私の名前は褌シメタロウ。日夜日常の些細な出来事について、深く思いを巡らし、実働時間を無視して記事を書いているライターである。

前回、30歳以上の女性を「女子」と呼ぶべきかについて、当編集部で議論を行ったのだが、年齢で女子を定義するのには限界があるという結論に至った。年齢に関係なく、若くて可愛らしい人はいるし、また若くてもオッサンのような立ち振る舞いをする人もいる。

そこで今回は、女子をあえて定義することに挑戦してみたい。議論の参加メンバーは私とそのほか数名だ。

早速議論を開始したのだが、いきなり暗礁に乗り上げてしまった。というのも、「これぞ女子!」と感じるものは、その人の趣味によって違うことが判明したからだ。自称おっぱい上級者のS氏は、「上目遣いで話しかけてくること」を条件に挙げたのだが、私の後輩ロッキー猿渡は、「狙って話し方を作るヤツは、女子を意識してるだけ」と反論。そのほか、趣味によって意見がバラバラ。

意見がまとまらないので、「これは女子じゃない!」と思うものを挙げていくことに。これが意外にも、全員一致の意見となったのである。

【これは「女子」とは言えない、女性の行動や立ち振る舞い】

・ 女子力に踊らされる女
・ 一人●●に凝る女
・ 無駄に酒が強い
・ ピザとかハンバーガーをやたらと好む
・ 牛丼が主食
・ 顔つきからして性欲旺盛
・ メールやTwitterで2ちゃんねる用語を使う
・ ネット上では男言葉
・ 100均の商品陳列に詳しい
・ 「男に生まれればよかった」という女
・ 寝起きが不機嫌
・ どちらかと言えば焼酎がすき
・ 居酒屋でホッケを頼む
・ 女らしさを押し付ける女
・ 寂しいと言えば、可愛いと思っている女

挙げ出したらキリがなくなったので、一旦区切りをつけることにした。我々は、これに該当しない女性を女子と考えることにしたのだが、本当にそんな女性がいるのだろうか? 甚だ不安に思っていると、ロッキーが核心を突く発言をした。

「そもそも、『女子力』という言葉がもてはやされる時点で、女らしさを探しているんですよね。そんなものは男が感じ取るものであって、狙ってるときには、すでに失ってることになりませんか?」

この言葉に一同は拍手喝さい。たしかにそうだ。女子力を探す女は失っているに違いない。よって、

もっとも「女子」と呼ぶに相応しい女性とは、女子力を意識していない女だ! そう断言できる!

男性諸君、これからは女子力を口にする女性を女子と考えてはいけない。女子力は女子でなくなった人の使う言葉であることを、肝に銘じておこう。

文=褌シメタロウ