Breaking Bad gonzo

出世から見放されたイマイチな人生を送り、末期癌を宣告されてしまった高校教師ウォルター・ホワイト。家族に遺産を残すため、化学の知識を駆使して高純度スーパードラッグを生み出した彼が、人生最後の賭けに出る異色作『ブレイキング・バッド』。

かつてないほどオリジナルなストーリーが展開する本作では、登場人物の死に方も斬新だ。ATMマシーンに頭を押し潰されたり薬品で溶かされたりされてしまうのだが、先日「一番最悪な死に方をしたキャラTOP10」で第1位に輝いたノー・ドーズを紹介した。

そこで今回は、ノー・ドーズの相棒で自動車解体所で腕を挟まれて出血死した、ゴンゾ役を演じたヘスス・ペイヤンにスポットライトを当ててみたい。

・俳優になる前はボディーガードや彫師だった

とにかくヘススを見たら、誰でも「体がデカい!!」と思うに違いない。身長193センチ&体重180キロの巨漢で、しかも両腕にはビッチリとタトゥーが刻まれている彼は、いかにも用心棒然とした風貌だ。そんな容姿を活かして、俳優になる前はナイトクラブのセキュリティーやボディーガード、彫氏としても働いていたヘスス。また、ラッパーとして音楽活動も行っている。gonzo80

・最初はノー・ドーズ役だったが途中で役が入れ替わる!

面白いことに、元々ヘススは本シリーズにノー・ドーズ役でキャスティングされていて、出演エピソード3話のうち最初の2話はノー・ドーズ役で、最後のエピソードはゴンゾとして登場するのである。gonzo150

なぜ、そんなややこしいことになってしまったのか説明しよう。ノー・ドーズは、キレ方がヤバいギャングのトゥコにボコボコにされて撲殺されてしまうのだが、後でゴンゾが彼の遺体を引きずって運ぶシーンがある。

だが、最初はゴンゾ役で最終的にノー・ドーズを演じたセサール・ガルシアは、身長173センチで細身な小柄体型。とてもではないがヘススの巨漢を引きずるのには無理があるため、急遽二人の役が入れ替わったという訳なのだ。

そして、自動車解体所でノー・ドーズの遺体を引きずっている時に、ゴンゾは上から落ちてきた車に腕を挟まれて出血死してしまう。ちなみにゴンゾの惨い死は、「一番最悪な死に方をしたキャラTOP10」で、ノー・ドーズに続いて2位にランクインしている。gonzo300

・スペイン生まれで思春期まで世界各地を点々とする生活

意外にもスペインで生まれた彼は、軍に勤める父親の仕事の関係で、14歳まで世界各地を転々とする生活を送った。ウォルターの相棒ジェシーのストリート仲間、スキニー・ピートを演じたチャールズ・ベイカーと非常に生い立ちが似ている。

また、デンマーク生まれで幼少はヨーロッパで過ごしたマフィアのボス、ガス・フリングを演じたジャンカルロ・エスポジートといい、インターナショナルな背景を持った俳優が多いのも本作の特徴のように思う。gonzo500

・ギャングの抗争に巻き込まれて重傷を負う!

アメリカに戻ってきた16歳のヘススはニュー・メキシコ州に腰を落ち着けるが、地元ギャングと関わるように。18歳の時、ギャングの抗争に巻き込まれた彼は被弾したうえ、襲い掛かってきたギャングメンバーによって脚を折られて、腰の関節を脱臼する重傷を負っている。

以前に、生首を亀の甲羅に載せられてしまうトルトゥーガを演じたダニー・トレホとセサールのバックグラウンドを紹介したが、『ブレイキング・バッド』には本作のストーリーと同じく、ヤバい人生背景を持った人が多い。

また、演技経験が全くなくても、素質があれば役に抜擢してしまうクリエイターの方針も含めて、特定の要素が『ブレイキング・バッド』カラーを生み出しているのではないかと思う。

参照元:Facebook @JESUS JRYouTubeDAILY TIMESBreaking Bad Times(英語)
執筆:Nekolas
イラスト: マミヤ狂四郎

▼『ブレイキング・バッド』の登場人物が死ぬシーンを集めた動画集。ゴンゾの死も収められているぞ!

▼『ブレイキング・バッド』シーズン1の予告編はこちら

▼ヘススが再びゴンゾ役で出演するスピンオフ版『Better Call Saul』

▼ぬりえもあるぞ!
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▼ゴンゾ!
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