「家そば放浪記」の記事まとめ

スーパーで買うパスタ、うどん、ラーメン、つけめん、そうめん、やきそば……ほとんどすべて、お店の味が再現できるほどにまでクオリティが高まっている……と思う。

それに対して、そばはどうだ。まずくはない。だが、どうしても「家そば感」から抜け出せなていないような気がするのだ。「お店のそば」と「家そば」の差は歴然としており、イチローとニッチローくらいは違う。

「お店の味を家で」なんて贅沢は言わない。だが、せめて「家そば」の「家」を出るくらいのそばが食べたい。たくさんあるうち、どれが「店に近いそば」なのかを知りたい。当連載は、その答えを知るために始まった。

食べる前から実力者の迫力があった【家そば放浪記】第265束:アンテナショップ麦わら帽子で買った、戸田久『遠野そば』356円(1人前178円)

アンテナショップが好きでよく行くのだが、非常に珍しいお店を発見。その名も、アンテナショップ「麦わら帽子」。

吉祥寺(武蔵野市)にあるお店なのだが、武蔵野市と友好関係にある9つの友好都市(富山県南砺市、長野県安曇野市、千葉県南房総市、岩手県遠野市、新潟県長岡市、広島県大崎上島町、山形県酒田市、鳥取県岩美町、長野県川上村)の物産品を販売しているのだという。

そんなお店で売られていたのが……

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そば粉配合割合25%で感じた「ああいう蕎麦」の幻影【家そば放浪記】第264束:カネスエで買った、麺のスナオシ『カネスエPB 日本そば』126円(1人前31円)

まずは購入場所「カネスエ」から説明しよう。カネスエとは! 愛知県、三重県、岐阜県、静岡県で展開する大型スーパーマーケットのこと。

もちろんプライベートブランド(PB)もあるレベルの規模であり、今回ご紹介する蕎麦もまたカネスエマーク(ヿに末)が書かれているPB商品だ。

そして、気になる製造元が……

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新スイーツ「よもぎあんめん」誕生の予感【家そば放浪記】第263束:遠鉄百貨店(明治屋ストアー)で買った、萬藤(久保島本舗)『蓬蕎麦』518円(1人前172円)

よもぎ餅が好きだ。

遠い昔、それこそ今から40年ほど前。埼玉県鴻巣の羽鳥家の本家に行き、総勢30人以上、苗字が全員「羽鳥」の親戚たちと、よもぎ狩りに行った。

そしてそのよもぎをその日のうちに、羽鳥のお母様、羽鳥のお婆様たちが手分けして「蓬餅」にしてくれ、きなこで食べた。激ウマだった。

私がセブンイレブンに行ったら80%の確率で買ってしまうのも『北海道十勝産小豆使用 よもぎ香る草もち』だし、それはもうよもぎには目がないのだが……

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宮城の小麦粉は超うまい説 → もしやうどんも超うまい?【家そば放浪記】第262束:ヨークベニマルで買った、はたけなか製麺『東北 地そば』213円(1人前106円)

出たな、はたけなか! そのパッケージを手にした時、私はファイティングポーズをとった心の中でそう叫んでいた。

「はたけなか製麺」。家そば放浪記ファンであれば、きっと何かしらの思い出があるはず。「記録」よりも「記憶」派の製麺所だ。

なにせ今までの戦歴は、「殿堂入り」が1回(しかも1食80円の激安そば)。松(文句なしの外)が2回。竹(外)と梅(家)が共にゼロで、茸(きのこ / 家でも外でもない or ジャッジ困難)が3回という、ホームランかファールの2択という、野球漫画のクセツヨキャラのようなバッターなのだ。

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ちょうど「蕎麦」と「小麦粉」の中間でウマイです【家そば放浪記】第261束:ヨークベニマルで買った、白石興産『五割蕎麦 伊達な蕎麦』321円(1人前160円)

伊達政宗といえば仙台。そんな仙台を有する宮城県をはじめ、福島県、山形県、栃木県に茨城県で展開するスーパーマーケットこそが「ヨークベニマル」。

そして、そんなヨークベニマルに(お盆の時期だが)、思い切りド派手に平積みされていたのが白石興産『五割蕎麦 伊達な蕎麦』である。

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美味を世界から取り揃える老舗の選択【家そば放浪記】第260束:遠鉄百貨店(明治屋ストアー)で買った、小山製麺『MEIDI-YA 一番粉 更科そば』495円(1人前165円)

明治屋ストアー(MEIDI-YA)がどんなスーパーなのかは、明治屋公式インスタアカウントのプロフィールがわかりやすい。

『いつも いちばん いいものを』をモットーに、ハイクオリティな美味を世界から取り揃える老舗スーパーマーケット。

ちなみにWikipediaを見てビックラこいた。なんと日本で最初にコカ・コーラを販売した(1919年)のも明治屋なのだという。

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はるか遠くに高くそびえる雪山が見えた【家そば放浪記】第259束:パルシステムで買った、桝田屋食品『信州飯山 雪んこそば 国産』430円(1人前215円)

