breaking-bad-gomez

余命宣告を受けた温厚な化学教師が家族に遺産を残すため、麻薬精製に手を染め、悪の世界でのし上がっていく姿を描いた海外ドラマ『ブレイキング・バッド』。

シリーズ終了後も、世界中で根強いファンを持つ本作で、麻薬取締官のスティーヴン・ゴメスを演じたスティーヴン・マイケル・ケサダが、本作の舞台となったニュー・メキシコ州アルバカーキで、公職に出馬することが明らかとなった!! どうやら、人気と実力を兼ね備えた彼の当選は、確実だと言えそうだぞ!

・ゴメスが公職に出馬!!

アメリカで俳優が政治の世界へ入った例では、映画『ターミネーター』シリーズでお馴じみのアーノルド・シュワルツェネッガーと、今では名監督となったクリント・イーストウッドが代表的だ。シュワちゃんはカリフォルニア州知事を務め、イーストウッド監督は、カリフォルニア州カーメル市の市長だったことで有名である。

さて、ファンの間では、本名よりも ‟ゴメス” と呼ばれることが多くなってしまったスティーヴンは、『ブレイキング・バッド』の舞台で、ロケ地にもなったアルバカーキの出身。アルバカーキはニュー・メキシ州ベルナリーリョ郡の郡都で、彼は生まれ育った街で、2016年の郡政委員選に出馬することを表明!

・若い世代のヒスパニック系移民を引っ張っていきたい!

スティーヴンが出馬を決意した理由は、大手企業による無秩序な土地開発に対して意を唱え、ヒスパニック系移民が多く住む地域に変化を起こしたいからだという。「私は、民主党の新しい顔になれると思う。若い世代のメキシコ系とラテン系移民に、政治に関わることの重要さを伝えていく必要がある」と熱く語る彼自身も、52歳という若さだ。

・ゴメスの当選は確実かも!?

そして、メキシコの国境に面したニューメキシコ州は、メキシコからの移民が多いことでも知られている場所だ。それだけに、ヒスパニック系でスペイン語を流暢に操るスティーヴンは、地域住民から大きな支持と共感を得るのではないだろうか。

それに、今までも教育委員会のメンバーとして、アルバカーキ市に貢献し力になってきた彼。すでに政治活動の土台もあるうえ、超人気ドラマの出演俳優としての地名度も手伝い、彼が当選する見込みはかなり濃厚だと言えそうだ。

『ブレイキング・バッド』で正義感あふれる麻薬取締官を演じたスティーヴンが、実生活でも、世直しのために活躍する日がもうすぐやって来るかもしれない。頑張れゴメス!! 投票はできなくても、日本の『ブレイキング・バッド』ファンは、海の向こうから応援しているぞ~!!

参照元:USA TODAYVariety(英語)
執筆:Nekolas
イラスト:マミヤ狂四郎

▼ゴメスの登場シーンを集めたトリビュート動画

▼郡政委員選に出馬することを表明したスティーヴンのインタビューはこちら