かねてより中国各地で発生している霧。ひどいところでは200メートル先も見えず、街は灰色一色だ。飛行機は次々と欠航になり、昼間でもライトをつけないと車も走行できないほどの状態らしい。

そんななか、11月22日から12月5日までの北京の様子を記録した画像が公表された。全体的に薄ぼんやりした景色だが、霧がひどい日は視界ゼロとでも言えそうなくらい灰色で何も見えない。これを見た市民たちは「世界の終わりだ!」と不安に陥っているという。

北京市で発生している霧はただの水蒸気ではないらしい。空気汚染が進んでいる北京では、霧の中にも有害物質が含まれるとされているのだ。イギリスメディアによると、12月5日現在北京市上空は黒い空気の塊で覆われていたそうだ。

地上も全く見えない状態。近づくと建物など上の方は灰色の霧に覆われて何も見えないらしい。まるで旧約聖書の神の怒りに触れ崩されてしまった「バベルの塔」を想起させる。中国人が終末を感じるのも無理はない。
 
市民は、

「怖い」
「世界の終わりキター!」
「神の怒りキター!!」
「もう遷都するしか」
「霧に毒が入ってそうだ」
「マスク買わなきゃ」
「いや、ガスマスクが必要だ」

などとコメントしている。
 
中国メディアは外出時はマスクの着用を促しており、北京ではここ数日マスクが飛ぶように売れたそうだ。

なお、アメリカは霧発生後の北京市の空気の汚染指数は最大値500を超え、アメリカの規準の7倍以上であるとしている。一方中国は「軽微な汚染」としているが、その発表には懐疑的な市民もいるようだ。

なお、天気予報によると明日は冷たい空気が入るため霧は晴れる見通しとのことである。

参照元: 財形網

▼11月22日からの定点観測、各画像の左上の数字が観測日だ
▼霧がひどい日は画面は灰色一色、世界の終わりを感じても無理はない