お客様は神様です──。以前、家電量販店で携帯販売をしていた私(中澤)は、この言葉を聞くと微妙な気持ちになる。「神が来たぞ!」とばかりに無理難題やわがままを言う客が多かったためだ。はっきり言うと、このフレーズは店員のセリフであって、客のセリフではないのである。
当時、「接客業にはつきものか」と割り切って、金のために我慢していた私。しかし、人気マンガ家でも、そんなお客様の呪縛からは逃れられないようだ。『3月のライオン』の作者・羽海野(うみの)チカ先生がTwitterで「じゃどうすりゃ良かったんだよっっ」とその心情を吐露している。