いよいよ我が家の「干し蕎麦ストック庫」が空になりつつあるので、干し蕎麦を探す旅に出てみようかな……と。
しかしウチの近所は食い尽くした。会社の近くも食い尽くした。新宿のデパ地下も食い尽くした……と、まるで畑を食い尽くすイナゴのような蕎麦人間になってしまっているのだが、まだ未サーチの近所があった。
それは新大久保のあたり。新宿二丁目にある会社からも、がんばれば歩いて行ける。スーパーでもあるかな〜とパトロールしていたところ……
いよいよ我が家の「干し蕎麦ストック庫」が空になりつつあるので、干し蕎麦を探す旅に出てみようかな……と。
しかしウチの近所は食い尽くした。会社の近くも食い尽くした。新宿のデパ地下も食い尽くした……と、まるで畑を食い尽くすイナゴのような蕎麦人間になってしまっているのだが、まだ未サーチの近所があった。
それは新大久保のあたり。新宿二丁目にある会社からも、がんばれば歩いて行ける。スーパーでもあるかな〜とパトロールしていたところ……
たびたび「蕎麦を食べる時に使うめんつゆについて教えて欲しい」という投書が来る。
実は過去に、当連載の第41回目で “つゆ” について言及しているし、当連載の番外編「高級スーパー『紀ノ国屋』に、使用条件のハードルが凄まじく高い「めんつゆ」が売ってたんで使ってみた!」においても説明している。
あらためて答えを書くと、メインは『創味のつゆ』、サブ的に『味よし』だ。
なぜ今回、つゆの話から始めたのかというと……
現時点における「干し蕎麦ランキングBEST5」の中でも、最も意外性の高いランカーといえば児玉製麺『白梅とろろ入り出雲そば』であると私は思う。
まったくもって、その強さが予想できなかった。しかしいざ対戦したら、とんでもない強さだった。1ラウンドの1パンでKOされたかのような強さ。
これまであまり評価されてこなかった「商品名に “とろろ” が付く蕎麦」の下剋上というか、まさかの「とろろ蕎麦ランキング入り」であった。
あの時の伝説があったから、どうしても期待してしまう。商品名に “とろろ” が付く蕎麦に。しかも今回は商品名に「神」まで付いてる!
さあ、謎多き蕎麦「韃靼(だったん)そば」の時間である。ちなみに韃靼そばが登場するのは、当連載では3回目。
いったいなぜ「韃靼」なのかと言えば、ロシアの「タタール地方」で生産されていたことから、タタール、ダタール、ダッタ〜ル、ダッタン! と変化していったという説。
はたまたモンゴルに住む遊牧民族の古い呼び名であるタタール人(漢字で「韃靼」と書く)が好んでいたから……という説などが言い伝えられているが、いずれにしても「タタール」から「韃靼(だったん)」が来たというのは間違いなさそう。
パッケージを眺めて「おや?」となった。
雪國商店という新潟のアンテナショップで購入した『匠味(たくみ)自然芋そば 細打ち』。
てっきり商品名が「自然芋(じねんじょ)そば」なのかと思いきや……
私は「そば通(つう)」を信用していない。
あ、いや、蕎麦に対しての経験値が豊かな、人間の「そば通」を信用していないわけではなく、商品名に「そば通」と付ける蕎麦を信用していないのだ。
これまで2品の「通」を食べてきたが、どちらも一体なにが「通」なのか、さっぱりわからない商品だった。どんな商品だったのかは、各自サイト内検索をしていただきたい。
ついに200回を迎えた当連載『家そば放浪記』。いつも知らず知らずのうちに節目が過ぎてしまう傾向にあるので、今回ばかりは気合を入れて “記念すべき200回用の干し蕎麦” を探すことに。特別感が欲しかった。
そこで思いついたのがデパ地下の干し蕎麦。それも単なるデパ地下ではなく、三越伊勢丹新宿店の地下にある、かなり高級な食材が揃っている店『シェフズセレクション(グローサリー)』に置いてある干し蕎麦!
同店の干し蕎麦の中で最も高価なのは……信州戸隠そば株式会社の『本十割そば』税込648円! 「これしかない!」と購入し、とりあえず我が家の “干し蕎麦ストッカー” に保管しようとしたところ……
タピオカブームとは何だったのだろうか。今にして思うと、西部開拓時代のゴールドラッシュ(タピオカラッシュ)みたいな印象がある。しかしタピオカに罪はない。
私は昔からタピオカココナッツミルクが大好きで。今から30年も前、中学の時の家庭科の課題(夏休みの宿題?)で、エビチリとタピオカを作ったのを今でもハッキリと覚えている。
そんなタピオカ好きな私の前に、ふたたびタピオカが現れた。それも、ミルクティーでもなければココナッツミルクでもなく、姿を「干し蕎麦」に変えて現れたのだ。
なんでも良いので、自分の中で何かひとつのテーマを持っていると、がぜんスーパーマーケット巡りが楽しくなる。
私の場合は「そば」と「納豆」と「パックのネギ」なのだが、まずその3つをチェックするだけで、そのスーパーという名の「国(くに)」の情勢ならびに物価などが把握できるのだ。
てな感じでヤオコーに行ってみると、見慣れない干し蕎麦を発見。赤城食品。これは見たことのないメーカーだぞぉ……(興奮)。遠くまで遠征した甲斐があった!
