以前は高価な商品ばかりで、新しい物好きの人が使っているイメージがあった完全ワイヤレスイヤホン。しかし、それも昔の話になろうとしている。なぜなら、手の届きやすい価格帯の商品が続々と登場しており、どれが良いのか迷うほど品揃えが豊富になってきているからだ。

そんななか、今回注目したのがAmazonなどで人気のイヤホンメーカー「SoundPEATS」の完全ワイヤレスイヤホン『SoundPEATS TrueFree』である。2018年11月12日発売の新機種とのことだが、果たしてどれほど使えるものに仕上がっているのか? 実際に購入してその性能を確かめてみることにしたゾ。

・『SoundPEATS TrueFree』

『SoundPEATS TrueFree』は通常販売価格3980円の商品である。ちなみにAmazonだと、2018年11月30日時点では800円の割引クーポンが適用できて、実質3180円で購入可能となっていた。

パッケージの中身を確認すると、イヤホンが収まった充電ケース、USB充電用ケーブル、交換用イヤーピース(4サイズ)、取扱説明書が入っていた。中でも印象的だったのは、超シンプルなデザインの充電ケースである。


・ムダ無く機能的な造りの充電ケース

フタやボタンも無く、ただイヤホンをスポッと収めるだけのこの地味な充電ケース。使い方がわかりやすいのは良いが、すぐにイヤホンが抜け落ちてしまうのでは? と思って試しに強く振ってみたが……

マグネットの磁力でしっかりと定着しているため落ちなかった。しかも、イヤホンを取り出すときはケースの中心から外側に向かってイヤホンを指で軽く押し出せば……

カンタンに取り出せる優れものだ。欲を言えば、ホコリの侵入やイヤホンの紛失を防げるような収納ポーチが付属してくると最高だったが、ムダ無く機能的なつくりは好印象である。


・フィット感は良好

続いて装着感をチェック。耳にはめてみたところ、特に当たるような部分も無くフィット感は良好だ。ついでに激しく頭を振ってみても……


全然大丈夫だったぞ


・高音寄りの “ドンシャリ” なサウンド

次は音質を確認。接続していろんなジャンルの音楽を再生してみたところ、重低音をマイルドに響かせつつ高域が伸びやか。超高音質とは言えないが、小音量でも聴き取りやすいやや高音寄りの “ドンシャリ” なサウンドである。

ちなみにiPhone付属のEar Podsと比較すると、TrueFreeの方が低音の量は控えめだが、高音がクリアで解像度が高いため表現力が豊かに感じられた。その他、TrueFreeの方が最大音量が小さいが、爆音で聴かない限り問題無いレベルだ。


・接続の安定性を確かめてみた

さて、完全ワイヤレスイヤホンといえばやはり気になるのが音の途切れである。そこで、接続の安定性を確かめるために札幌駅へやってきた。

以前、同価格帯の完全ワイヤレスイヤホン『AIKAQI B04』を検証した際は札幌駅から約20分ほど歩いて音が7回途切れたが『SoundPEATS TrueFree』はいかに! ということで、札幌駅からススキノに向かって市街地を20分ほど歩いてみたら……


な、なんと!!



1回も音が途切れなかった!!!


・最新の ”Bluetooth5.0” を搭載

スゴい。3000円台でこんなにも接続が安定している完全ワイヤレスイヤホンが買えるとは思ってもみなかった。商品ページの解説をあらためてチェックしてみると……


「最新の ”Bluetooth5.0” を搭載し、通信速度・通信範囲ともに飛躍的に向上いたしました。従来のBluetoothイヤホンの通信問題を改善し音飛びや途切れを最小限に抑えたことにより街の喧騒の中でも快適に音楽を楽しめます」


なるほど。最新の ”Bluetooth5.0” を搭載しているためか、確かに街の喧騒の中でも快適に音楽が楽しめた。また、iPhoneやiPadと接続した際、より高音質で遅延も少ないとされる “AAC” に対応しているところもポイントだ。

・実用的で高コスパ

その他、充電ケースのバッテリーを使用することで最大20時間の音楽再生ができたり、雨や水しぶきに耐えられるIPX4の防水機能を備えるなど、とにかく実用的で高コスパな逸品となっている。もし興味があるならこれは買いだろう。完全ワイヤレスイヤホンの購入を見送っていた方は、ここらで1度チェックしてみてはいかがだろうか。

参考リンク:Amazon「SoundPEATS TrueFree」
Report:K.ナガハシ
Photo:Rocketnews24.