【検証】2歳児とディズニーマニアが「東京ディズニーランド」に行ったらこうなった(最終ページ)

・子連れにオススメのレストラン

トムソーヤ島で大量にエネルギーを消耗したレイちゃんにご飯を食べさせるため、やってきたのは「ハングリーベア・レストラン」である。こちらはハウス食品が手掛けるカレーレストランで、カレーが大好きなレイちゃんは大喜びだ。


「レイちゃんはカレー大好きだからいいんですけど、なんでココだったんですか?」

「よくぞ聞いてくれました☆ ハングリーベアレストランをオススメした理由は、ズバリ “座席数の多さ” です。なんと680席もあるんですよ!」

「680! あ、それはいいかもしれない。680席あれば座れる確率も高そうですしね

「そうなんですよ。お腹も空いて疲れてて “とにかく1回落ち着きたい” ってことあるじゃないですか? そんなときはハングリーベアレストランや、ワッフルで挟んだサンドウィッチが楽しめるキャンプ・ウッド・チャックあたりが座席数が多いのでオススメです」

「そういう情報ありがてえ。とにかく待つのはなるべく避けたいですからね」


ハングリーベアレストランにはキッズ向けのカレーも用意されており、レイちゃんは余裕で1人前を平らげていた。また、ミッキー型の食器は別売りしているので、おみやげにもオススメだ。

また私がオーダーした、いわゆる “全部のせカレー” は超ボリューミー! 味も安心のハウス食品クオリティで、スタミナもバッチリ回復した。

・ミッキーやミニーが住む「トゥーンタウン」もオススメ

「さあ、次はどこ行きましょうか? できればイッツ・ア・スモールワールドに乗せてあげたいんですが……」

「アプリで調べたら今はやや混んでいるので、先にトゥーンタウンはいかがですか? レイちゃんが大好きなミニーちゃんのおうちがありますよ☆」

「レイちゃん、ミニーちゃんおうち行きたい!」

「じゃあトゥーンタウンでお願いします。アプリ地味に便利ですね


やってきたのはトゥーンタウンにあるミニーマウスの家だ。ミニー自体はいないものの、電話やオーブンなどには様々な仕掛けがあり、レイちゃんは隅々まで触って遊んでいた。


「のんびり遊べるし、トゥーンタウンも子供向けかもしれませんね」

「そうですね。それにトゥーンタウンには子供のイマジネーションを刺激する要素がたくさんあるんです。ミニーの家にある化粧台の鏡を見ると、目の中にハートマークが映ったりするんですよ☆」

「へぇ。トムソーヤ島とはちょっと違うけど、トゥーンタウンも子供を遊ばせておける感じでいいですね

「僕が提案したいのはまさにそれなんです。トムソーヤ島とトゥーンタウンをベースにして、合間合間にジャングルクルーズやイッツ・ア・スモールワールドなどのアトラクションを楽しむのが、レイちゃんくらいの年齢にはいいと思うんですね」

「たしかに」

「途中でパレードを見たっていいじゃないですか。それにご飯を食べたり買い物したりすると、結構時間経っちゃいますよね。あくまで子供の体力に合わせながら、想像力を刺激しつつディズニーランドを周る。そして大人は知識もプラスして一緒に楽しむ。これがオススメプランです☆」

「完璧すぎます。僕1人だったら、真っ先にイッツ・ア・スモールワールドに突入して5回くらい乗るだけですよ」

「それも楽しそうですけど、待ち時間はなるべくない方がいいですよね。アプリを使って待ち時間をチェックは基本です。あと、トゥーンタウンにはベビーセンターもあるので、オムツを替えたりミルクをあげたりするのにもピッタリですよ☆」


さすがディズニーマニア……! 私のような素人では考えつかない見事なプランニングだ。何よりレイちゃんが、入園してから1秒も余すことなくディズニーランドを楽しんでいるように見える。

・ついにイッツ・ア・スモールワールドへ……

そして、待ち時間が少なくなったところで、レイちゃんお待ちかねの「イッツアスモールワールド」に突入だ。レイちゃんはこのアトラクションを「せかいじゅう」と呼んでおり、テンションも尋常ではない。

だが尋常ではないのは、実は田代の方であった──。田代はレイちゃんを抱っこしながらこんな風に語りかけている。


「いいかい、レイちゃん。今から出てくる子供たちは全員レイちゃんのお友達だよ。世界中誰だって──♪ 微笑めば仲良しさ──♪ きっとみんな笑顔で迎えてくれるから、レイちゃんも笑顔で挨拶してあげてね」

「あれなーに?」

「悲しいことだけど、大人になるとそんな風に友達はなかなか出来ないんだ。でもね、レイちゃんならできるよ。見てごらん、みんな嬉しそうな顔をしてレイちゃんに手を振ってるよ」

「ピノキオだ!」

「きっとこの世界の全員が、かつてはレイちゃんやここにいる子供たちのような純粋な心を持っていたハズなんだ。だけどいつしかそんな心を忘れてしまう……1番大切なものなのにね」

「水あるねー」

「だからレイちゃん約束だよ? 今日のこと、そして他の人の笑顔を見て幸せになった気持ちをいつまでも忘れないで。レイちゃんのような優しい気持ちの人が増えることが僕の願いなんだ」

「ゾウちゃんいたよ」

「さあ、そろそろ船が到着するよ。良かったねレイちゃん、これで世界中のみんなとお友達だよ。レイちゃんがニコニコしてたから、みんなとお友達になれたんだよ。そう、世界中誰だって──♪ 微笑めば仲良しさ──♪」


……何このかみ合わなさ? まだ2歳なのでレイちゃんもかなり純粋なハズだが、それと同じくらいのピュアオーラを放つ田代はヤバい。ディズニーランドには人間の心を純粋にさせる魔法が本当にあるのだろうか?

とにもかくにも、大満足で東京ディズニーランドを後にした2歳児と40歳。「ディズニーマニアと行くディズニーランドはやはり楽しい」と再確認した次第だ。2歳児が楽しめるプランすら楽々とクリアしてしまったディズニーマニアに……死角は見当たらない。

参考リンク:東京ディズニーリゾート
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼衝撃の出会いではあったものの……

▼最後にはこんなに仲良くなりました☆ ありがとう、東京ディズニーランドとディズニーマニア。

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