ダイソーにおける1000円商品は、ある意味、頂上(てっぺん)。なにせ私が過去に購入した980円の軽自動車(三菱ミニカ)よりも高いのだ。アラブの富豪でしか買ってはいけないくらいの高級感すら漂っている。

そんな1000円(税込1100円)のシールが貼られたイヤホン『完全ワイヤレスイヤホン(True Wireless Earphone)』が今回の主役なのだが、結論から言ってしまおう。こやつ……想像以上にやりおるゾ!!

・主なスペック

まずは箱や説明書に書いてある主なスペックをダダッと羅列してみたい。

再生時間は約10時間(イヤホン4時間+ケース6時間)で、ハンズフリー通話対応、Bluetooth5.0対応、音声アシスタント対応、通信距離は見通し約10m、再生周波数帯域20Hz〜20,000Hz、インピーダンス32Ω……と言った具合で、キャッチコピーは「リズム際立つ 迫力の重低音」だ。


本体ケースは、なんというか、印鑑ケースのような軽さ&質感。AppleのAirPodsと比べると、悲しくなるくらいに安っぽい。


だが、機能的にはしっかりしており、できることはAirPodsとそう変わらない。ケースに入れたら充電されて、ケースから出したら自動的に電源ON&自動ペアリングといった具合である。


実際にイヤホンを耳に入れてみると、そこはかとなく中国風な英語で「接続されました」的な音声が聞こえてきて、


装着感も好(ハオ)である。


ちなみにBluetoothのデバイス名の中にダイソーの文字(DAISO_TWS001)が入っていたのには少し感動。まさにダイソーオリジナルのワイヤレスイヤホンというわけだ。わかりやすくてイイネ〜!


それはさておき、いざ音楽を再生してみると……


!!!!!!!!!!!!


こ、これは……!!!


想像以上 オブ 想像以上!


ダイソーには500円の「ブルートゥースイヤホン(マグネット式)」も売られているが、どうにもこうにも音質に関してはクソだった。だが、この1000円『完全ワイヤレスイヤホン』に関しては……


これぞまさしく迫力の重低音!


どんな感じなのかをライブハウスで例えるならば、AppleのAirPodsは、室内のど真ん中、最もバランス良く音が聞こえるポジションに立っている感じだろうか。それに対して『完全ワイヤレスイヤホン』は……


デカいスピーカーの真ん前……!!


しかもスピーカーも最新ではない、年季の入ったアンティーク的なスピーカー……みたいな。荒々しいといえば荒々しいが、キャッチコピーの「リズム際立つ 迫力の重低音」そのまんまな聴こえ方で実にナイスな塩梅だ。1000円でコレならアリのアリ! アラブの大富豪もニッコリだろう。


執筆:100均評論家・GO羽鳥
イラスト:マミヤ狂四郎
Photo:RocketNews24