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以前の記事でもご紹介したが、2005年の民営化以降、高速道路のサービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)がすごいことになっている。グルメの充実度はもちろんのこと、温泉や宿泊施設が併設されたSAまで登場し、それを目的に出かける人も多いという。

中でも今回ご紹介する『東北自動車道上り・羽生パーキングエリア』はある意味で「究極のパーキングエリア」と断言できる。一体なにが究極なのか……? 実はこの羽生PA、店やグルメだけでなくPAそのものが江戸時代風にアレンジされた、テーマパーク型パーキングエリアなのだ。

・遊園地みたいなPA

『東北自動車道上り・羽生パーキングエリア』は、埼玉県の北東に位置する羽生市にある。以前は一般的なパーキングエリアであったが、2013年12月に『鬼平江戸処』としてリニューアル。一躍『究極のパーキングエリア』として注目を集めることになった。

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簡単にいえば、建物からグルメまでが江戸の町並み風にアレンジされているのだが、そのこだわりっぷりがハンパではない。初めて羽生パーキングエリアに入った人は「遊園地にでも来ちゃったかな?」と勘違いしてしまうことだろう。

・グルメも江戸尽くし

しかし、そもそもなぜ埼玉県の羽生市で「江戸の町並み」なのだろうか? 実は江戸時代にあったすぐ近くの「栗橋関所」は東北方面からの江戸の入口として広く知られた場所。そこで羽生PAを、「江戸時代へタイムスリップする入口」」と見立てているのだ。

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建物の外観が江戸の町並み風なだけではなく、グルメも江戸にこだわりまくっている。例えば、東京を代表する名店「たいめいけん」や「玉ひで」、「神田まつりや」が監修・提供する店があったり、スイーツも江戸時代創業のくず餅屋、「船橋屋」が入っていたりとどこまでも江戸尽くしである。

・お土産も江戸三昧

お土産ももちろん江戸三昧。瓦せんべいの「人形町 亀井堂」や手ぬぐいの「いせ辰」、七味唐辛子の「やげん掘」など、東京を代表する老舗の商品が数多く取り揃えられており、江戸っ子が思わず「知ってるねぇ!」と唸ってしまうような通好みのラインナップとなっている。

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おそらく今後も、こういったテーマパーク型のSA・PAは増えていくことだろう。西部劇風や宇宙風、学校風のSAやPAがあったらそれだけで出かけてみたくなる。羽生PAはその先駆け的存在なのだ。最近は混雑していることも多いが、興味がある人はぜひ立ち寄ってみてほしい。

参考リンク:鬼平江戸処
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼建物は全て江戸時代風。
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▼グルメも東京を代表するお店関連ばかりだ。
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▼この日は「南京玉すだれ」の催し物があった。
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▼おみやげも本格的! 江戸っ子ならばわかる!!
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▼江戸時代にタイムスリップしたかのような、羽生パーキングエリアだ!
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