柔らかな日差しが差し込むある日の午後、まとわりつく気だるさを振り払うように私(中澤)はクロレッツを噛んだ。パチパチとキーボードをたたく音が響くオフィスには、今日もただただ穏やかな時間が流れている。まるであの日の出来事が夢だったかのように……。
これから私が語るのは、オッサンがドサクサに紛れてアイドル・鈴木亜美さんに抱きつこうとする物語である──
柔らかな日差しが差し込むある日の午後、まとわりつく気だるさを振り払うように私(中澤)はクロレッツを噛んだ。パチパチとキーボードをたたく音が響くオフィスには、今日もただただ穏やかな時間が流れている。まるであの日の出来事が夢だったかのように……。
これから私が語るのは、オッサンがドサクサに紛れてアイドル・鈴木亜美さんに抱きつこうとする物語である──
突然だが、アメリカ発の会員制倉庫型スーパー「コストコ」を知っているだろうか? 衣類から食品まで、すべてがアメリカンサイズのこのスーパー。広大な店内に並べられた商品の数々が作る地平線は圧巻の一言だ。
──ある日のこと、ロケットニュース24のマスコットである巨大クマ・サンジェリカがポツリとつぶやいた。「コストコに行ったら友達ができるかもしれない」と。確かに、コストコのぬいぐるみコーナーには、サンジェリカに近いサイズ(2.5メートル)のクマがたくさんいる。……よし、分かった! コストコで友達を作ろうじゃないか!!
都内有数の桜の名所として知られる上野公園こと、上野恩賜公園。およそ1200本の桜を目当てに、期間中だけで約200万人もの人が訪れるというから驚きだ。そんな上野公園内でゆったりと花見ができるのが、不忍池のボートである。
制限時間はあるものの、人混みのない開けた風景から見る桜はまさに絶景。よし、ボートの上から桜を見に行こう! ……と思ったのだが、桜をより楽しむためクマになってボートに乗り込むことにした。
本日3月25日は何の日かご存知だろうか? 今日は年に1度のサブウェイの日だ。例年なら人気メニューがほぼ半額になるのだが、今年はちょっと違った。「2人で行くとサンドイッチが1個タダになる」というのだ。何それハードル上がってない?
連れていくのは、友達や恋人だけでなく、カーチャンでもバーチャンでも誰でもいいらしい。誰でもいいというのでクマを連れて行ってみたところ……1個無料になったぞ! 580円のローストビーフが実質半額で買えたのだ!! やったぁぁぁあ!
巨大なクマのぬいぐるみの中に入るのは実に楽しい。息苦しく視界も悪い上、体力の消耗も激しいが、それでもクマに変身する価値は絶対にある。なぜなら普段は絶対に味わうことが出来ない「いい気持ち」になれるからだ。
一言でいえば、女子たちから浴びるほど「かわいい!」と言ってもらえる……中身はおっさんなのに。今回は、クマのぬいぐるみの中に入ってスターバックスに出かけたときの話をしよう。マジな話、約30分で「それ飽きたヨ」というほど「カワイイ!」と連呼されたのだ。
生まれ変わるなら何になりたい? ……なんて寂しい質問だろう。かつて長渕剛さんが「生まれ変わるなら生きてるうちに」と言っていたが、まさにその通り。体中を駆け巡る鼓動が聞こえるうちに、人間は生まれ変わるべきなのだ。
では生きているうちに何に生まれ変わろう? 簡単なのはクマである。今回ご紹介する方法であれば、今の自分でありながら「クマとしての人生」もエンジョイ出来てしまうのだ。用意するのはたったひとつ。2.5メートルのクマのぬいぐるみだけである。