山形県にある「みうら食品」が作る干し蕎麦は、実にクセツヨな店に置いてある。
今回を入れて3回登場であるが、1回目、2回目は、よくテレビにも出ているスーパー「アキダイ」でゲット。
そして今回は、かなり特徴的な業務系スーパー「クック-Y」での捕獲。
なんとなくだが、崖っぷちでしか採取できない「燕の巣」のような、貴重な存在感すら漂ってくる。
山形県にある「みうら食品」が作る干し蕎麦は、実にクセツヨな店に置いてある。
今回を入れて3回登場であるが、1回目、2回目は、よくテレビにも出ているスーパー「アキダイ」でゲット。
そして今回は、かなり特徴的な業務系スーパー「クック-Y」での捕獲。
なんとなくだが、崖っぷちでしか採取できない「燕の巣」のような、貴重な存在感すら漂ってくる。
少し前、親父が倒れた。あまりにも突然に。緊急病院に搬送されそのまま今現在も入院中。
そんなこんなで必然的に実家にも行く機会が増えたのだが、ある時、母から干し蕎麦を渡された。
なんでも、こうなる前、親父が買ってきた蕎麦であるという。自分で作って食べようとしていたらしい。
でも今は無理。賞味期限もあるし、親父を待ってる時間もない。ならば、私が代わりに食べてしまおう。
作る前から「家だな」って思う蕎麦がある。決して “家だから悪い” というわけではないが、試合する前から「家だな」となる。
例えば今回の茂野製麺『味川柳つるしこそば』もまた、茹でる前から「家だな」という予感があった。
店頭でパッケージを手に取り、裏返したらそれはほぼ確信に変わった。
このところ、ホームグラウンドならぬ我がホームスーパーマーケット「西友」の干し蕎麦コーナーの棚の中の品揃えが、実にダイナミックに変化している。
夏に向けて心機一転。フレッシュな面々をスターティングメンバーに起用しまくり、新風を吹かせようとしている感がある。
うまくいく采配もあるだろう。だが、あまりにもチャレンジしすぎて失敗するパターンもあると見た。
ついに来た、そば(そうめん含む)の季節。今がまさに「スーパーの干しそば棚が一番おもしろい時期」なのである。
そんな中、とりわけ存在感を誇っていたのが、今回のそば柄木田製粉『信州大盛りそば』である。
前回、ビオラルエキマルシェで買ったムソー(山本食品)『MUSO 国内産 二八そば』をレビューした。
今回は、まったく同じ販売店かつ、まったく同じ販売者(販売メーカー)、そしてまったく同じ製造所(山本食品)の「十割版」をレビューしたいと思う。
今回の商品は、大阪にある「ムソー株式会社」が販売する『MUSO 国内産<北海道産そば粉使用>二八そば(食塩不使用)』。
少し調べてみると、ムソーは歴史古き「自然食品、オーガニック食品・雑貨の専門商社」であり、公式サイトを見るに「現在の取扱アイテム数は約3500点にのぼり、全国の自然食品専門店様や生協様、百貨店様、スーパーマーケット様などと取引を行っています」と意識は高め。
そんなムソーの蕎麦を売っていたのは、「ビオラル(BIO-RAL)エキマルシェ大阪店」。これまた公式サイトを見るに「自然の恵みをいかしたオーガニック食品や健康にこだわった体にやさしい商品を豊富に取り揃えております」と意識は高め。
そして、そんな意識高めコンビから私の手元に渡ってきた商品パッケージをひっくり返すと……
ロケットニュース24編集部は新宿二丁目のど真ん中にあるのだが、わりとすぐ近くに「クック-Y」という業務用食材を扱ったスーパーがある。ここが非常に面白い!
業務スーパーよりも家庭用……な雰囲気を醸しつつ、地下に降りると事態は一変。まさしく業務用な冷凍食品をはじめ、今すぐ弁当屋を開業できそうなほど食品容器の品揃えも充実!
そんなクック-Yに売っていたのが今回の干し蕎麦なのであるが、これもまさしく業務用というか、間違いなく普通のスーパーでは見かけないであろう衝撃作だったので報告したい。
この商品のパッケージには「そばと言えば信州 信州と言えば信濃 信濃と言えばそば……」と呪文のように書いてある。
ちなみに作っているのは、毎度おなじみ「山本食品」(販売:山本かじの)。そう、“十割の帝王” こと、あの山本食品である。
これを冒頭の蕎麦呪文に置き換えると「山本食品と言えば十割 十割と言えば山本食品……」なのであるが、なんと今回……
遠い昔、いつぞやか私は「今後、私はもう、茶そばを攻めるのはやめておくことにする。(第142束)」と宣言したが、やっぱり撤回することにする。
なぜならば……。
やたらと売っているからである。茶そばを使う瓦そばの本場である山口県でもない東京なのに、ほんっと、やたらと茶そばが売っているのだ。
私が干し蕎麦を探しにパトロールするのは主にスーパーマーケット。あとは銀座あたりに集まる全国各地のアンテナショップ。だが、盲点だった。薬局にも干し蕎麦が売っていたとは……!
