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Q38:子供連れの親からは、普通の態度で接してほしい? それともディズニー世界の一員として接してほしい?
A38:ディズニー世界の一員として接してほしいね。最悪なのが、キャラクターを怖がる子供に「着ぐるみの中に人が入っているだけ」と言う親だった。そんなこと言われると子供はもっと怖がるしね。

つまらないことを話しかけて、僕の反応を見ようとする親もいたな。暇なときは面白いけど、忙しいとそんなのに構っている暇はなかった。

Q39:どうやってキャラクターのサインを習得しましたか?
A39:かつては好きなようにサインしても良かったんだ(ミッキーは例外)。でも「サインのスタンダード」が決められてからは、その通りに書くようになった。僕は良いことだと思うよ。小さな見本を持っていて、その通りにサインするんだ。

グーフィーのサインは簡単で、僕は逆さまに書くことだってできた。習得するには時間がかかったけど、お客さんは驚いていたよ。頭の後ろや、目をつぶった状態でもサインすることができるよ。

Q40:『トイ・ストーリー』のウッディとバズが一緒にいるとき、お客さんが倒れながら「アンディーが来た!」と言うと、彼らもその場に倒れると聞きました。本当?
A40:もう倒れないよ。

Q41:好きなディズニー映画は何ですか?
A41:難しい質問だな。海の魔女アースラが出てくる『リトル・マーメイド』は大好きだけど、総合点で言えば『レミーのおいしいレストラン』かな。作品に良い台詞がたくさん登場するし、料理批評家アントン・イーゴが最後に言うことは最高だ。人種差別的な内容だと言われているけれど『ダンボ』も好き。ネズミのティモシーが僕の1番のお気に入りキャラクターだからかな。

▼25年以上ディズニー・ワールドで働いてきた証し

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Q42:お客さんが、キャラクターのためにしてあげられることは?
A42:そんなこと考えてくれる君が大好きだ。キャラクターの中からの視野はとても狭く、手元はほとんど見えない。だからゴルフボールみたいな小さな物にサインを頼まないでほしい。家族全員分など、一度にたくさんのサインを頼まれるのも困る。他の人がたくさん待っていると、1人1人にさける時間は限られているからね。

サイン帳の青いページを広げながら、青いペンでサインを頼むのもヤメた方がいいね。最もサインに適しているのは、ディズニー・ワールド関連のホテルのフロントデスクなんかで入手できる白いペンだ。インクは長持ちするし、僕らもあれでサインしなれているんだ。サインを永遠に残しておきたいなら、油性ペンを使おう。

長蛇の列ができているときに、キャラクターと長い会話を楽しもうとしないでほしい。礼儀正しく簡単に話しかけてもらえれば、もっと楽しいひと時になるはずだよ。

Q43:ディズニーは子供じゃなくても、大人でも夢中になれますよね。どう思いますか?
A43:「子供に夢を与えられて素敵なお仕事」と言う人がいると、ちょっと頭にくるんだ。だって子供を笑顔にするのは簡単だけど、大人を感動させるのは難しいからね。僕は、斜に構えがちなティーンエイジャーたちを笑顔にさせるのが好きだったな。そんな子供の笑顔を見た両親は感激して、僕に「ありがとう!」と小声で言ってくれたりしたものだ。

Q44:グーフィーとしてお客さんにイタズラしようとしたことはありますか?
A44:僕には独自のイタズラがあったんだ。大人の男性を後ろに向かせて、頭の上に手を載せる……と思わせて脇の下をくすぐるんだ。このイタズラをしたことで、僕は2度ほどクビになりかけたよ。

▼お客さんにイタズラするグーフィー

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Q45:グーフィーが「いないないばあ」をしてくれたおかげで、着ぐるみを怖がっていた2歳の息子もすっかりキャラクターたちに夢中になってしまいました。他にも、子供と打ち解ける方法はありますか?
A45:僕もよく、怖がる子供に「いないないばあ」をしていたよ。他には、こっちも怖がるフリをして、ゆっくりと子供に近づいていく方法も効果があった。無理矢理子供を僕に抱っこさせたり、「怖がるな」と怒る親もいたけど、これはダメな方法だ。

Q46:なぜディズニーで働こうと思ったんですか?
A46:僕は、ツラい子供時代を過ごしてきた。でもディズニー・ワールドに出かけるときだけ、家族間の雰囲気がよくなったんだ。初めてワールドにやって来てから、僕も “魔法を使いたい” と思ってきたんだ。

Q47:なぜ20年以上もディズニーに留まろうと思ったんですか?
A47:これまでのコメントを読んでもらえば分かるはず。そう、お客さんの存在だ。

▼グーフィーだ!

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Q48:今後も同じような業界で働くつもりですか?
A48:新しい分野に情熱を抱けるかが問題だ。僕はディズニーで働くことに情熱を持っていて、辞めるつもりはなかったからね。今後は青少年問題など、人を助けられる職業に就きたいと思っている。経験がないから選択肢も限られているけれど、なんとか頑張ってみるよ。

Q49:履歴書に「ディズニーでグーフィーをやっていました」と書くと、どんな反応が得られますか?
A49:特に良いことはないね。笑ってもらえるけど、それだけって感じ。

Q50:過去に戻れるとしたら、違ったキャリアを選択しますか?
A50:もちろん同じ道を歩くよ。僕はディズニーが大好きなんだ。僕の一部だった。言葉で表せないほど、懐かしく思うよ。

Q51:働き始めたときからディズニー・ワールドは好きでしたか? そして今でも好きですか?
A51:今も昔もディズニー・ワールドが大好きだよ。

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参照元:Reddit(英語)
執筆:小千谷サチ

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