日本最高峰のハイブランドタウン、銀座。表通りには世界的ファッションブランド店が軒を連ね、裏通りに入れば1時間ウン万円の高級クラブが立ち並ぶ。私(P.K.サンジュン)のようなド庶民は銀座を歩くだけでクラクラしてしまうが、唯一ほっとするお店が「ユニクロ」だ。

つい先日、私用で仕方なく銀座を訪れたときのこと。不慣れな銀座の空気に押し潰されそうなタイミングで、ユニクロに緊急避難した。そこで偶然にも発見したのが、ユニクロ銀座店限定の『銀座の名店コラボTシャツ』である。

・銀座で10年

店員さんによると、ユニクロ銀座店がオープンしたのは2011年3月だったそう。当時は「銀座でユニクロ(笑)」的な声も少なくなかったようだが、実際問題としてユニクロ銀座店はいつも多くの人で賑わっている。

とはいえ、銀座でもユニクロはユニクロなので、取り扱われている商品は基本的に一般的なユニクロと変わりない。最上階の12階で「ユニクロコーヒー」などを販売はしているが、アパレル用品は “ほぼいつもの” と考えていいだろう。

・ガチの限定品

ところがどっこい、ユニクロ銀座店でしか買えない限定商品が存在した。それが『銀座の名店コラボTシャツ』である。もちろんネットショッピングにも対応していないから、「正真正銘の限定商品」と言っていいだろう。

ユニクロ銀座店10周年に花を添えるのは、なんと地元・銀座の名店たち。その数は23にも及び、私自身が「行ったことがあるお店」もあれば「行ったことはないけど聞いたことはあるお店」も多かった。

いつぞやユニクロの中の人に「ユニクロの商品はグローバル展開することが前提なので、デザインも世界中で販売できるかが重要」と聞いたことがあるから、銀座の名店コラボは例外中の例外なのだろう。おのれユニクロめ……メッチャお洒落やん。

・有名店だらけ

さて、先述のように今回ユニクロがコラボした銀座の名店は。ざっと有名どころをご紹介すると「銀座木村屋」「すきやばし次郎」「煉瓦亭」「銀座ライオン」「銀座千疋屋」などなど、泣く子も黙る有名店がズラリと名を連ねている。

さらに言うとデザインがイイ! 私が1番気に入った「ナイルレストラン」のTシャツには、名物の「ムルギーランチ」の名が刻まれていた。どのデザインもお店を好きな人なら確実にニヤけてしまう遊び心が満載だ。

なお、価格は全て1990円なので、通常のUTと比較するとややお高めの設定。だが、銀座店で買えない希少性を考えると、さほど高い感じもしないのではないだろうか? 少なくともこんなにお洒落なユニクロのTシャツは滅多にない。

と同時に「ユニクロ銀座店も地域に根付いて10年やって来たんだなぁ」と感じざるを得なかった。この企画が成立したのは、ひとえに地元の理解があってこそ。具体的に何をしてきたのかまではわからないが、地元はユニクロを好意的に捉えているのだろう。

というわけで、実際に店舗まで足を運ぶ必要があるため入手難易度はかなり高いが、それ相応の価値がありそうな銀座の名店コラボTシャツ。興味がある人は早めのチェックをオススメしたい。

参考リンク:ユニクロ銀座店
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.