コロッケパンには2種類ある。コロッケのサイズにパンを合わせたものと、ミニコロッケで個数を増やしてコッペパンの長さに対応したものだ。前者はゴージャスさに欠け、後者は具の安定感が悪い。まさに一長一短。ああ、どちらかしか選べないのか。
だがしかし、私(中澤)が思っていたコロッケパンの常識など取るに足りないものだったのかもしれない。最強激安スーパー「オーケーストア」のコロッケパンがロックすぎたのである。
・疑問
もし、冒頭の2つが店に並んでいたとすると、私は前者を購入するだろう。やはり後者の食べにくさはファーストフードとしてどうかと思うからだ。とは言え、それはどちらがマシかの究極の選択。要するに、コロッケパンは惣菜パンとして未完成なのではないか。
思えば、コロッケパンを食べる度、私はこの疑問にぶち当たってきた。しかし、自ら解決しようともせず、なあなあでここまで来てしまったのである。そう、シドとナンシーのように。
・コロッケパンの壁を打ち破る
そんな私の目からウロコが落ちたのは、オーケーストアで販売されている『ジャンボコロッケサンド(税抜き168円)』を見た時だ。そのコロッケパンは言っていた。
コロッケを大きくすればいいじゃない──と!
コッペパンの切れ目に綺麗にハマるコロッケ。そのサイズは細長くもクソデカイ。1個というか1本という感じ。そうか、逆だったんだ。パンをコロッケに合わせるのではなく、コロッケをパンに合わせたら良かったんだ!!
・終わらないポテト
その証拠に、ジャンボコロッケサンドは抜群の安定感を見せている。食べてみるとポテトの豊潤さと、パンの甘み、そして染み込んだソースの味が口の中に広がった。ウマイ! ただ……
どこまで行ってもポテトが終わらねェェェエエエ!
永遠に続くようなポテトの洪水。それはまるでパンから湧き出してくるかのようではないか。キャベツのザクザク感が砂漠のオアシスのように感じた。
1本食べたら大満足のこの一品。繰り返すが、価格は税抜き168円(会員価格164円)とコンビニで売っているコロッケパンとさほど変わらない。ポテト好きはぜひ一度食べてみてくれ。
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.