【自称マッサージ嬢とのパンツ際攻防戦(その5)】

悪質な因縁としか思えないマラドーナの「ベルトのバックルが腕に当たって痛い」アピール。その解決に頭をフル稼働させていると、さすがマラドーナ。何も言わずにベルトのバックルに手をかけ始めたのである。カチャカチャとわざと大きな音を立てて……。

pari_ill04

私は慌てて「ノーーーーー」と言ったが、マラドーナはイタズラっぽい笑顔を見せて止める気配がない。しばらく粘ったものの、結局ズボンはマラドーナに剥ぎ取られてしまうことに。マズい、マズいぞ……!

だがまだアイツがいる。パンツだ。パンツは生きている!! 必死に最後の内堀りを守ろうとする私は、パンツの端を両手でつかみ「そこは絶対に攻めるなよ」の意思表示。すると……マラドーナはとんでもない手を使ってきたのだ!

・意表を突かれた「ふーふー」攻撃

なんとマラドーナは、私のパンツに対して「ふーふー」と息を吹きかけ始めたのである! まるで、接続の悪いファミコンソフトにやるみたいに……。って、誰のアレが接続悪いファミコンソフトじゃい!!

このマラドーナの「ふーふー」攻撃、効果のほどは不明だが、意図はよく分かる。マラドーナは無理にパンツをはぎ取るのではなく、私を “その気” にさせようとしているのだ。

もし私がいい具合に “その気” になれば、マラドーナはそこでプランFやらプランSなどを提案するか、もしくは強引に移行。追加したサービス分のマネーを……というのが狙いに違いない。

・助かった「ふーふー」攻撃

が、結果的にマラドーナのフーフー攻撃は、逆にこちらを助けることになった。というのも、マラドーナの吐息によってパンツの奥にある “ファミコンソフト” が完全に接続不良になり、“その気” が今後1カ月ほど生まれそうな余地さえ無になってしまったからである。画面ザーザー。ゲームを始められそうな気配はゼロだ。

強引な仕掛けが裏目に出たな、マラドーナめ! 後は守備をガチガチに固めて、時間が経つのを待てば……こちらの勝ちが見えてきた……はずなのに! マラドーナはそう簡単に諦めるような人間ではなかった。「エクスキューズミー」と言って部屋を出ていったマラドーナ。それから……

全く予想していなかったそのド派手な攻撃は、最後のページで!! いよいよ感動のフィナーレだ。

Report:和才雄一郎
イラスト:稲葉翔子
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]