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タトゥーを入れている人に朗報がある! なんと、あの高級リゾートホテルで有名な『星野リゾート』が、“8cm✕10cm以内のタトゥー(入れ墨)なら入浴OK” という方針を打ち出したのである。実施されるのは星野リゾートの温泉旅館ブランド「界」の全施設で、今年2015年の10月から試験的にスタートされるとのこと。

この新たな試みについて、実際にタトゥーが入っている人たちはどう思っているのだろうか? ということで、「お風呂や温泉が好きなんだけど、タトゥーお断りのところは行かないようにしている」という、温泉好きタトゥー男性に話を聞いてみた。

話をしてくれたのは、これまで数々の「危険ドラッグ警鐘メッセージ」を世に送り出してきたボブ麻亜礼(まあれい)氏だ。どうなんでしょう、今回の試みは?

ボブ「神。星野リゾート、神ッ! いいと思うし、勇気ある決断だと思う。星野リゾートのニュースリリースを読んで、おれは目頭がアツくなったね。たしかにタトゥーが入ってる海外の人だって、温泉楽しみたいじゃん。俺だって楽しみたいし」

──とはいえ、ここは日本。

ボブ「そう。そのまま容認したら “タトゥーが怖い” って人にも迷惑がかかる。だって実際、俺だってタトゥーを入れる前は、タトゥー入ってる人が怖かったもん。同じ思いはさせたくないからね。タトゥーNGなところは行かないようにしてるよ。そもそも、入れる時に “日本では堂々と温泉に行けなくなる” って覚悟はしてるし」

──タトゥーOKって書いてあるところもあるんですか?

ボブ「ないよ。ないけど、タトゥーNGってバリバリ書いてない施設もあるじゃん。そういうところにしか行かないようにしてる。また、なるべく人様に見せないように、まるでストリッパーがヒラヒラの布1枚で大事なところを器用に隠していく……みたいな感じで、タオル1枚を駆使して “目の触れないように” 入浴しているよ」

──今回、星野リゾートは「8cm✕10cmのシール1枚でタトゥーをカバー出来る場合に限り入浴を可能」となっていますが?

ボブ「カバーシールも無料配布してくれるんでしょ? すごいよね。素晴らしいことだと思う。衛生的にも施設側が管理できるし。でもね、8cm✕10cmって、ちょっと小さいと思うんだ。というのも、俺のタトゥー、さっき測ったら11cm✕10cmだったの」

──行けないじゃないですか(笑)

ボブ「ウン、行けない。隠せないから行けない(ショボーン)。デカくしろとは言わないけどさ、冷静に考えてみると、“民族文化としてタトゥーのある方が温泉入浴を希望されるケースが増えてきております” って書いてあるわりには、サイズが小さい気がするんだ。民族文化で入れてる人は、そんなサイズじゃ隠し切れないと思うんだよね」

──た、たしかにそんな気がしますね……。

ボブ「まあでも、この星野リゾートの試みってのは、日本の温泉界においては、本当に革命的な決断だと思うよ。ほんのチョビッと、ちっちゃいタトゥーが入ってるだけで温泉を遠慮していた人たちにとっては嬉しいだろうね。俺は行けないけど(笑)」

──とのことだった。実際に定規で自らのタトゥーのサイズを測り、「あ、俺、横が11センチだ。結局オレ、行けねえじゃん……。ま、サイズ的にOKだとしても、行く金がねえや(笑)」と力なく笑うボブ氏の表情は、なんだかとっても寂しげだった。

参照元:星野リゾート
Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

▼“日本では堂々と温泉に行けなくなる” という覚悟を決めてからタトゥーは入れよう
irerumaeni