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日本全国4000万の焼肉ファンに朗報!! 世界初の画期的なデバイスが誕生した。その名も「鼻焼肉キット」だ。これはスマホのイヤホンジャックに装置を接続して、専用アプリを起動すると、焼肉の匂いを楽しめるというもの。

おいおい、匂いだけで本当に焼肉が楽しめるのかよ!? 食ってこそ焼肉じゃねえか! と思ったのだが、実際に体験してみたところ、あまりのおいしい匂いにご飯一杯楽々食えて笑った(笑)。焼肉の匂いウメーッ! マジでウメェエエ!!

・スマホで焼肉を楽しむ

「鼻焼肉キット」は着パフ株式会社と株式会社カヤックが共同開発したものだ。もともと着パフはiPhoneで匂いを発する装置「ChatPerf」の開発を行っていた。2013年2月に行われた同社主催のアイデアコンペイベントで、カヤックのエンジニアが、スマホで焼肉を楽しむというアイディアを出し、プロジェクトが始動したのである。

・オーディオジャックにさすタイプ

以前のタイプ(「ChatPerf」)のデバイスはiPhoneのドックコネクタに装着するものだった。しかしiPhone5でコネクタの仕様が変わってしまったため、商品化するにいたらなかったのである。そこで今回の装置(正式な商品名は「Scentee(センティ)」)では、オーディオジャックにさすタイプに変更されたのだ。

・ポイントは振動

では、どうやって匂いをだしているのだろうか? その仕組みは、液体の香料を超音波振動によってミスト状にして噴霧させているのである。問題はその匂いだ。「鼻焼肉」というからには、焼肉臭がしっかりと再現されていなければならない。「焼肉っぽい」ものではなく「焼肉そのもの」でなければならないのだ。

・匂いは完全に焼肉!

発売開始前に、実機を試してみたところ……。デバイスから噴射される匂いは、マジで焼肉だった! 香ばしい肉のかおりと、焼肉ダレの甘辛い匂いは嗅いでいるだけで腹が鳴ってしまう! これはもう匂いだけで十分にいける。実際に匂いをおかずに白飯を食べてみたのだが、これだけでも満足いくレベルだ!

・やっぱり匂いだけじゃ物足りない

記者(私)は正直、「それっぽい匂いでごまかしてるんちゃうの?」と疑っていたのだが、それは完全に間違いだった。しかしながら、やはり白飯だけでは口さびしい。鼻は満足しても舌は満足するという訳にはいかない。金がないときであれば匂いで我慢できるかもしれないが、匂いを嗅ぐとやっぱり本物の肉を食べたくなってしまう。

・安い肉を買って、高級感のある匂いを楽しむ

もしかしたら、スーパーマーケットの安い肉を買って、匂いだけでもグレードアップしたい場合に、このアプリが役立つかもしれない。食感は安い肉で我慢して、匂いだけでも特上カルビ、そんな「鼻のぜい沢」を楽しむのも良いのではないだろうか。

・他の食べ物での展開も視野に

着パフは今後、焼肉だけでなくほかの食べ物の匂いを再現し、販売するかもしれないとのことである。特に匂いの強いチーズやワインなどが候補として挙がっているそうだ。食べ物の種類が増えれば、新しいグルメのあり方が生まれるかもしれない。ちなみに「Scentee」は日本とアメリカで発売した後にヨーロッパでの販売も開始するそうだ。この画期的なデバイスに、すでに海外からもオファーがあるとのこと。今後の展開が楽しみである。

Report:やや津田さん(佐藤)
取材協力:着パフ株式会社面白法人カヤック
参照元:鼻焼肉


▼こちらが「鼻焼肉キット」の本体(正式名称「Scentee」)
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▼液体の香料(右側)は交換可能
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▼iPhoneのオーディオジャックにさして使用する
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▼こちらが「鼻焼肉」の専用アプリ。好みの食材を選んで、匂いを楽しむ(今回は「カルビ」を選択)
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▼肉が焼ける映像と音を楽しみながら、匂いを嗅ごう!
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▼数秒置きにシュッとカルビ臭が噴射される
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▼かなりの勢いで噴射されるので、スマホ周辺にはカルビ臭が漂う。思った以上に忠実なカルビの匂いに驚きだ
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▼はたして、この匂いだけで白飯が食えるのか?
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▼どれどれ、カルビの匂いを嗅いでみると……
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▼うわ(笑)、マジで焼肉だ。これは食えるわ。よ~し! 白いご飯を食べちゃうぞ~ッ!!
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▼ヤバえ、箸を持つ手が止まらん、たまりませんなあ~(笑)
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