爪
見られていないようで、意外と見られているのが爪である。日本では平均的に女性は約2週間、男性は約1週間に1度の割合で爪を切るようだ。

しかし、このたびインドでなんと「62年間爪を伸ばし続けた男性」がギネス記録に認定されたのでお知らせしたい。ギネス認定員が慎重に爪の長さを測っている様子が、YouTube上で確認できるぞ。

・伸ばし始めたのは16歳

インド人のシリダーハル・チラルさんは現在78歳。子どもの時に友人の爪を誤って割ってしまい、先生にひどく怒られたという。そこで、相手の気持ちを理解するために爪を伸ばすことを決意したらしい。

・驚異の長さ

それから62年が経ち、現在の彼の左手はとんでもないことになっている。一番長い親指の爪の長さは197.8センチ。漫画「スラムダンク」の登場人物、赤木の身長が197センチなので、あのゴリとほぼ一緒ということになる……。ちなみに5本の爪の長さの合計は909.6センチ。その長さは中型バスとほぼ変わらないではないか。

・数々の苦労話も

動画では、これまでの苦労話も語られている。それによると、眠っているときも油断できず、起きているときもあまり移動ができないため、仕事が見つからなくて大変だったという。一見、笑い話に聞こえなくもないが、本人はもちろん真剣だ。

実際に2009年、当時ギネス記録を保持していたアメリカ人女性が交通事故に巻き込まれた際、爪が折れてしまったことがある。普通の生活をしていたらわからないが、ギネス級にまで爪を伸ばし続けている人にとっては、決して笑い話では済まされないのだ。

・チラルさんの願い

現在も爪が伸び続けているシリダーハル・チラルさんだが、今の願いは「爪を切り、博物館で保管してもらうこと」だそうだ。相手の気持ちを理解するために伸ばし続けた爪が、ギネス記録になってしまったとは、ただただスゴイ。もし爪を切ったとしても「世界一の友情の爪」の称号が、消えることはないだろう。

参照元:YouTube
執筆:砂子間正貫

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