このところ、いろいろな地方のアンテナショップで購入した干し蕎麦ばかり食べており、ぜんぜんスーパーの乾麺コーナー巡りをしていなかった。
少し反省しつつ、ひさしぶりに私のホームスーパーである西友をチェックしてみると……見たことのない商品が売っている〜!
その名も『十割そば 芯せいろ』。パッケージを手に取り裏返してみると、なんと製造所は……
ついに200束まで目前になった第196束目は、長野が誇る蕎麦メーカー「おびなた」の『善光寺門前 信州そば』をチョイスしてみた。
信州そばといえば長野県、その逆もしかり……と、ここでクイズを出してみたい。
これまで196もの干し蕎麦を食べてきたが、製造所が長野県だった蕎麦はどのくらいあったでしょうか?
答えはなんと……
こちらの蕎麦、店の棚に入っている時から、な〜んか不思議なオーラがあった。
まず、墨絵っぽいイラストが実に独特。一体この塔は何だろう……と、商品名にもある「羽黒山」でググったら、すぐに五重塔がヒットした。なんでもこの塔、国宝らしい。
ちなみに羽黒山は、山形県鶴岡市にある、標高414メートルの山である。
恐るべき高打率。バッターボックスに立てば全打席ホームラン。それが北海道が誇る蕎麦メーカー「新得物産」の干し蕎麦だ。
これまでの登場は3回。なのにハッキリと名前を覚えているというのは、どれも相当に美味かったから……に他ならない。
なにせ初登場時の『挽きぐるみそば』はランキング2位を獲得。2回目登場の『北海道新得八割そば』もランキング3位を獲得で、3回目登場の『北海道新得 更科そば』もこれまたランキング3位……。※現在は「殿堂入り」&「松」に
調べてみたら、本当に “全打席ホームラン” だった……。これほど “間違いのない蕎麦” を作るメーカーも珍しいのではないだろうか。
今回の蕎麦は、完全なる「ジャケ買い」ならぬ「パケ買い」だ。
目の覚めるような彩度全開の赤。色を表す色光の三原色「RGB」で言うならR255。色料の三原色「CMYK」ならM100のY100といっても良いくらいの完全なる赤。なかなか干し蕎麦で「赤」は見ない。
その赤は、蕎麦棚の中でひときわ異彩を放っていた。
今回の干し蕎麦は、藤原製麺の『幌加内(ほろかない)そば』。
同社の蕎麦については、セブンイレブンで売られている7プレミアムの『2種のそば粉をブレンドしたそば』をはじめ、『早ゆでそば 細麺』、そしてヤオコーで売られているPB商品『Yes! YAOKO Premium 風味豊かな幌加内そば』を過去に食べてきたが……って、アレ?
ヤオコーのも『幌加内そば』だ。てことは、同じ商品だったりする?……と思いきや!
今回の蕎麦が『やまいもそば』なので、遠い昔、私が働いていたお蕎麦屋さんでの やまいも の使い方を簡単にご紹介してみようかと思う。
まずは、やまいもの皮をシャッシャと剥く。するとヌルヌルして持ちにくいが、目の細かい「おろし器」を使って頑張ってシュカシュカと擦る。
そして出来上がった純白の「とろろ」を、綺麗な水で少し薄める。そのままの粘度だと、コシが強すぎて使いにくいからだ。これポイント。
油屋清右衛門と聞いて「お!」と思った人は、かなりの家そば放浪記通(ツウ)である。あまりにも通すぎて私がビビるほどであるが。
当連載に油屋清右衛門が登場したのは今回を入れて計4回。伊勢丹の地下や、ザ・ガーデン自由が丘など、「ちょっとイイところ」で売られている印象がある。
また、同社は同業他社が絶対にやらないようなアニメ・漫画・ゲーム系のコラボ商品をバシバシと出すところも特徴で、詳しくはホームページをご覧になってほしいが、唯一無二のヲタ系そばメーカーと言って良いだろう。
秋葉原に『福島屋』というショップがある。私はてっきり福島県のアンテナショップかと思い込みながら入店し、いつものように干し蕎麦を探していたのだが、売っていたのは……
販売者:カドヤ株式会社(東京都町田市)
製造所:株式会社北舘製麺(岩手県)
──と、まったく福島とは関係のないメーカーの干し蕎麦『国内産そば粉 挽きたてそば 北舘充史』だった。
はて、これは……と疑問に思い調べてみると、
スーパーめぐりが楽しい。特に旅先でのスーパーチェックは隠れたメインイベントな感もある。
先日、餃子目当てで同僚と栃木県は宇都宮に行ったのだが、当然ながらスーパーマーケットもパトロール。
まず「カットねぎ」をチェックして、どんな納豆が売られているのかも確認し、最後に干し蕎麦を見にいくと……