iPhone7・7 Plusの発売が開始になったのだが、いまだ商品が入荷しない人も多いはず。私(佐藤)もそのうちのひとり。9月中の購入は絶望視している。そんな新型端末と同時に発表され、注目を集めたのがアップルの新ワイヤレスイヤホン「AirPods」だ。これまたいつ発売になるのかわからない。発売開始になってもすぐに品切れで、入荷日未定になってしまうのではないだろうか?
もう待てない! そして高い(1万6800円)!! という人のために、一足先に格安ワイヤレスイヤホンの聞き比べを行ったぞ。AirPodsと同じようにケーブルがないタイプ。できるだけ安い価格のものを検証するために、片耳イヤホン3種を購入して試してみた。
・特に安い3種
最近は運転中のヘッドセットとして使える、片耳タイプのワイヤレスイヤホンが多数販売されている。その中でも、とりわけ値段の安いものは以下の3種だった。
sunvito ミニヘッドセット 1690円
ミニヘッドセット(中国製) 1700円
Coopo スタイリッシュブルートゥースワイヤレスヘッドセット 2380円
・簡素すぎる梱包の「sunvito」
まずはsunvito。製造は中国。というか、今回の3種は全部中国製。この商品は、3種のなかでもっとも梱包が簡素だった。これ以上ないくらいにムダを省いている。
外身だけでなく、中身の梱包も簡素。「部品を入れてダンボールに突っ込んだ」って感じがアリアリと伝わってくる。清々しいくらいに。
マイクロUSB端子が本体についており、ここにイヤホンを挿すと両耳で音を聞くことができるのだが……。
・ガサガサしている
ビックリするくらいに音が悪い。昔のラジカセで、伸びきったテープを聞いているんじゃないか? と思うくらいガサガサとした音がする。これは、装着感以前の問題。音が悪すぎるだろ。
・ガイドが中国語
次に、メーカー不明の中国製イヤホン。こいつが困ったのは、デフォルトの音声ガイドが中国語であること。
とはいえ、どうせ「パワーオン」とか「コネクティッド(BlueTooth接続)」を中国語で言っている程度だろうから、そこまで困ることはない。
3種のなかで唯一、耳のなかに固定するアジャストがなかったので、これを付けてランニングをすると、落ちてしまう可能性がある。
・両耳だとバランスが悪すぎる
音質は低音が良く出るのだが、若干こもり気味。サイズの割にデカい音が出せるものの、音漏れがハンパではない。それから、マイクロUSB接続のイヤホンをつなぐと、音のバランスが悪すぎて両耳で聞けない。1700円という安さに見合っているというべきか……。
・日本語の説明書「Coopo」
最後にCoopo。他の2つよりちょっと高めの2380円。日本語の説明書もポイントが高い。
それから、ミニポーチが付属しているのも嬉しい。小さなパーツばかりなのに、入れ物がないとすぐにパーツを失くしてしまう可能性があるので、イヤホンにミニポーチは欠かせない。
音質は3種のなかでもっとも良く、ある程度バランスが取れているといって良いだろう。ガサガサとした感じもなく、比較的まとも。それから、スマホと接続した場合に、スマホ本体での操作もきちんとイヤホンに反映される(他の2つはスマホで音量を操作しても、言うことを聞かない場合がある)。
・これも左右のバランスが……
ただ残念なのは、マイクロUSB端子のイヤホンを接続し、両耳で音を聞くと、これもまたバランスが悪い。左右のバランスがおかしくて、聞き心地が良くない。
・5000円台でなんとか良いものを
有線のイヤホンであれば、過去に紹介したフィリップス「SHE9720」(購入時2699円)がコスパが高かった。ケーブルのあるワイヤレスイヤホンなら、「QCY QY8」(3120円購入時)が素晴らしかった。
ケーブルのないワイヤレスイヤホンは、まだまだコスパの高い商品が出ていないらしい。さすがAirPodsは高いので、せめて5000円台で良いものが出てくれると良いのだが……。
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24