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合わせた人差し指を体の中心に持ってきて、拝むような形からボールを蹴りだす……そんな五郎丸ポーズが流行してはや数週間。彼の影響からだろうか、今では「ルーティン」という言葉も身近な存在となった。

ルーティンとは安定したパフォーマンスを発揮するために、同じような行動をすることを指す。あまり馴染みのないように聞こえるが、実は私たちに近い存在……さらには取り入れているアスリートが多い。そこで今回は、言われたら納得してしまうほど特殊なルーティンをこなすアスリートを5人厳選。どういったものなのかご紹介しよう。

【言われたら納得してしまうアスリートの特殊なルーティン5選】
・イチロー選手(野球)

まずは誰でもその名前を知っているイチロー選手から。彼はミスター・ルーティンと呼べるほど、準備にこだわる選手だ。ユニフォームの袖をつまむ、投手に向かってバットを立てるなど、頭の中に思い浮かべたら、特徴のある動作がひとつやふたつ思い出せるだろう。

ちなみにイチロー選手は、バッターボックスで構えるまでに17種類もの動作を取り入れ、狂いなく遂行しているという。今でも第一線で活躍できるのは、ルーティンが大きなウエイトを占めているといっても過言ではないかもしれない。

・高見盛(相撲)

続いて日本の国技である相撲。角界にもルーティンが決まっている力士は多いが、中でも有名なのは、なんといっても高見盛(現・振分親方)だろう。仕切りで時間いっぱいになると、激しく気合を注入。いわゆる「ロボコップ」もルーティンに当たる。

・内村航平選手(体操)

また、体操のスペシャリスト・内村航平選手も自分のルーティンがあるひとり。跳馬の際、腕を前に伸ばして狙いを定めるような動作は、言われてみれば……と納得できるはずである。

・ナダル(テニス)

テニス世界からは、BIG4のひとりであるラファエル・ナダル選手。彼はプレー前に細かいチェックを欠かさないことをはじめとする数多くのルーティンを持っており、中にはペットボトルのラベルをコート側に向けるというものさえある。

そして2015年の全豪オープンでは、ペットボトルにまつわる珍事が発生。風で倒れたボトルをボールボーイが直した際、ナダル選手がやっているようにそっと立てたのだ。ボールボーイがナダル選手のルーティンを知っていたからこそ生まれた微笑ましい光景だった。

・遠藤保仁(サッカー)

サッカーには日本代表で歴代最多出場数を誇り、ガンバ大阪に所属している遠藤保仁選手がいる。彼の場合は、ハーフタイムにシャワーを浴びるのがルーティンになっている。

ロッカールームでの行為であるため確認はできないが、TBS系列『情熱大陸』でその様子が放送されたこと……そして全国のお茶の間に見事な “尻” を披露したことで、独特なルーティンが一気に知れ渡った。

……以上が「言われたら納得してしまうアスリートの特殊なルーティン5選」である。いつもは構えに見えているのも実はルーティン。アスリートは同じ動作をすることで、自分のベストパフォーマンスを出せるようにしているのが改めてわかる。

実は私たちにとっても近い存在であるルーティン。ひとつひとつの仕草や癖が知らないうちに、自分のルーティンになっていることもあるので、皆さんも意識してみてはいかがだろうか。仕事や勉強がはかどることに繋がるかもしれないぞ。

執筆:原田たかし
イラスト:稲葉翔子

▼あまりに有名なイチロー選手のルーティン

▼ニッチローさんはルーティンまでも完全コピー

▼高見盛関のルーティン

▼内村航平選手

▼とにかくチェックしまくるナダル選手

▼ナダル選手本人も爆笑した珍事

▼遠藤保仁選手のハーフタイムシャワー(8:00あたりから)

▼おまけ:ウェールズ代表のダン・ビガー選手。落ち着きないようだがルーティン

▼ダン・ビガー選手と五郎丸選手の比較動画も作られている