続々と新製品が登場している完全ワイヤレスイヤホンだが、近ごろ各メーカーがこぞって搭載している機能がある。それが、内蔵マイクで周囲の音を拾う「外音取り込み機能」だ。
1万円以上の機種によくみられるこの機能だが、今回は7000円台で販売されている人気商品『SOUL ST-XS2』を購入して実際に使ってみたので、感想をお伝えしたい。
・価格の割にハイスペック
『SOUL ST-XS2』は、米国フロリダ州に本社を構える電子機器メーカー、Soul Electronicsの商品である。まずはスペックに注目したい。
前述の外音取り込み機能(オーディオトランスパレンシー機能)のほか、コーデックはSBC、AACの2タイプに対応。連続再生時間は5時間で、充電ケースで5回分(25時間分)のチャージも可能だ。
また、一時的(30分)に一定水深(1m)の条件に水没しても内部に浸水しない「IPX7」の防水性能も装備。ちなみにAmazonでの価格は7500円程度(2019年6月13日時点)となっている。
なお、他メーカーで1万円以下の外音取り込み機能搭載の機種だと「GLIDiC Sound Air TW-5000s」が挙げられるが、連続再生時間が約3時間で非防水だ。スペックでみると、この『SOUL ST-XS2』の方が高コスパといえるだろう。
・装着感は良好
パッケージの中にはイヤホン、充電ケース、カラビナ、充電用USBケーブル、イヤーピース、イヤーフックが入っていた。
装着してみると、違和感なく耳にぴったりフィット。コンパクトなため装着時のルックスもスマートだ。さらに……
頭を小刻みに振っても外れることはなかった。
・音質も好印象
次は音質をチェック。曲を流すと……低音にパンチがあって高音の表現力も豊かだ。パワフルでありながらエレガントさも持ち合わせた広がりのあるサウンドである。
試しにiPhone付属の『Ear Pods』と聞き比べてみたが、個人的には『SOUL ST-XS2』の方がサウンドに立体感があって好印象だったゾ。
・外音取り込み機能は思っていた以上に実用的
さぁ、それではお待ちかねの外音取り込み機能を使ってみよう。検証のためにやってきたのは札幌駅だ。
イヤホンのボタンを長押しして外音取り込み機能をON! おっ、イヤホンから車の走行音や人の声などが聞こえる!! しかも、マイクで拾った音にしては随分と自然なサウンドだ。
また、音楽のボリュームを下げることで駅構内のアナウンスも聞き取ることができて、目の前にいる人との会話もOK。実際に使ってみると、思っていた以上に実用的である。
・接続も安定
それにしても、こんなに小さくて軽いイヤホンによく機能を詰め込んだものだ。さらに接続の安定性をチェックするため、市街地を20分ほど歩いてみた結果……
1度も途切れることはなかった。その他、防水性能を確かめるため水をジャバジャバかけまくってみたがノープロブレムである。
外音取り込み機能を搭載していながら、タフな防水性能も備えた完全ワイヤレスイヤホン『SOUL ST-XS2』はマジでオススメ。ヨドバシなどの量販店でも販売されているので、興味のある方はぜひ1度店頭で試聴してみてはいかがだろうか。
参考リンク:Amazon「SOUL ST-XS2」
Report:イヤホン評論家・K.ナガハシ
Photo:Rocketnews24.
▼外音取り込み機能の聴こえ方はこんな感じだ