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単なる「お風呂」ではなく、我々が「露天風呂」に求めるのは、目の前に広がる壮大な景色と雰囲気、そして体全体で感じる “空気” であろう。建物の隙間から空がチラっと見えてるだけで「ハイ露天風呂です!」なんて施設に行くとショボ〜ンとなる。

大自然のなかで素っ裸になり、温かい湯に浸かりながら、大地と……いいや、地球と、はては宇宙と一体化し、体はもちろん “心” を癒やしたいのである。ということで今回ご紹介したい極楽施設は、箱根湯本の山の中にある温泉施設『天山湯治郷』だ。

・風呂も広間も格別すぎ!

最初に、施設の印象を超シンプルに、テンション高くお伝えしたい。マジのマジで山の中! 美しく趣のある施設! 全風呂源泉掛け流し! しかも飲める! おとこ湯は5湯、おんな湯は6湯! さらに浴槽ごとに泉質&温度が違う!! 内湯に外湯にサウナ(男湯は蒸風呂)もあるぞ! 川のせせらぎを聞きながらゴロ寝できる大広間は究極の至高!! なんと「温泉しゃぶしゃぶ」も食べられちゃう! ……てな感じだ。
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・箱根湯本駅からバスで10分

続いてアクセス。マジのマジで山の谷あいに位置するのでクルマで行くのが楽チンだが、「箱根湯本駅」から片道100円の送迎バスもある! 駅からの乗車所要時間は約10分なので、クルマでも電車でも、どちらにしても楽チンといえよう。GOGO!
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・大地パワー100%の「飲む野菜」

とにかく天山湯治郷は、徹底的に “源泉” にこだわっている。注水による冷却で薄めることはせず、独自の冷却システムを用いて、徹底的に「原液100%」を貫き、さらに保健所の「飲泉許可」まで取得してるという徹底ぶり。マジで飲めちゃうのだ!

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源泉は5本、泉質は2種類。冷え性などに効くナトリウム塩化物泉と、美肌効果のあるアルカリ性単純泉で、後者のアルカリ度は野菜並に高いとのこと。ちなみに、ドイツではミネラル豊富な温泉を「飲む野菜」というらしい。マイナスイオンをバリバリ感じる大自然の中、飲む野菜の中に浸かったら……美肌になるに決まってるゥ!

・世俗から離れた感覚に

さて、そんな天山湯治郷の露天風呂は、どんな感じなのかというと……桃源郷としか言いようが無い。のーんびり、ほっこり、山の中。種類様々な風呂があるので、あっちに浸かって「ハァ〜……」と目を閉じ、こっちに浸かって「フゥ〜……」となる。

塩を握りしめて蒸風呂に行き、塩を体に塗りこみながら「ッカァ〜」となったら、水風呂に足を入れて「ショエーッ!」だ。

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そして、ふと錯覚する。自分が「温泉に浸かって気持ち良さそうにしているニホンザル」に近い存在になっているような感覚になるのだ。大自然の中にいるからなのか。それとも極楽すぎるからなのか。なぜそう感じるのかは分からないが、“人” というより “ニンゲン” になっているような気持ちになるのだ。私だけかもしれないが。

・最強のマイナスイオン空間

お風呂のあと、絶対にハズせないのが大広間「ざしきぼっこ」でのリラックス。ここ、本当にヤバイくらいに、存在するのかどうかも疑わしい “マイナスイオン” という存在を、なぜかバリバリすぎるほど感じてしまう異次元の空間になっている。「これがマイナスイオンか……」と思わせる空気が流れているのだ。そして……

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ゴロンと寝転べる1人用のマットレスが、ズラーッと大広間に並べてある。そして、そこに、“間違いなく極限までリラックスした状態” になっている人々が、気持ちよさそうに寝転んでいる。川のせせらぎを聞きながら。自然の風を感じながら……だ。一瞬でも油断したら絶対に寝る。そのくらいヤバイ。

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・タトゥーは大丈夫です……が!

最後にタトゥーについてお伝えしたい。電話でも、そしてフロントにいたスタッフさんにも、その場で「タトゥーOKか?」を確認したが、どちらの返答も力強く「大丈夫です」。ただし、「団体でのお越しはご遠慮いただいております」とのこと。

なるほど、これは “モンモンだらけのコワモテな集団”、平たく言えば暴力団の事を指しているのだな……と私は勝手に思ったのだが、実はそうではなかった。

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公式サイトを確認しても、たしかに「各施設とも、グループ・団体でのお越しはお断りする事がございます」と書いてある。タトゥーうんぬんではなく、「グループ・団体」がNGらしい。一体なぜ、団体はダメなのか。その答えが、天山湯治郷のパンフレット「天山湯治の能書」に書いてあったので、以下に引用しつつ終わりにしたい。

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「湯治はそもそも気ままなもの。気の置けない仲間や、できれば一人でお越しになってみて下さい。もっともっと くつろげるはずです。

東西両端を瀑布(ばくふ)に挟まれた、日当たりの良いこの僅かな谷間は、マイナスイオンの豊富な空気と、目に染みる緑に囲まれております。

足元の、温泉を湛(たた)えた大地の勢気に抱まれて、御自身の内なる自然に気付いていただければ、私たちもうれしくなります。私たちの元気の源泉は皆様の笑顔です。」

・今回ご紹介した温泉施設の詳細データ

店名 天山湯治郷
住所 神奈川県足柄下郡箱根町湯本茶屋208
時間 11:00~20:00(受付は19:00まで)
休日 木曜日

イラスト: マミヤ狂四郎
Report:タトゥー温泉探求家:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.