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江戸時代の商人が商売繁盛の秘訣としていたと言われている「江戸しぐさ」。もともとは商人のマナーであったようだが、あまりにマナーが良すぎたためだろうか? 一般庶民の江戸の町人に広まったとか広まっていないとかいう説がある。

だが、そんな江戸しぐさをしのぐ超スゲェマナーが、江戸時代のスシローマニアのあいだで「スシローしぐさ」として広まっていたらしい。その説を話すのは、自身を江戸時代から続く由緒正しいスシローマニアだと言う山田さん(仮名・男性)だ。

いったい江戸時代から続く「スシローしぐさ」とはどのようなものなのか? 山田さんは記者(私)に、『スシローしぐさであるとされる例』を教えてくれた。その例は以下のとおりである。

・ポテトかしげ

スシローのポテトを食べるときは斜め45度ぐらいに傾けて食べると、お上品に食べているように見えてマナーが良い。

・ポテトゆずり

もしスシロー初心者が流れてきたフライドポテトを取ろうとしていたら、譲ってあげること。スシローマニアは注文して揚げたてを食べる。

・ポテト泥棒

他人が注文して流れてきたポテトをこっそり1本だけバレないように食べること。相手のポテトを奪うのは重い罪(十両の罪)にあたる。

・整理券泥棒

待ちきれず帰ってしまった客の整理券を盗み、本来の順番より先に入店しようとすること。これももちろんマナー違反なので、重い罪(十両の罪)にあたる。

・皿かぶりあやまり

隣の人と欲しい皿がかぶって手が触れてしまったら、すぐに「すみません、うかつでした」と謝るとその場の雰囲気が良くなる。

・こぶし腰浮かせ取り

いくら食べたい皿が流れてきたからといって、席に乗って体をグイッと伸ばし勢い良く取るのはマナー違反。こぶし一つ分ぐらい腰を浮かせて取るぐらいにしておくのが良い。

・冷水器しぐさ

いくら喉が渇いているからといって、お冷を注げる冷水器の前で入れたばかりの水を飲むのは、はしたないのでやめたほうが良い。

・スシローアプリしぐさ

スシローに行くときは先にスシローアプリを使って自宅周辺で一番空いている店舗を選ぶと、自分も比較的並ばずに入れ、お店が超混雑してヤバいことになるのを防げる。スシローファンなら当然のしぐさ。

・スシローの階段の下らへんにある喫煙所しぐさ

スシローの階段の下らへんにある喫煙所でタバコを吸うときは、子供が来たらなるべく煙を出さないようにすること。

このように江戸時代のスシローマニアたちは、客のあいだで「スシローしぐさ」を使い、客どうしでマナー良く、食事を楽しんでいたそうだ。だが、なぜいままで「スシローしぐさ」はおおやけになっていなかったのだろうか?

理由としては、当時からあまりにスシローの激ウマいフライドポテトが人気になってしまい、スシローマニアが欧米の手先になってしまうことを恐れた新政府軍により「スシローマニア大虐殺」が行われ、スシローしぐさが書かれた文献はすべて焼却されてしまったのだとか。

しかし、スシローが現代で人気になることにより、「隠れスシローマニア」たちがスシローしぐさを復活させることに成功。現代のスシローファンたちに広められた。いまでは自分で気づかずにスシローしぐさをするファンも出てくるほどのマナーになっているという。

これが江戸時代から本当に続いているのか証拠は無いが、スシローへ行く際には「スシローしぐさ」を覚えておくと、気持ちよく快適に食事ができることは間違いないだろう。スシローファンの諸君は、覚えておくと良いかもしれないぞ。

執筆:なかの
Photo:Rocketnews24.