“『ヤマザキ春のパンまつり』でパンを買って皿をゲットする記事” を毎年執筆していたのだが、昨年はうっかりベトナムに行っていたため、まつりに参加できなかった。まぁ私のパン記事なんて誰も興味ないだろうから、別にいいよね。

……と、思っていたら!! なんと「パン記事がなくて残念でした」という、パンまつりガチ勢たちからのお便りが4通も届いたのである! お前たちがそれほどパン記事を待ちわびていたとは1ミリも知らなかった。悪かった。今年は2倍の熱量でやらせていただきますゆえ!

・アタシの推しパン

ヤマザキ春のパンまつりを知らない読者はいないと思うが一応簡単に説明しておこう。ヤマザキの対象商品に貼られた点数シールを30点分集め、ヤマザキ商品取扱店舗へ持ち込む。すると白いお皿が “かならず” もらえるという、日本古来のまつりである。

毎年パンまつり付近になると、どこからともなく “どのパンを買えば効率よく(安く)点数シールを集められるか” という情報が出回りはじめる。私もかつては「いかにお得に皿をゲットするか」に心血を注いでいた時期がある。

が……冷静に考えてみると、ただ皿が欲しいがために食べたくないパンを買うって、あまり健全とは言えないかもしれない。よって今年は、10年以上変わらない私の “推しパン” だけを買って点数を集めることにした。私が愛してやまないヤマザキのパン。それは……


『大きなコロッケパン』である!!!



・推しパンを求めて

私の記憶が確かなら、『大きなコロッケパン』は少なくとも10年前には存在していたロングセラー商品。ただ定番商品の中で2軍的ポジションにあることは否めず、売っている店が少ないことが難点だ。

『大きなコロッケパン』の魅力は “サクサク感ゼロのコロッケ” そして “しっとりパンと控えめマヨ” 。境目が分からないほど同化したパンとコロッケは、さながら飲み物のようにスルリと胃袋におさまる。

『大きなコロッケパン』は都心部を中心に展開するスーパー『オオゼキ』に高確率で売られている。今回はオオゼキをハシゴし『大きなコロッケパン』を買いまくる作戦だ。まず1月31日(まつり前日)、杉並和田店。


2個ゲット!!


『大きなコロッケパン』の平均価格は150円ほどで、点数は1点。『ロイヤルブレッド』(平均170円 / 2.5点)、『薄皮シリーズ』(平均130円 / 1.5点)などと比べるとコスパの悪さは歴然である。でも推しパンだからOKです!



下北沢店……ゼロ個



松原店……売ってはいたが、点数シールが貼られていないものだった



経堂駅前店……ゼロ個



上町店……1個



・虫の息である

その後大きめのスーパーやヤマザキショップを10軒ほどハシゴするも、『大きなコロッケパン』と出会うことはなかった。仕方がないので私は翌2月1日(まつり初日)、再び同じルートをチャリで巡回。結果は……


トータル7個


……自分の推しパンの2軍っぷりを痛感するとともに、「このままだといつか販売終了してしまうかも」と激しい不安に襲われた2024年・冬。手遅れになるまえに、布教活動を行わなければならない。


中澤「初めて食べたけど、ウマイ」



御花畑「中のコロッケにしっかり味がついていて、おいしいね!」



砂子間「マヨがいい仕事してる。こんど買ってみるよ」



・今年は『白いスマートボウル』

オオゼキへ行けばいつでも会えると思っていたけれど、当然ながら購入者がいなければパンは製造されない。こうした地道な布教活動の積み重ねが、推しパンを支えていくのである。「いつまでも、あると思うな貯金と推しパン」……この言葉を胸に、2024年は生きていきたい。

トータル10時間ほど杉並〜世田谷間を爆走したにも関わらず、『大きなコロッケパン』で入手できたのはわずか7点。残りの23点はなんとなく目についたパンで補った。

『ダブルソフト』『ランチパック(一部)』『薄皮シリーズ』あたりは、昨年より配点が高くなっているので狙い目である。1円でもお得に皿を手に入れたい勢は、ランチパックを98円で売っている店を探すといいだろう。

そんなこんなで、入手したての『白いスマートボウル』がコレ。パンまつりの歴史上、稀に見る小ささ。ちょっとしたオカズのほか、ライスやスープを入れるのにもちょうどいい感じのサイズだ。あと3個くらい欲しい。

ちなみに……まつり初日のオオゼキ上町店には特設ブースが設置され、来店者にタダでパンを配る大フィーバーぶりであった。ヤマザキ春のパンまつり2024は4月30日まで。焦る必要は全くないので、各自のペースで参戦してくれよな!

参考リンク:ヤマザキ公式サイト
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.

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