ドーナツといえば、日本では「ミスタードーナツ」が業界トップだ。その昔、「ダンキンドーナツ」や「ドーナッツプラント」などのブランドが存在していたのだが、国内の店舗はすべて閉店してしまった。「クリスピー・クリーム・ドーナツ」ががんばっているけど、やはりミスドの牙城を崩せずにいる。

そんなドーナツ業界で、ミスドに匹敵するくらいの高いポテンシャルを持っているブランドがある。それが中目黒に1号店のある「アイムドーナツ(I’m donut)?」である。開店当初から行列で、1年を経た今もずーっと行列ができている。

並ぶのは避けられない様子なので、意を決して列に加わり、実際にドーナツを買ってみた!

・オープンから1年、いまだに行列

中目黒のお店は2022年3月にオープン。続く5月に渋谷にも店舗を構え、現在は福岡にも出店している。まだ全国に3店舗しかないのだが、その人気は高く、クリスピー・クリーム・ドーナツが日本に上陸した当初を彷彿とさせる

実際に中目黒店に行ってみると……。


平日昼間でもこんな状況だ。軽く20人は並んでいる


多い時には行列がさらに長く伸びて、ヨソのお店の前まで人が並ぶこともあるという。開店から1年を経ても、その人気が衰えている様子はなさそうだ。いつか並びやすくなる日が来ると思っていたけど、行列は避けられないと悟った……。


・渋谷には80種!?

さて、ここ中目黒では常時8種のドーナツを販売している。渋谷店ではこの10倍の80種ものドーナツを取り揃えているのだとか。ドーナツってそんなに種類あったのね!? いずれは渋谷にも行かねば。


待っている間に、自分で伝票に購入個数を記入する。私は編集部メンバーにも食べてもらいたいので、プレーンの「アイムドーナツ?」(税込240円)とアイシングしたリングドーナツ「グレーズド」(税込260円)をそれぞれ6個ずつお願いした。


長い行列ではあったけど、進行が早くて約20分で購入完了。無事に持ち帰ることができた。1時間を覚悟したけど、意外と早く買えてホッとしたよ。



箱の側面には「?」のプリント、スーパーマリオの「?」ブロックみたいだな。


上の6個がプレーンの生ドーナツ、そして下6個がグレーズドである。


まずはグレーズド。どちらのドーナツにも共通していることだが、とにかく柔らかい! 私の知るグレーズドは砂糖で固めてある(アイシング)ので、固いモノだったはず。ミスドもクリスピー・クリーム・ドーナツもサクっとした食感だったはずだ。


しかしコレはフワフワで柔らかい。従来のドーナツとは違ってとにかく食感が軽やかだ。


プレーンのアイムドーナツはさらに柔らか。手で持っただけでつぶれてしまうんじゃないか? と思うほど、ふんわりとしている。


少し大げさに例えるなら、大福でも持っているような感覚だ。ブリオッシュ生地を使用しており、中に空気を多く含んでいる。そのため口に入れると、溶けるように滑らかである。違うな~、今までのドーナツと全然違う。たしかにコレは人をひきつける魅力を感じるぞ。


編集部のメンバーにも食べてもらったところ、みんな今までのドーナツとの食感の違いに驚くと共に、その美味しさにも感動している様子だった。


開業1年でこの盛況ぶりであるところを見ると、行列はこの先も続くことだろう。その人気を保ったまま、店舗を拡大していって欲しい。そうしないと、一時低迷したクリスピー・クリーム・ドーナツのようになってしまうので……。ミスドと対等に張り合うブランドに成長してくれることを、陰ながら願っているぞ~!


・今回訪問した店舗の情報

店名 アイムドーナツ? 中目黒店
住所 東京都目黒区上目黒1-22-10
時間 9:00~19:00(売り切れ次第終了)

参考リンク:株式会社ヒラコンシェ
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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