰かの気分を害したり、自分の評価を落とすようなクセならば直した方がいいだろう。

記者は40年弱の人生のうち、30年間以上も『爪を噛むクセ』が直らなかった。合計何メートル分の爪を噛んできたかと思うとゾッとするが、同様のクセがあり「直したいけど直せない」という人のために、今回は記者が実践した『爪を噛むクセを治す方法』をご紹介したい。

・なぜ爪を噛むのか?

まず、爪を噛む動機だが、赤ちゃんの頃の「指のおしゃぶり」の延長だという説が濃厚ではあるものの、真相はわからない。記者の場合は、物心ついてから一大決心してクセを克服するまで約30年以上、爪切りを使ったことがなかった。もちろん、噛んでいるので切る必要がないからである。

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親には散々注意されていたが、「不潔」と言われても当時の記者には全く響かなかった。世の中には爪より汚いものはたくさんあるし、爪を噛むときは何かに集中していることが多く、爪を噛むことは「集中力と引き換えの産物」と解釈していたほどだ。

・「汚い」といっても無駄

ただし、電車の中や公共の場で他人が爪を噛む様子は「みっともない」と感じていた。もし周りに爪を噛む人がいたら、「汚い」よりも「みっともない」と言ってあげよう。そちらの方がグサッと心に響き、爪を噛むことに罪悪感を覚えるハズだ。

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記者も「爪を噛むクセを克服しよう!」と決意したのは、周囲に「みっともない」と思われるのがイヤだったからである。だが、30年以上も体に染みついたクセを直すのは容易なことではなかった……。以下で記者が実践し、効果があったと感じた3つの方法をご紹介しよう。

・その1:「その都度、周囲の人に注意してもらう」

まずは家族にも友人たちにも職場でも、「爪を噛むクセを直したいので、もし噛んでたら注意して下さい!」と宣言しよう。宣言することにより自分を追い込む効果もあるが、とにかく無意識に爪を噛んでいることが多いので、いつもハッと気付かされた。

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期間中は周囲の人から、しょっちゅう「爪!」「噛んでる!」「ちょっと!」と注意され恥ずかしい思いをしたが、効果は絶大。本気でクセを直したいならば、周囲の人に力を借りることも視野に入れよう。

・その2:「全指にばんそうこうを貼る」

誰かといるときであれば注意されて気付くが、1人だとまた無意識に爪を噛んでしまう。そんなときは、全指に ばんそうこうを貼る作戦がオススメだ。シンプルだが効果は絶大で、ばんそうこうの感触で爪を噛もうとしていた自分によく気付いた。

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なお、当時はスマホがなかったから支障はなかったが、今の時代のヘビーなスマホユーザーだとちょっと厳しいかもしれない。

・その3:「本当にみっともない行為だと認識する」

爪を噛んでいた当時、記者は「直したい」と口にしつつも本気でそうは思っていなかった。むしろ「爪を噛む → 集中してる → ちょっと天才っぽい」……と謎のロジックが出来上がっており、その意識を変えるのが最大の難関だったといえるだろう。

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当時の記者と同じでないにせよ「爪を噛んでも人に迷惑かけてないし」とお思いの方は、他人が爪を噛む姿を思い出してほしい。子供ならばいざ知らず、大の大人が爪を噛むのはマジでみっともない。周囲は何も言わずとも「みっともない」と思われていると考えるべきだ。

要するに、まずは固い決意が必要なのだが、その決意が固まったら周囲の人にも協力してもらいつつ、ばんそうこう作戦を試してみてほしい。記者もクセを直すのがどれだけ大変かよくわかる。わかるが、周囲に勝手に「みっともない」と思われるのは単純に損だ。爪を噛むクセ意を直したい人たちよ、幸運を祈る!

執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼大の大人が爪を噛むのはみっともないぞ。
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