どうしても「ゴールド」に辿り着けない。お金の話ではない。干し蕎麦の話だ。

かねてから『雪んこそばゴールド』なる商品がウマいとの情報を得ていた。

しかし私の行いが悪いのか、運良く「雪んこ」に出会えた! ……と思ったらゴールドではない〜! というシーンが何度かあったのだ。

そして今回も……

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最初の印象とは全然違った【家そば放浪記】第258束:ヨークベニマルで買った、日清製粉ウェルナ(滝沢食品)『ナンバーワンそば』159円(1人前80円)

人を見かけで判断してはいけないが、干し蕎麦も見かけで判断してはならない。

恥ずかしながら、今回の蕎麦を目の当たりにした時、正直「イマイチだろうな」と思ってしまった。だって名前が『ナンバーワンそば』なんだもの。

かつて “志村けんのカップ麺” として長いこと普通に売っていた『ケンちゃんラーメン』や、ダンプ松本がCMに出ていたカップ麺『タコヤキラーメン』に通ずる「大丈夫かな感」を抱いてしまった。

しかしその名前の上をよく見てみると……

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静岡をフルに感じつつ、新たな和スイーツに思いを馳せる【家そば放浪記】第257束:杏林堂薬局で買った、池島フーズ『富士の国 抹茶そば』354円(1人前177円)

やはりお茶は静岡である。そんな静岡で展開するドラッグストアが「杏林堂薬局」だ。

ツルハグループに属しており、関東ならば「ツルハドラッグ」が有名。

両店のチラシを確認すると、どちらも医療品や美容品に加え、食品・日用雑貨品なども取り扱っているもよう。(店舗による)

そんな静岡の杏林堂薬局で発見したのが、今回ご紹介する『富士の国 抹茶そば』である。

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申し訳ない、私は今まで大きな間違いをおかしていました…【家そば放浪記】第256束:ヨークベニマルで買った、奈良屋『粗挽き二八蕎麦』343円(1人前172円)

なななななな、なんだと……!? ちょっとまて。ちょ〜っとまってくれ。落ち着かせてくれ。ひとつひとつ、説明させてくれ……。

まず、奈良屋! 製造者は福島のエスペランサ(希望)、奈良屋! もちろん乱切り(2.1mm、2.4mm、2.7mm)! しかも二八!!!!

だが、それよりなにより……粗挽き! 私、実は、「粗挽き」って言葉に弱い……! ソーセージもハンバーグも粗挽き希望!!!!

なんという羽鳥キラーな商品だろうか……。完全に私を落としに来てる……と、勝手に思い込みながらパッケージをひっくり返したその瞬間!

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干し蕎麦の美味さは「洗ってる時点」でわかる【家そば放浪記】第255束:遠鉄百貨店(明治屋ストアー)で買った鶴一屋『加賀金澤「御そば」』432円(1人前216円)

初の初の初である。購入場所「遠鉄百貨店」も「明治屋ストアー」も初登場で、製造所(加工者)「鶴一屋」も初登場。

あまりにも未知すぎるので異国の蕎麦のような錯覚も覚えるが、鶴一屋とは石川県金沢市にある製麺店。

こだわりは「手延べ製法」で、うどん、そうめん、ひやむぎ、そして蕎麦を作っているもよう。

公式HPを眺めていると、蕎麦よりも「半生うどん」が食べたくなってきてしまうが……

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手揉み式…【家そば放浪記】第254束:三徳(Santoku)で買ったCGC(池田食品工業)『峠そば 〜そばの風味が引き立つ 手揉み式製法〜』248円(1人前62円)

三徳(Santoku)というスーパーマーケットをご存知だろうか。かく言う私は、知らなかった。

Wikipediaによると、なんでも三徳は高級食材を主に取り扱う一方、廉価なプライベートブランド「CGC」も扱うスーパーであるらしい。

ホームページを調べると、本店は新宿で、杉並区、中野区をはじめとした東京都、あとは千葉県、神奈川県などに30以上もの店舗を持つとのこと。

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天国も地獄も体験した製造所【家そば放浪記】第253束:生活協同組合コープみらい(ミニコープ)で買った、CO-OP(滝沢食品)『十割そば』375円(1人前188円)

これまで生活協同組合コープみらい(ミニコープ)で見つけた干し蕎麦は今回を含めて3つある。

ひとつは第31回、製造者は「おびなた」の『蕎麦』であるが、小麦粉先行の蕎麦であるので割愛。

注目したいのは第61回の、上記と同じく製造者「おびなた」の『CO-OP 国産素材 国産そば粉の十割そば』

評価としては、なかなか良好で「アリ」とのジャッジ。しかし今回とりあげる干し蕎麦は……

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もしや今、「茶そば」流行中?【家そば放浪記】第252束:紀ノ国屋で買った、KINOKUNIYAプライベートブランド(池島フーズ)『茶そば』1080円(1人前216円)

