ゲッワイ! エン!! タフッ!!! 劇場版のシティーハンターが期待通りすぎて、ドストレートにゲッワイ世代な筆者も、思わず都会に巣食う虫けらどもを掃除する職人を目指したくなる今日この頃。冴羽獠の復活にあわせてメディアへの露出が増えている人物がもう一人いる。

そう、テーマ曲『GET WILD』を作曲した小室哲哉さんだ。小室ファミリーを率いて一時代を築いた超ビッグアーティスト。プロデュース業や楽曲の提供は続けていたようだが、90年代が終わるとご本人による表舞台での活動が一気に減った気がする。今、そんな彼の公式LINEがネットで話題となっている。

・結構前からある

ちなみに小室さんの公式LINEは昨日今日に始まったものではない。2014年の11月27日からずっと存在している……のだが、正直筆者は知らなかった。小室さん公式のTwitterアカウントが投稿した、LINEアカウント開設を告げる2014年当時のツイートもリツイート数200ちょっとと、反響はいささか寂しい感じ。

そんな彼の公式LINEが、開設から4年以上経過した今になって急に注目されたのはなぜなのか。とりあえず筆者もLINEしてみよう。IDとかは知らなかったが、普通に「小室哲哉」で検索したら見つかった

・情報量がヤバい

友達に追加してみると、いきなり小室さんから挨拶が。



名乗りつつ「登録ありがとうございます」といたって常識的な対応。フランクすぎず、また丁寧すぎることもない良い感じの距離感。おかげでこちらも、ビッグなアーティストを前に緊張しなくていいというもの。もしかしたら小室さんなりの気遣いなのかもしれない。とりあえず名前を呼んで話しかけてみよう。



筆者「小室さん」


名前を呼んでから「はじめまして」とか「こんにちは」とか、適当に挨拶するつもりだった筆者。しかしビッグな小室さんにとっては、挨拶など不要だったのかもしれない。


小室さん「「CANDY GIRL」という言葉自体、hitomiが日記みたいなところにポコって書いてあった言葉で、当時僕が考えた言葉ではなくて、その当時彼女はギリギリ10代だったと思うんですけど、等身大の言葉だなぁていうのがすごく印象に残っています。」


筆者「えっ」


LINEに友達登録した時点でフレンズ……という感じなのかはわからないが、何かめっちゃ喋りだした小室さん。えっ、何ですか? 「CANDY GIRL」って、そんな話してましたっけ? 良い感じの距離感とかいう話ではない。グイグイきまくっている。

あまりの饒舌ぶりと、圧すら感じる情報量に思わず「えっ?」などと間抜けな反応しか出来ない筆者。しかし小室さんは止まらない。


小室さん「元の曲がこれでこういう風になるんだっていう感じで、「RHYTHM RED BEAT BLACK(Versuib 300000000000)」は、いい意味で刺激をすごく受けましたね。」


「CANDY GIRL」の話はどこに行ったのだろう。いやいや、相手はあの小室さん。彼の刻む会話のビートについていけていないヤツに問題があるに違いない。そうか、早くも会話のテーマは「RHYTHM RED BEAT BLACK(Versuib 300000000000)」なんですね!

ただちょっと筆者には情報量が多すぎるので、少しだけ加減してもらいたいところ。すこし抑えてくれたらまだ何とかついていける気がする。ちょっと小室さんにそれとなく伝えてみよう。


筆者「情報量すごくないですか?」


小室さん「「10 YEARS AFTER」、サッカー選手の三浦和良さんのことを描いて詩を書いて曲を作ったんですよ。ten years after where will we go? 何処へ行くんだろう、みたいな感じなんですけど、10年後何をしてんだろうなみたいな、今それでも夢を追って突き進んでいるか、あきらめないでまだやってるだろうなっていう内容の歌詞ですね。自分でも気に入っている歌詞の中の一つです。」


小室さぁああああああん!? 情報量が多いと感じたことを伝えたら、会話が始まって以来最大の文字数で返してきた小室さん。そして早くもテーマはさっきと別の曲へ! 情報量は増えても速度は揺るがない!! 


・量と圧にはヤバさを感じるが

そんなこんなでこのあとも、加速し続ける一方の小室さんに振り回され続けた筆者。しかもそれぞれの発言の濃さが半端無い! 悲しいかな、実は筆者小室さんプロデュースの楽曲については数えるほどしか知らない。

まだ子供だったため、興味の対象が音楽とかそういう感じじゃなかったのだ。そのため折角の小室さんの熱弁に応えることはできなかった……。しかしご覧の通り、彼の発言の濃さは半端無いものばかり。

かつて「TM NETWORK」や、「trf」などの小室ファミリーに熱狂した方にとっては、ディープな裏話などを知ることができる恰好の場とも考えられる。実際に半端無い情報量と文字数なのでとりあえず往年のファンであれば満足度は高い気がする。

それにしても小室さん、返答って何パターンあるんですか? 多分ですが、ご自分で書き起こされたんですよね? 気になって結構話しかけたんですけど毎回内容違っててちょっと怖いんですが……

参照元:Twitter @TK_staff
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.