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時々、思いついたように復活している【あの人は今】シリーズ。第2次海外ドラマブームの火付け役となった『24 TWENTY FOUR』と『プリズン・ブレイク』が復活することもあり、オリジナル版の登場人物が今どうしているのか、その軌跡を追っている。

そして今回は、『24』シーズン3に登場し、メキシコの麻薬王ラモン・サラザールを演じたヨアキム・デ・アルメイダに注目することにした。彼の経歴を調べてみると激動の人生を歩んだ男だったことが分かり、彼の ‟その後” 以外にも焦点を当ててみたいと思う。

・アメリカにたどり着くまで激動の人生だった!

本シリーズで、冷酷な麻薬王の役が印象的だったヨアキムは数多くのドラマで見かけるが、外国語訛りが自然なため、「英語圏の国の出身者ではないな」とは思っていた。だが、『24』で演じたヒスパニック系の役がハマっていたため、彼がポルトガルのリスボン出身だと知って意外に思ってしまった。

現在59歳になるヨアキムは、リスボン時代に芸術学校に進み演劇を学び始めたが、1974年に軍事クーデターが起きたため、学校が閉鎖されてしまう。そこで、オーストリアのウィーンに身を移した彼は、1年滞在している間に、庭師などの仕事をして職を転々としていたという。

その後、アメリカに移住してニューヨークに住み始めた彼は、俳優になる夢を諦め切れず、バーテンダーをしながら演劇学校に通いだした。こうして、小さいながらも昼メロや舞台で役を得るようになったのである。

・6カ国語を流暢に操る国際的な俳優に!

そして、世界中を渡り歩いてきただけに、なんとヨアキムは6カ国語がペラペラ!! 母国語のポルトガル語以外に、英語とスペイン語、イタリア語とドイツ語、フランス語を流暢に操ることができるのである。

そんな語学力を活かし、アメリカ映画に限らず世界各国の作品に出演している彼は、出演作品が100本を超える売れっ子ぶりを発揮! 『24』降板後も、ハリウッドを中心にフランス映画やポルトガルのテレビドラマにも出演し、国際的に活躍を続けている。

・弟へクター役を演じた俳優も大活躍中!

ちなみに、ラモンの弟へクター役で、ヨアキムと一緒に‟極悪サラザール兄弟” を演じたヴィンセント・ラレスカも、ハリウッドで大活躍中だ。

ラテン系の彼は、映画『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT 』や人気ドラマシリーズ『Weeds ~ママの秘密』などに登場し、映画とテレビ界を又にかけて数多くの作品に出演している。

今まで、ハリウッドでは東洋系やラテン系、中東系の俳優はなかなかチャンスが巡って来なかったようだが、かつてとは違い、現在は作品における役柄のダイバーシティ(多様性)が広がっている。それだけに、これからも多くの作品で、ヨハキムやヴィンセントの姿を目にすることが期待できそうだ。

参照元:IMDb[1] [2](英語)
執筆:Nekolas
イラスト:マミヤ狂四郎
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