AliExpress（アリエクスプレス）とは、中国を代表する大企業・アリババグループが運営している通販サイトのこと。世界規模でダウンロードされているショッピングアプリの1つで、とにかく安くて品数が多いのが特徴である。

そんなアリエクスプレスで大人気のBluetoothスピーカー（約1700円）を購入した。58件のレビューが集まっていて、評価はなんと5段階中4.8。しかし中国の通販サイトに不安を感じる方も少なくないだろう。無事に商品が届いたので実際どうなのか確認してみたい。

・アリエクスプレスで爆売れ

先に言っておくと、今回購入したスピーカーは送料込みで1773円である。ちなみに現在（2023年8月7日時点）の価格は1662円。

手のひらに収まるサイズのワイヤレススピーカーで、パッケージには「TRANSPARENT BLUETOOTH SPEAKER」と書いてある。つまり透明なBluetoothスピーカーってこと。内部が見えるレトロフューチャーっぽいデザインだ。よく分からない中国語も渋い。

・タイプCケーブルで充電

さて、商品ページの説明によると、付属のタイプCケーブルで約2.5時間充電したら最大12時間再生できるという。また背面上部には電源ボタンの他に、オーディオレベルメーターの演出パターンを変更するボタンもあり。

んで、ボタン類の下にはぺこぺこ凹むユニット・パッシブラジエーターが搭載されている。空気振動を利用して動作させるユニットで低音を出すのが特徴なのだとか。保護フィルムを剥がしておこう。

・使ってみた

充電が終わったようなので電源をON。さっそくパソコンとBluetoothで接続すると確認音が鳴った。よし、いよいよである。

実際に音楽を聴いてみると……こっ、これは！

めちゃめちゃ軽い。

驚くほど低音スカスカで迫力や臨場感は一切なし。価格相応と言えるだろう。それでも音量レベルによってライトがチカチカ反応するのはカッコイイ。演出パターン（3種類）を変更できるのも面白い。

すなわちどちらかと言うと、音楽を “目” で楽しむスピーカーということだ。音質は残念ながら昔のラジカセと変わらない。ほとんどオモチャだ。しかしデザインがレトロだから許せる。意味の分からない中国語も含めてクールだろう。インテリアにいいかもしれない。

ちなみにコメントは「非常にトップ、私が今までに作った最高の投資」「音楽再生はとても衝撃的な、ボリュームはビッグと音質は悪いの高速」など……どれも外国語を無理やり日本語に訳していて何が言いたいのか全く分からず。アリエクスプレスの欠点であり怪しさである。

とはいえ、同商品を購入するのにかかった金額は1773円のみ。少しだけ怪しい商品が安く手に入るので、興味のある方はサイトをのぞいてみてはどうだろうか。

参考リンク：AliExpress「スピーカー」
執筆：砂子間正貫
Photo：RocketNews24.

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