たとえそこが国内であっても、ホームとなる地元以外の土地に出た私は、海外旅行の時なみに忙しい。

そこに100円ショップがあれば必ず「100均パトロール」を敢行し、そこにスーパーがあれば即突入。その「スーパーという名の国」を観光気分で堪能し、その地の物価や雰囲気などを把握する。

もちろん乾麺(干し蕎麦)コーナーのチェックも欠かさない──のだが、ここ最近、「もしや……」と思う事がある。それは……

やたらと「茶そば」が充実している(どこにでも売っている)のである!

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つい最近『ヒルナンデス!』でも紹介【家そば放浪記】第251束:千葉県の道の駅「保田小学校」に売ってた、樽沢『故郷の贈り物 とろろそば』648円(1人前108円)

“ミスターロケットニュース” こと、心優しき中澤星児が干し蕎麦を買ってきてくれた。

先日記事にもなっていた “廃校が道の駅として再利用されている「保田小学校」(千葉県)” で売られていたのだとう。

星児が撮影してくれた販売棚の写真を確認すると……

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冷静に考えると唯一無二の貴重な一品【家そば放浪記】第250束:MIURAYA(三浦屋)で買った、柄木田製粉『永坂更科やまいもそば』592円(1人前198円)

当連載の愛読者様たちなら、あの「そば食う2人」のイラスト込みでおなじみ!

柄木田製粉(からきだせいふん)の「永坂更科シリーズ」も、ついに今回で5回目(5種類目)を数えることになった。軽く振り返ってみると……

第40回『永坂更科 名物 御前そば』、第138回『東京麻布 永坂更科 そば粉五割 太兵衛そば』、第145回『永坂更科布屋太兵衛 太兵衛そば』、第233回『永坂更科 布屋太兵衛 御前そば』、そして今回『永坂更科やまいもそば』となる。

だが今回、かなりショッキングなことがあった。それは……

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とんでもない “蕎麦” が100均に…! この夏一番の衝撃作【家そば放浪記】第249束:ダイソーで買った、住岡食品『そば』108円(1人前36円)

あまりにもスゴすぎて、過去最高レベルに長い「感想メモ」を書き残していた。

その “そば” は、なんとまさかの100円ショップ「ダイソー」に置いてあった。

商品名は、当連載開始以来最短(2文字)という、直球どシンプルな『そば』であり、作っているのは “あの” 静岡県の住岡食品……。

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世界的権威「国際味覚審査機構(ITI)」2023優秀味覚賞受賞作品【家そば放浪記】第248束:こだわりやで買った、本田商店『出雲福そば』368円(1人前184円)

身近な世の中を見回してみると、いろいろと「受賞している商品」が目に入る。

「G」のマークのグッドデザイン賞しかり。薬局のお化粧品コーナーを見ると、やたら「LDK受賞」みたいなシールを目にする。

私の愛用するシートマスク「LuLuLun(ルルルン)」なんて「241冠受賞」と誇らしげに書いてある。受賞しすぎだろ!

今回の蕎麦もまた、世界的権威とも言われる「国際味覚審査機構(ITI)」の2023優秀味覚賞を受賞しているのだが……あれ?

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むしろ膨らんでしまった山形幻想【家そば放浪記】第247束:MIURAYA(三浦屋)で買った、松田製麺所『山形昔そば』378円(1人前126円)

もう250近く干し蕎麦に触れてくると、食べる前の時点で「オーラ」的なものを感じる能力が備わってくる。

ドラゴンボール的に言えば「気」みたいなやつで、タネを明かせば「パッケージ力(りょく)」になると思う。

今回の『山形昔そば』のような「筒みたいになってるやつ」は、パケ力(りょく)的にメチャメチャ強者。

もしも干し蕎麦が一昔前のヤンキーだとしたら、長ラン+パンチ+まゆなし+ボンタン+鉄ゲタくらいフル装備な迫力がある。

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鴨なき世界の鴨の味【家そば放浪記】第246束:ツルハドラッグで買った、はくばく(霧しな)『「蕎麦屋」の鴨だしせいろ蕎麦(つゆ付き)』408円(1人前136円)

前から気になっていた商品があった。『「蕎麦屋」の鴨だしせいろ蕎麦(つゆ付き)』なる商品だ。

これまで3店舗ほどで見かけてきたので、けっこう売れ線だったりするのかしら?

それにしても、「つゆ付き」である。過去にも1度だけつゆ付きの干し蕎麦(第205回:小山製麺『もりおかわんこそば そば処 東家(つゆ付)』)をとりあげてきたが、なんと今回は「鴨だし」なのである。

しかもパッケージをひっくり返してビックリ仰天。

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