理由はよくわからないが、世界的に見ても日本だけが新型コロナウィルスの新規感染者数が劇的に減少し続けてる。まだ全てが以前通りとはいかないが、それでもお出かけや出張などで遠出する機会も増えていることだろう。

つい先日、私、P.K.サンジュンもおよそ半年ぶりに大阪へ出張、新幹線に乗車した。窓際の席は全て埋まっており「おお、日常を取り戻しつつあるな」と感じたのだが……。

・旅と電源

人間には……というか「俺には旅が必要なんだな」と、コロナ期間を通じて強く感じている。それこそ今から半年前の大阪出張はおよそ1年ぶりの遠出であったが、その際は新幹線が動き出した瞬間に鼻がツンとした。早く海外にも行きたいス。

それはどうでもイイとして、新幹線などで長距離移動する際、私が常に気にかけているのが「電源環境」である。移動中にPCで作業することも多く、実際のこの記事も「のぞみ」の中で執筆中。ただいまの時刻、午前7時を回ったところです。

PC以外でもお恥ずかしい話、私は “スマホ依存症” と言われても仕方ないくらい しょっちゅうスマホを見ているので、充電は猛烈な勢いで減っていく。そんな私にとって新幹線や飛行機は「充電回復ゾーン」的な意味合いが強い。

・充電しまくりたい

PCやスマホだけではなく、可能ならモバイルバッテリーも充電できればそれがベスト。新幹線を降り立った瞬間からは、いわば戦場へ飛び出すのだ。無充電環境で戦い続けるため、できる限りの備えはしておきたい。

ところが、先述のように新幹線の窓際はすでに満席で、私は通路側の席を手配するほかなかった。新幹線の「窓際」を陣取るか、それとも「通路側」に追いやられるかでは、充電環境において天国と地獄ほどの差がある。

・地獄の通路側

のぞみではコンセントが窓際にしか設置されておらず(最前列の座席以外)、通路側から電源を確保しようとすると「窓際の乗車客」及び「真ん中の乗車客」に許可を取る必要がある。

勇気を出して「すみません、コンセントを使わせていただいてよろしいですか?」などと言えば、多くの場合は電源の確保が可能だ。……が、窓際客の足元に垂れ下がる充電ケーブルの「相手の領域を犯している感」は、絶対的な申し訳なさを感じずにはいられない。

また「もしかしたらこの人も使いたいのでは?」「寝てるフリしてケーブルが邪魔だと思っているのでは?」などと考えると、気が気ではなくなってしまう。フル充電まで待てるほど、私のハートは強くない。

・充電くらいで気を遣いたくない

というか、そもそも私にとって充電は、呼吸くらい自然な営みだ。多少の勇気を持ち、それなりの気遣いをすればいいだけの話ではあるが、それすらもしたくない。充電くらい自由にやらせてくれ。

世は2021年、スマホに話しかければAIが応答し、通信環境はは4Gから5Gの世界へ移行中。1日かけても語り尽くせぬほど、テクノロジーは現在進行形で進化し続けている。


なのに窓際だけて!


コンセント窓際だけて!!


技術的に不可能なのか、それとも予算的に見合わないのか? 理由はわからないが、今日び全席にコンセントが無い新幹線自体がナンセンスと言わざるを得ない。「譲り合いの心、日本の心」は、こういうところで使うものでもないハズだ。

・普通にナンセンス

世界的な乗り物の充電環境を私は知らないが、少なくとも30年後には「全席電源完備」があたり前になっているに違いない。特に新幹線クラスの乗り物は、早急に全席にコンセントを配置した方がイイと思うが、いかがだろうか? 

なお、幸いにも先ほど窓際の乗車客が名古屋で下車したため、現在私は急ピッチで充電を行っている。いちいち充電ごときに気を遣いたくないんだ。新幹線は充電ヒーリングゾーンであるべきなんだ。JRさん、何とかなりませんでしょうか? だって、窓際だけて──。

執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.