「家そば放浪記」の記事まとめ (3ページ目)
「ソロか〜」。この『開田産プレミアム蕎麦 更科(白)』の裏面を見た時、まず私はそう思った。
製造者は「霧しな」。あの “殿堂入り” の『元祖乱れづくり 木曽路御岳そば』を作ったのも「霧しな」であるが、常に「販売者:はくばく」が傍にいた。
「はくばく(霧しな)」のコンビは、当連載で6回も登場。
いつからか「霧しな」は「はくばく」とセットなんだなという認識になっていたが、珍しくも今回は「霧しな(ソロ)」なのである。
大丈夫か霧しな。いつもは2人でステージに立つお笑いコンビが、いきなりソロで登場した感。なんだかこっちが緊張してきた……。
久々にオーケーストアに行ってみたところ、見慣れないパッケージの蕎麦が売っていた。名前は『羽州山形 二八そば』で、製造元は城北麺工。
山形をベースとする城北麺工は、そばやラーメンの「麺」ならびに、「もち」にも強い企業。メーカーのロゴにも餅と麺がデザインされているほど。
そんな城北麺工の新商品が、今回の『羽州山形 二八そば』なのである。
有楽町駅前に東京交通会館というビルがあり、何軒かアンテナショップも入っている。
今回の蕎麦を購入した「雪國商店」は新潟県のアンテナショップ。
ふらりと覗いてみると、1パック740円もする高級蕎麦を発見! 高価な干し蕎麦は、だいたい美味い。しかも新潟。これは期待……と思ったら!!
私は太いのが好きなのだが、なにげに細いのもこれまでたくさん食べてきた。
羅列すると『早ゆでそば 細麺』『国産 細打ち 八割そば』『そばの香 信州戸隠製麺 十割そば(細切り)』『細打ち蕎麦』であるが、とりわけ最後の『細打ち蕎麦』は思い出深いし、評価が高い。
「細」でもストロングな蕎麦になりうるのだな……と勉強になったが、今回ご紹介する『挽きぐるみ極細五割そば』は、はたしてどうか?
蕎麦王国・長野。
そんな長野のアンテナショップが銀座にあり、名前を『銀座NAGANO』というのだが、干し蕎麦コーナーの充実っぷりには「さすが本場」と唸るばかり。
棚には見たこともない蕎麦ばかり。中でもとりわけ目立っていたのが、今回ご紹介する『そば屋の干そば』である。
蕎麦は置いてあるかな……と銀座にある岩手県のアンテナショップ『いわて銀河プラザ』に行ってみると、まず入口で出迎えてくれたのが「わんこそば」だった。
そうだ。わんこそば。「日本三大そば」のひとつでもあるわんこそば。「あるかなぁ……」どころか、本場ではないか。そんな自分に喝である。
これまで170種類以上の干し蕎麦を食べてはデータをとってきた私は、だんだん「とある法則」の存在を意識し始めた。
それは、こう言っては元も子もないのだが、“高価な蕎麦は美味い説” である。
もちろん “安い蕎麦が美味い” という下剋上スタイルもあるのだが、これまで「1食あたり300円以上」の値がついている商品は、十中八九、ランキング入りなり、殿堂入りを果たしているのだ。
久しぶりに秋葉原へ来た。若い頃……今から25年くらい前は、ゲームや電子部品や “掘り出し物” を探しに、あるいはラーメン(いすず)を食べるために、週に数回の頻度で行っていたのに。
様変わりしたアキバ。昔はこのへんにバスケットコートがあったんだけどなぁ……なんて駅周辺をテクテク歩き、私が向かったのは『CHABARA日本百貨店しょくひんかん』。
なんとここ、「日本全国からこだわりの食品や雑貨をセレクトして販売する ”食と雑貨のセレクトショップ”」なのである。
私も歳(とし)をとった。蕎麦を探すためだけに、秋葉原へ来るだなんて。
こうして都内のアンテナショップを巡り巡って蕎麦を買いまくっていると、本当に「干し蕎麦って星の数ほどの商品があるんだな……」と思い知らされる。
それはまさしく無限大。地方に行けば行くほど出てくる出てくる……! 今回は岩手県のアンテナショップ「いわて銀河プラザ」で見つけた吉田製麺『権太郎そば』を食べてみたい。
「最上早生(もがみわせ)」──。どこかで聞いたことあるな、最上早生……と思い調べてみると、つい最近食べていた!
