ディズニーを愛し、ディズニーに愛された男──。人は尊敬の念を込めて彼のことをこう呼ぶ……「ディズニーマニア」と。世界には多くのディズニーマニアが存在すると思われるが、当編集部の田代大一朗も文句なしのディズニーマニアである。

そんな田代にディズニーに関する疑問をぶつけ、答えを教えてもらおうというのがこの企画『教えてディズニーマニア』である。第1回目となる今回は、ミッキーを始めとする「ディズニーキャラクターの指が4本の理由」について聞いてみたのでご覧いただきたい。

・なぜ指が4本なのか?

ミッキーの指が4本であるという事実に、あなたは気付いていただろうか? パレードに登場するミッキーも、映画内のミッキーも、そしてディズニーランドで販売しているミッキーの手袋も指は4本なのである。

もちろんミッキーだけではなく、ミニーもドナルドもグーフィーも指は4本。さらに言うならば、ピノキオも指は4本、映画「アラジン」のジーニーも指は4本、七人の小人も全員指は4本なのだ。

私(P.K.サンジュン)は映画「シュガーラッシュ」を観ていた際、ヒロインの “ヴァネロペ” の指が4本しかないことに気付いたのだが、普通に指5本で良くないだろうか? 疑問に思ったのでディズニーマニアに質問してみることにした。


──田代さん、田代さん。シュガーラッシュ観てて気付いたんですけど、ディズニーのキャラってなんで指が4本しかないんですか?

「おお、いいところに気付きましたね。そんな細かいところに気付けるなんて、サンジュンさん、イマジニア(ディズニーの敏腕クリエイティブ集団)の素質ありますよ!」

──なんかよく分かんないですが、ありがとうございます。よく見るとミッキーもミニーも指が4本しかないですよね?

「そうなんです。でもこれにはちゃんとした理由があるんですよ☆」

──というと?

「ミッキーのデビュー作 “蒸気船ウィリー” が公開されたのは1928年のことです。当時はいわゆるパラパラ漫画の原理で映画が制作されていたんですね」

──ふむふむ。

「当時のアニメーション技術で指5本のミッキーを描いた場合、指が6本に見えたりと、指がたくさんあるように見えたようです。だからミッキーの指は4本になったと言われているんです☆」

──おお、なるほどー。当時の名残なんですね。

「ミッキーの生みの親でもあるウォルトも “もし5本指で描いていたら、ミッキーの手がバナナだらけに見えてただろう” と言ったとされていますから、この説はけっこう有力だと思います」



──え、他にも説があるんですか?

「そうなんです。もう1つ有力なのは、単純に指5本より指4本の方が速く描けるから説です。何千枚、何万枚のイラストを手描きするなかで、指1本描かなくていいというのは、制作時間的にもコスト的にも非常に大きなメリットになるのではないでしょうか」

──なるほどー、納得しました。理由があってディズニーのキャラは指が4本なんですね。

「おっと、サンジュンさん。それは早とちりですよ☆」

──えっ?

「例えば白雪姫やシンデレラなどのディズニープリンセスたちは全員指が5本あるんです☆ 明確な線引きは無いんですが、人間がベースになっているキャラクターは指が5本、ファンタジー要素が強いキャラクターは指が4本と思えばいいんではないでしょうか☆」

──そうなんですね。なるほど、確かにエルサは指が5本だった。

「余談ですが、ミッキーたちの指が3本ではない理由もあるんです」

──おお、確かに3本でもパラパラ漫画なら何とかなりそうなのに。なんで指3本にしなかったんですか? 4本よりもさらに早く描けるでしょ。

「確かに3本の方が早く描けるかもしれないですが、それだと見た目があまりに非現実的すぎるんですよね。そして指を3本にしてしまうと、例えばミッキーが指をさした場合、中指を立てているように見えるという問題も出てきちゃうんです。なのでミッキーの指は4本で落ち着いたみたいですよ☆」

──なんでも知ってるな。


というわけで、ミッキーの指が4本しかない理由が判明した。いきなりの質問であったにもかかわらず「指が3本ではない理由」まで答えてくれるとは、さすがディズニーマニアである。なお、これらの説は田代の見解であり、ディズニーの公式な発表ではない点は記述しておく。

とにもかくにも、きっと我々が思い付かないほど多くの知識を持っているディズニーマニア。新たな疑問が浮かんだら、また田代に聞いてみることにするぞ! 読者の皆さんもディズニーにまつわる疑問があったら、ぜひ「リクエストボックス」から質問してくれよな!!

参考リンク:東京ディズニーリゾートディズニー公式サイト
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

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