ということで今回ご紹介したいのは、あらゆる場所で見かけるドラッグストア「スギ薬局」で発見の『国産そば粉使用 ざるそば のどか路』である。
一時期、一瞬、我が家の「干し蕎麦ストック」が完全にゼロになった。
近所はもちろん、都内あちこちに点在している日本全国のアンテナショップで購入した干し蕎麦を、完膚なきまでに食べ尽くしてしまったのである。
いちおうスーパー等をチェックするも、過去に食べたことある蕎麦ばかり。もう都内に売っている干し蕎麦を全制覇したくらいの状況になっていた。
さて、どうしたものか……と悩んでいた今日この頃だったのだが、ここ最近、なにやら春の芽吹きの時期のように、見たこともない干し蕎麦が続々とスーパーの棚に並び始めたではないか!
時期が来た。時は来た!
このところ、おもしろい現象が続いている。バレンタインにチョコをもらいまくるのではなく、なぜか春になってからいろんな人から干し蕎麦をもらいまくっているのである。
当連載「家そば放浪記」は基本的に “自分で探し歩くところから放浪記” としているが、きちんと対面でいただくのも良いものだな……と思い、ありがたく取り上げさせてもらうことにしたい。
ということで “いただき系” のトップバッターは、当サイトのアイドル「亀ちゃん(亀沢郁奈)」が唐突に私にくれた干し蕎麦『イトメンの二八そば』である。
もうこの連載の愛読者ならスラスラと即答できると思われるが、いちおうクイズ。
「日本三大そば」とは何でしょう?
まずは長野県の「戸隠そば」。そして、少し意外だけども、岩手県の「わんこそば」。最後に残るのが、あの “世界の佐藤” こと佐藤英典を輩出した島根県の「出雲そば」である。
なぜこんなクイズを出したのかと言えば、今回とりあげる蕎麦が、まさにまさしく出雲そばだからである。
今回みなさんは干し蕎麦の奇跡を目の当たりにする。
どう考えても負けると予想されていた元関取にして借金王だった人生負け組のプロレスラー安田忠夫が、バリバリのヘビー級K1戦士ジェロム・レ・バンナに総合ルールで大金星をあげた時のようなカタルシスを味わうことになるだろう。
当連載『家そば放浪記』において圧倒的な強さを誇っているメーカーが、長野県の山本食品である。
2024年4月1日時点で、ランキングは1位と4位。殿堂入りと裏殿堂を1品ずつ。松ランク(文句なしの外)が10。
あとは竹ランク(外)が2。梅ランク(家)が2。
いくつか「家(三振)」はあるものの、野球のバッターに例えるなら間違いなく4番であろう。
そんな山本選手が今回勝負をかけてきたのは「二八」の「ざる」。
当連載独自のランキングの中に、「苔(こけ)」というランクがある。
松竹梅(しょうちくばい)は言うまでもないが、その下に「茸(きのこ)」という独特なランクがあり、その下に位置するのが「苔(こけ)」である。
決して褒められたランクではなく、滅多なことでは入らない、ある意味では狭き門なのであるが、そのトップ入選を果たしたのが、ほかでもない麺のスナオシ『おいしいそば』であった。どんな蕎麦なのかは過去記事を参照のこと。
そして今回もまた……『おいしいそば』と同じキャンドゥで発見した、『おいしいそば』と同じメーカー「麺のスナオシ」による新作そば、その名も『おいしい田舎そば』である。
桝田屋食品(ますだやしょくひん)! 桝田屋食品といえば、言わずもがな「雪んこそば」であろう。
最近はめっきりリクエストが来なくなってしまったが、連載当初にドバーッと届いていたリクエストの中でもトップクラスの人気(推薦の多さ)を誇っていたのが「雪んこそば」という桝田屋食品の蕎麦であった。
連載89回目にしてようやく『雪んこそばつるつる』を食す機会があったが、情報によると「雪んこそば」の中でも激ウマなのは『雪んこそばゴールド』らしい……。くそーっ! なかなか辿りつかないッ!!
そして今回もまた、桝田屋食品なのに雪んこそばではなく、『信濃路美食 八割蕎麦』なのであった。
わたくしごとで恐縮だが、つい先日、私に蕎麦の魅力を教えてくれた祖父が亡くなった。
幼い頃から「美味しいお蕎麦屋さん」に連れて行ってくれて、ある意味、お蕎麦の英才教育をしてくれていたような気もする。
そんな祖父はうどん作りも名人級だったのだが、たまにお蕎麦も手打ちしていた。ボソボソとしている田舎っぽい、実に素朴なお蕎麦であり、私はこれはこれで美味しいなと思っていた。
今年の正月。まだ存命だった祖父に、うどんの作り方を聞きに行った時のこと。うどんの作り方を聞いているのに、祖父はなぜか蕎麦づくりの思い出を、何度も何度も私に伝えてきたのである。
じーちゃんが言っていたのは、簡単に言えばこういうことだ。