日本橋三越本店の山形展でゲットした、サラヤ『最上早生そば』(第148束)がまさにそれ。
レビューを見てみると「コムギキー(小麦粉っぽい)」や「つゆで加速する蕎麦」など、独特の蕎麦であったもようだが……今回はいかに?
まさかこんなにアンテナショップが面白いだなんて思わなかった。いろんな食べ物などが売られていて、本当に “その地” にいるような気になってくるのだ。
この時に行ったのは「おいしい山形プラザ」。その名の通り、山形のアンテナショップだ。山形が蕎麦に強いのは、以前に訪問した山形の物産展で体験済み。
どんなのが売ってるのかな〜……と入店してみると、あるわあるわのありまくり! 厳選に厳選を重ねたのに、私は9束もの蕎麦を購入していた。
東京は銀座にある岩手県のアンテナショップ「いわて銀河プラザ」に行ってみると、あるわあるわ “有名そば” のオンパレード。なにせ「日本三大そば」のうちの1つを担うのが岩手県だから。わんこそばね。
だが、まず私が食したいのは、当連載で過去にも食べたことのある「韃靼蕎麦(だったんそば)」だ。
以前、フタバ製麺『富良野 韃靼そば』(連載第79束)において「ダッタンソバ」について調べたところ、
「『ダッタン』は漢字で『韃靼』と書き、モンゴルに住む遊牧民族の古い呼び名のひとつであるタタール人のことである。ダッタンソバの食品名は、彼らが好んだことにちなんで名づけられたとされる。」
との答えが導き出されたが──
もう近所のスーパーで売っている蕎麦は食べ尽くした。隣町のスーパーの蕎麦も食べ尽くした。またその隣町の蕎麦も……。
当連載「家そば放浪記」のための蕎麦さがし、いよいよ都内の大手スーパー巡りにおいては限界を迎えつつある。
地方のスーパーに行きたい。でも、地方を旅する時間もない……。そこで思いついたのが「アンテナショップ」だった。
Googleマップで調べたところ、どうやら銀座界隈には、日本全国のアンテナショップが集まっているもよう。
その蕎麦を発見したのは、有楽町・東京交通会館の中にある「いきいき富山館」なるアンテナショップ。
富山も蕎麦どころなのかしら? と思うと同時に、今まで見たこともないようなパッケージに私は心を奪われた。
だって、なんというか……箱というか……お菓子みたいな……。とにかく、どう蕎麦が入っているのか、まったく予想できない形状なのだ。
これまで「蔵王」と名の付く蕎麦は、今回を入れて3つ紹介してきた。
まずは昭和製粉(山形県)の『蔵王の銀嶺そば』。続いて白石興産(宮城県)の『蔵王白石 太めのそば』。そして今回のみうら食品(山形県)『蔵王そば本舗 とろろそば』となるわけだが、衝撃の事実がパッケージに書かれていた。なんと……
もうかれこれ160以上の干し蕎麦を食べてきているが、「1食あたりの価格」の平均値、どのくらいなのかご存知だろうか?
答えは、162束現在、1食あたりの平均値は「147円」である。しかしながら、「1食あたり100円以下」だと比較的コスパ重視の蕎麦かな……という印象がある。
それを考えると今回の「1食48円」は、かなりコスパに振った蕎麦となる。
この連載「家そば放浪記」が始まってから、スーパーに寄る癖がついた。散歩中、スーパーがあったらとりあえず立ち寄って乾麺コーナーをチェック。新作の干し蕎麦が入荷していないかな〜とパトロールするのだ。
そんなこんなで久しぶりにサミットストアに行った際、見慣れない商品を発見。メーカーは北舘製麺。サミットでの北舘製麺といえば「第54束:石臼挽きそば 太切り」が思い出されるが、今回のは「更科そば」だ。
今回もまた、高級デパート「日本橋三越本店(三越伊勢丹)」の地下にある『全国名産品・味匠庵(みしょうあん)』で買った干し蕎麦をお届けしたい。
前回の記事をご覧いただければ分かる通り、味匠庵のセレクトは間違いない……という期待がある。