24時間のフルタイム。まぶしいくらいの黄色い光で街を照らし続ける、大阪ではおなじみの「スーパー玉出」を知っているか! 深夜も早朝も関係なし(夜は閉まる店舗もあるにはあるけどね)!
歩いていても自転車を漕いでいても頭の中で彼氏or彼女と××していても、半径200m以内に入れば「あ、スーパー玉出があるぞ!」と気付かずにはいられない。
「派手な看板」「年中無休」「1円セール」などいろいろと主張の強いスーパー玉出であるが、店内に並ぶ商品も個性的なものが多い。ということで、スーパー玉出にあるスーパー玉出っぽいメシを独断と偏見により3つ、ランキング形式でチョイスしてみた。関東人にはちょっとコクが強すぎるかもしれないぞ!
・3位 エビフライ卵あんかけ丼(228円)
丼ぶりものと言えば「かつ丼」「牛丼」「親子丼」などいろいろある。もちろん、スーパー玉出にもこれらの王道どんぶりは揃っているのだが、このちぐはぐな感じがなんとも言えない。エビフライに卵あんかけをぶっかけ、それをどんぶりにしてしまうなんて。やっていることはまあ普通っちゃ普通だが、商品にするあたりが玉出なのである。
でも食べてみるとこれが合うんだな。エビは太く見た目以上にプリプリ。エビフライにソースをかけて飯を食うのも美味いが、あんかけでここまで味の幅が広がるか。ガツンとした味付けはないが、あっさりとした関西風。そう、あんかけにダシが効いていてサラサラと食べられちゃうのだ!
・2位 豚キムチ玉です。(168円)
卵入りの豚キムチにどっさり青ネギが乗ったふつうに美味いやつ。しかし気になるのはそのネーミングだ。なぜ「豚キムチ玉」ではなく「豚キムチ玉です。」にしたのか? もしかして「玉出」にかけたダジャレ? それだったら寒すぎるのでおっちゃん店員に聞いてみた。
「おっちゃんこの “玉です。” ってダジャレ?」
「あ?」
「いやだから、これって玉出にかけたダジャレなの?」
「ああっ?」
どう考えても聞こえている風だったが、面倒くさいので聞こえないフリをされてしまった……。だがしかし! ほかの店舗に行ってみるとなんと「豚玉」という商品名でほぼ同じものが200円で売っていたのだった。これもまた玉出っぽいなあ。
・1位 玉出名物コロッケサンド(160円)
文句なしの1位は名前からも分かる通り、スーパー玉出の名物となっている「コロッケサンド」。だがこのコロッケサンド、なにもパンでコロッケを挟んだありきたりな商品などではない。ジャガイモコロッケを薄く2つにスライスし、そこへポテトサラダを挟むというイモ×イモのなんともイモくさい粋な一品なのである。
コロッケのことを考えて食べればただのコロッケに、ポテトサラダのことを考えて食べればただのポテトサラダにしか思えないのがまた面白い。コロッケ部分にはミンチ状の牛肉が練り込まれているが、正直ご飯のおかずにはならない。ソースをたっぷりかけて、「玉出名物コロッケサンド」単体で頂くのがオススメだ。
ほかにも食べきるのに23口も費やしたジャンボ若鶏唐揚げや、見た目だけではぶっちゃけなにが入っているか分からない「天下茶屋丼」などもある。ちなみに天下茶屋とは西成区内にある地名のこと。原材料名にはなんと「ご飯、天ぷら」としか書いていないのだ!
大阪観光の際は、ぜひ3食のうち1食はスーパー玉出で済ませてみよう。おそらく道に迷うことはないので安心だぞ!
Report : 國友公司
Photo : Rocketnews24.
▼とにかく主張が強い!
▼豚キムチ玉です。の食べ方はメシにドン!
▼こういうことである!