食べ放題で1000円前後! その安さにやられてガチ中華ランチの食べ放題にハマった私(中澤)。気づいたら今年35店を巡っている。池袋中華街を制覇した頃は毎日通ってたなあ。

とは言え、そろそろ1000円台までのガチ中華バイキングが見つからなくなってきたのも事実。そんなわけで、自分の中での整理も含めて、ここらで一発まとめておきたい。厳選するとオススメ店は9店だ。

・判断基準

本記事はガチ中華店に行ったことがない人も参考になればと思い執筆する。したがって、店を選んだ基準は安さと味だけじゃなく、「ガチ中華に行ったことがない日本人にオススメできるかどうか」も重視した。

安いガチ中華のランチ食べ放題を巡って実感したのは環境面の違い。例えば、激安店にはボックス席に相席でぎゅうぎゅうに詰め込まれるのが当然みたいな店もあった。そのシステム自体は文化の違いなので良いも悪いもないんだけど、本記事の趣旨的にオススメできるかどうかの考慮には入れている。

もちろん、9選に入ってない店全てがその環境という意味ではない。コスパと環境のバランスにおいて次の9店が頭一つ抜けてオススメできるということである。それでは行ってみよう、ガチ中華食べ放題1000円前後のオススメ店9選は以下の通りだ。

『大豊収鉄鍋炖』池袋中華街

JR池袋駅西口北側に広がる池袋中華街。雑居ビルに本場の人々が集まるガチ感は「ガチ中華の聖地」と呼ばれているけど、ランチバイキングならまずは『大豊収鉄鍋炖』。ガチ中華ランチバイキングとはどういったものか? ここに行けば一発で分かる。

東北料理、満州料理を提供するこの店。味がガチなのはもちろん、豪快な謎の肉料理から肉饅とかあるラインナップもガチ。ちなみに、混んでたら相席になる店ではあるんだけど席が広めのため、ディープな雰囲気を味わえつつも環境的にはまだとっつきやすい方だ。平日税込1300円、土日税込1400円。


『小河帮川菜』池袋中華街

1000円前後ランチバイキングの激戦区である池袋中華街において、2026年3月にオープンした注目の新店が『小河帮川菜』だ。知る人ぞ知るガチ中華フードコート『友誼食府(ゆうぎしょくふ)』のビルの3階にオープンしたという時点で識者にはガチ感が伝わるのではないだろうか。

四川料理を中心とした中華20種はその期待に応える内容。このバイキングが税込1280円は安い。また、相席になったこともなく、ガチ感の割に入門としてもオススメできる店である。


『九寨溝』銀座

入門の名店で言うと、銀座の『九寨溝』は最もとっつきやすい店だろう。まず、ズラーッと20種類並んだラインナップは日本人に馴染みのある中華料理。えびマヨとか鶏唐揚げの甘酢炒めとか、謎が少ないのは良いところだ。その上で相席店でもないのでストライクゾーンの広さは最強と言えるのではないだろうか。

そんなランチバイキングは税込1200円と、銀座でなくともコスパが良い価格。それだけに、行列店ではあるんだけど、混雑時も相席ではなかったので信頼も大きい。


『日豐園』大崎

ストライクゾーンの広さで言うと、大崎の『日豐園』も挙げねばなるまい。JR大崎駅直結の商業ビル・ゲートシティ大崎の1階にあるこの中華料理屋。施設自体が家族連れも訪れる場所のためか、この店のランチバイキングは光のガチ中華と言っても過言ではないくらい入りやすい。

広いフロアと馴染みある14種の中華料理にはホテルみすら感じる。価格も税込1380円。休日のチルにもぴったりのランチ食べ放題だ。


『八福食堂』田端

1000円オーバーが続いたので1000円以下の店も紹介しておきたい。私が巡った35店の中でコスパ最強だったのがJR田端駅にある『八福食堂』だ。本場のコックが作る町中華のため味の親しみ安さは折り紙付きのこの店。平日限定でランチバイキングをやっているんだけど……

なんと10種以上の中華のバイキングが税込880円。意味不明な安さであるものの、味は安定感があって相席でもない。なぜこんなことになっているのか? 田端の七不思議の1つである。


『大新疆』池袋中華街

さて、ここまで来たら少しばかりディープな世界に足を踏み入れたくなってきたんじゃないだろうか。そんな人にオススメしたいのが池袋中華街の片隅の雑居ビルに佇む『大新疆』である。平日税込1200円、土日税込1300円であるここのランチバイキングは……

なんとウイグル料理。ただでさえ珍しいウイグル料理の店で、さらに食べ放題なところに池袋中華街クオリティーと言える。メニュー的に見たことない料理も多く、その雰囲気はもはや非日常感。雑居ビルのエレベーターで日本じゃない世界に迷い込んだような感覚になれるスポットである。


『アリヤ清真美食』池袋中華街

ディープさで言うと、外観からすでにディープなオーラを放っているのが『アリヤ清真美食』だ。この店が取り扱うのは中国の少数民族・回族の料理。ランチは定食注文で副菜が食べ放題になるシステムだけど、副菜が充実しすぎているので普通の食べ放題とあまり変わらない。

ちなみに、最も安い定食「マーラー羊背骨鍋定食」は税込1155円だった。回族は中国最大のムスリム民族集団なので、回族料理はハラール中華とも呼ばれる。中国の広さを池袋で感じられる稀有な店だ。


『一念100』池袋東口側

池袋中華街のガチ中華ランチバイキングの層の厚さは十分伝わったかと思うが、実は西口側だけでなく、東口側にもランチバイキングがある。それが『一念100』だ。エレベーターのドアが開くとガンダムが立っているこの店。

サブカルみを出してるチャライ飲み屋かと思いきや、その中ではガチ中華ランチ食べ放題が開催されている。しかも、税込1300円の食べ放題にしてはメニューが30種類くらいある。私が初めて訪れた時は食べログはおろかGoogleマップにさえ情報が載ってなかった。その冒険感もガチ中華の魅力なり。


『羊名天下 羊湯館』上野アメ横

最後は上野アメ横。ガチ中華と言えば上野も熱いスポットだが、この店の売りは羊のスープである羊湯。日本に浸透してなさすぎるメニューで攻めてくるところは誠にガチであると言えよう。そんなこの店のランチは最安が「ミニ羊雑湯(税込880円)」なのだが……

おまけでついてくる食べ放題メニューに唐揚げがある。すなわち880円で唐揚げ食べ放題になるのだ。私が訪れた際は副菜にゆで卵や揚げパンもあった。この揚げパンもサクサクしててウマイんだよね。入ってビックリ隠れコスパ最強店という発見にアメ横の面白さを感じた店。

──以上、35店巡った私のオススメ店9選でした。1000円前後のランチ食べ放題というコスパ的な側面から入ったため、ガチ中華マニアとは言えない私。ガチ中華って隠れてることが多いので、主に、街を歩いて看板とかを見て探した4カ月であった。

これからも足で探して行こうと思っているが、前述した通り見つからなくなってきているのも事実。そんなわけで、もし、連載『ガチ中華ランチ紀行』で紹介してない1000円前後のガチ中華バイキングを見つけたらリクエストボックス等で教えていただけると幸いです。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼オマケ:次点は池袋中華街『湘聚・湖南菜館』でした