最近のテレビって通販番組ばっかりだな〜。情報番組と見せかけて通販番組、みたいなパターンが多いんだよな〜。なんなら全部のチャンネルで通販番組やってる時間帯もあるんじゃないか? 一体誰が見てるんだ〜?

などと思っていたところ、久々に訪問した祖母宅で祖母(90)と叔母(55)が1日ぶっ通しでテレビ通販番組を視聴しているのを目撃した。彼女らは数万円もする美顔器を購入しようと、 今まさにダイヤルを回す5秒前……Majiかよ! そんな簡単に他人を信用していいのか!?

・想定外の初体験

しかし今回、ワケあって私は人生で初めて “通販番組の大ヒット商品” を購入することになったのである。きっかけはある日、親しくしている読者の方より「亀沢さん(筆者)が心配」というご意見をいただいたことだ。


ご指摘いただいたのは私が最近投稿したツイート。「劇場版エヴァを観てきました」というノドカな内容だが、一体このツイートのどこが問題だというのか?


注意深く見返しても、特に気になる箇所は……



爪、汚ねぇ!!!!!!!!!!


・そんな時はコレ!

爪にクッキリと刻まれた “タテ線” は、正式には『爪甲縦条(そうこうじゅうじょう)』と呼ばれるもの。私は自分の爪にタテ線が入っていることを知ってはいたが、「まぁ、そんなもんだろう」程度に思っていた。

ところが頂いたご意見によると、私の爪は客観的に見て「ちょっと30代とは思えないほど大量のタテ線」が入っており、「健康状態や生活習慣が気になるレベル」の老いっぷりなのだという。他人の爪なんてどうでもいいじゃないか、という気もしなくないが……

まぁ画像を人目に晒している以上は、これも “エチケット” の範囲内と言えるのかもしれない。極端なハナシ “他人の視線気にしない理論” が全てまかり通れば、「じゃあ服着なくてもいいじゃん」ということになってしまうから。

ちなみに私は以前、サロンでネイルアートをした画像を記事に載せたところ、一部のネットユーザーから「不潔」「下品」とバッシングされた過去を持つ。綺麗にしすぎてもダメ、何もしなくてもダメ……女という仕事、つらすぎるだろ。

ワラにもすがる思いの私は、意見をくれた読者の方に直接話を聞きに行くことに。すると彼女は「私に任せて」とばかりに、優しい笑顔でこう言ったのである。


「すごくいい商品があるよ」と……。


・ファイブセカンズシャイン

えっ? そういう話? そこまで言うなら買わんでもないが……でも、お高いんでしょ? ウッソ!? たったの1580円!?!? ……ってな流れで購入したのが『FIVE SECONDS SHINE(ファイブ セカンズ シャイン)』という商品。

実はコレ、有名実演販売士のレジェンド松下氏がバラエティ番組で紹介したことで人気に火が付いたもの。このシリーズは『かかと削り』(2650円)も人気らしく、せっかくならと爪やすりとセットで注文した。(※ 販売サイトによって価格は若干異なる)

この先は荒れた皮膚の画像が登場するため、気になる方はそっとページを閉じていただけると幸いだ。「汚いものを見せるな」といった苦情は受け付けないのであしからず。



さて……実は私はこれまで、爪のタテ線よりもむしろ “かかとのガサガサっぷり” に悩んでいたクチ。それは象のヒフのように硬く、草ひとつ生えぬ荒れ果てた大地……。

足の皮がズルムケになるピーリングパックを使用することもあるが、アレは余計な皮まで剥けてしまう上、失敗すると大変なんだよなぁ。


そんな薄汚いかかとをファイブセカンズシャインで軽くこすると……



雪のように真っ白な粉が出てきた!!!!



ほんの数往復で大量の皮膚が粉化して……



かかとがツルッツルに〜〜〜!!


え〜〜〜〜!?


ウソでしょ!?


信じられな〜〜〜〜い!!!!!


・これは宣伝記事ではない

思わず通販番組に登場する女性タレントみたいな反応をしてしまったのだが、これは別に宣伝記事ではない。通販番組の出演者はオーバーなリアクションをしがちあり、な〜んか嘘くさく感じられる、という人は多いだろう。私が通販番組を敬遠していた大きな理由もそこにある。

しかし今回、通販番組で売られている商品を使ってみた私は「出演者たちのリアクションはあながち嘘でもなかったのかも」と感じ始めている。これほど簡単にカカトがツルツルになって痛みもなければ、そりゃ誰だって「信じられない」と言うだろう。

この調子だと爪やすりにも相当の期待が持てるな!

さっそくタテ線の入った爪をゴシゴシ……おおっ!? トップコートを塗ったみたいに爪がピカピカ〜〜〜!!!!!


が……

なんか、タテ線が余計に目立っている気も……?


・あなどってはいけなかった

どうやら私の爪のタテ線は想像以上に深く、 “横向きのうねり” も併発していたらしい。全体がピカピカになったことで、そうでない部分が逆に目立つという予想外の展開になってしまったのだった。

もちろん溝がなくなるまでこすり続ければ綺麗になるだろうが、そうすると今度は爪が薄くなりすぎてしまう。と、いうわけで爪の状態が特にひどい人は、やはり生活習慣や食生活なども見直す必要がありそうだ。女子って大変……。

ただ、かかと削りは大活躍しているし、多少デコボコがあってもピカピカの爪からは「綺麗にしようとする熱意」が伝わる。今回の買い物は久々の掘り出し物であった。

通販番組の怖いのは「うっかり要らないものを買いすぎてしまうところ」だが、それは考えてみれば街での買い物も同じこと。どちらも見極めが重要なのだな……ってことで、たまにはテレビ通販も見てみるか〜!

執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.