最近の雑誌付録は凄い。カレンダーや冊子どころかエコバッグなどまである。パンパンになった雑誌はもはや入れ物。メインは付録と言っても過言ではない。

これ、下手したら雑誌付録だけで全身コーディネートできてしまうんじゃないだろうか? そんな疑惑を抱いたため、ガチでできるのかチャレンジしてみることにした。

・紀伊國屋で服を探す

さっそく、新宿最大規模の書店の1つ紀伊國屋書店新宿本店に行ってみた。女性向け、男性向け、ファッション誌、レシピ本、趣味雑誌、学習雑誌などなど、1階は付録付き雑誌の宝庫。しかし、やはりエコバッグが多めだ

バッグだけでは全身と言うには物足りない。なんとか全身コーディネート感を演出できないだろうか? そう思いながら探し回り、かき集めた装備は……


『Kuromiぴあ-15th Anniveresary Book クロミ初のファンブック(税抜き1800円)』付録オリジナル吸水ヘアキャップ


『cookpad plus2021年1月号(税抜き909円)』付録ツモリチサトキラネコ腕時計


『A BATHING APE 2020 AUTUMN/WINTER COLLECTION(税抜き2300円)』付録カモ柄ショルダーバッグ


アカン


深刻な布不足だ。そもそも、体の部位を覆うパーツの付録がほぼ無いのが誤算だった。エコバッグはあんなにあるのに! っていうか、エコバッグってそこまでいらんだろ。むしろ邪魔なんじゃないだろうか、エコバッグの付録……。

・布の付録

さて置き、やはりこの付録全盛時代においても雑誌付録で全身コーディネートをするのは無理なのだろうか? 私の夢もここまでか。儚い検証だったな……と、諦めかけたその時! 突然、部屋に上司であるYoshioが踊り込んできた!!


Yoshio「あった! あったぞー!!」


──錯乱するYoshio。一体何があったというのか? その手に掲げられているのは……



Yoshio「セブンイレブンで布の付録があったんだよォォォオオオ!」

──Yoshioが見つけてきたのは宝島社から発売されているファッションブランド・カンゴールの本「KANGOL TOP+BOTTOM SWEAT SET BOOK(税抜き1990円)」だ。セブンイレブン限定で販売されているもののようで、文字通り、カンゴールの上下スウェットがついている

見た目は明らかに服がメインだが、「BOOK」と書かれており事実雑誌コーナーに置いてあったとのことなので、確かにこれも付録と言えなくもないだろう。というわけで、雑誌付録で全身コーディネートできるか? その結果は……


できた

・コスパがヤバイ

ちなみに、かかったお金の合計は税抜き6999円。上下だけでなく、ニット、時計、バッグも合わせてこの価格と考えると大分安い。しかも、カンゴール、エイプ、ツモリチサトとブランドモノだらけである。

付録と言うと、どうしても安っぽさを感じてしまう私(中澤)だが、実際身につけてみると、なかなかどうして使い勝手は良さそうだ。ユニクロはじめ、低価格のファッションも十分機能的でお洒落な現代。付録もまた進化しているのかもしれない。まさに大付録時代を肌で感じた。

Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.