ヨックモックの工場が梅島にあるらしい」──。そう小耳に挟んだのはもう10年以上前のことだろうか? 東京都足立区の梅島といえば、あのビートたけしさんの出身地として知られている。

そうか、高級感ダダ洩れのヨックモックだが工場は梅島にあるのか。かねてからそう思っていたところ、なんとヨックモックの工場に伺える機会がやって来た。これは千載一遇のチャンス到来……!

・ヨックモック大好き

幼い頃は小金持ちだったこともあり、私(サンジュン)はおそらく日本人の平均よりもかなりヨックモックを食べている。家計が傾く中学生くらいまでは、お歳暮やお中元でバカほどヨックモックが送られてきていたからだ。

当時はそれが高級なクッキーだとは知らなかったが、思い返せばヨックモックの空き缶でビックリマンやらミニ四駆を保管していた。「ヨックモック」という名を正式に知ったのも大人になってからである。子供ってそんなもん。

・シェイクの発表会

それはどうでもいいとして、聞けばヨックモックが夏向けにシェイクを販売するらしく、そのメディア向け発表会を梅島のヨックモック工場で行うんだとか。

正直、シェイクにはさほど興味はなかったが、ヨックモックの工場には大変興味がある。……というやや邪(よこしま)な気持ちで、ヨックモックのシェイク「クーシェ」の発表会へと出かけた。

・梅島へ

さて、東武スカイツリーライン・梅島駅は駅前こそやや栄えているものの、100メートルも歩けばすぐに住宅街に。駅から10分弱歩くと、ヒョコッと「ヨックモック クレア 東京工場」が現れた。

感覚的には「住宅街の中に普通にある」といった感じで、工場っぽい物々しさも特にない。よく言えば「ヨックモックらしく工場もお上品に佇んでいる」といったところだろうか?

・クーシェ

で、ここからは一応、ヨックモック夏向けシェイク「クーシェ」の情報をお届けしておこう。クーシェはヨックモックの東京駅一番街店で販売される夏季限定商品で、2026年6月19日~の販売を予定している。

最大の特徴はヨックモックの大黒柱「シガール」をアレンジした生地が使用されていることで、価格は780円。バニラシェイク・生クリーム・クランブルクッキー・そしてラングドシャ(シガール)のコンビネーションが楽しめるシェイクらしい。

実際に試食させてもらったところ「まあ、外しませんよね」という安定感のある味。予想通りといえば予想通りの味であったが、意外にも主役は生クリームなのかもしれない。

また、混ぜて混ぜて美味しくなる “ビビンバ式” で設計されていた点もヨックモックの技術力の高さがうかがえた。いわゆるド甘いシェイクではなく「誰が飲んでも確実に80点以上は叩き出す完成度」と申し上げておこう。

・シガールの奥深さ

んで、発表会では焼きたての「シガール」を巻く様子も見学させていただいた。シガールは生地として成立する限界までバターが入っているらしく、それ以上となると割れてしまうらしい。

焼きたての生地はふにゃふにゃというかヤワヤワで、その状態から一気に箸で巻いていく。現在は多くの工程が機械化されているとのことだが、その昔は1枚1枚手でシガールを巻いていたそうだ。

ちなみに巻き立てのシガールを試食させてもらったところ、個人的には売り物の方が美味しいと感じた。理由は時間を置いた方がバターが馴染むから。魚とは違う焼き菓子の奥深さを感じた次第だ。

なお、シガールのレシピは1969年に創業者の藤縄則一(ふじなわ のりいち)氏が考案したものが、1ミリも変わらず現在も受け継がれているんだとか。GJ、のりいちさん。あんたいい仕事したよ……!

とまあ、ガッツリ工場見学ではなかったが、幼い頃から馴染みのあるヨックモックの工場をチラ見でも出来たことは、個人的にとても感慨深い体験となった。ちなみに1番好きなのは全面にチョコをコーティングした「ビエ オゥ ショコラオレ」だ。ウマいよね~!

参考リンク:ヨックモック
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.

▼貴重な巻いてないシガール。正直、巻いた方が美味しい。