ルポライターの古川琢也氏やジャーナリスト・法政大学教授の水島宏明氏など、計10名で構成される「ブラック企業大賞企画委員会」は2012年7月9日、今年もっともブラックな企業の頂点を決める「ブラック企業大賞2012」のノミネート企業を発表した。7月28日に大賞の発表が行われるのだが、それに先立ってネット上で一般投票も行われている。
中間結果を見ると、ワタミ(ワタミ株式会社)が早くも独走体制、逃げ切りの構えを見せている。
ルポライターの古川琢也氏やジャーナリスト・法政大学教授の水島宏明氏など、計10名で構成される「ブラック企業大賞企画委員会」は2012年7月9日、今年もっともブラックな企業の頂点を決める「ブラック企業大賞2012」のノミネート企業を発表した。7月28日に大賞の発表が行われるのだが、それに先立ってネット上で一般投票も行われている。
中間結果を見ると、ワタミ(ワタミ株式会社)が早くも独走体制、逃げ切りの構えを見せている。
2008年に自ら命を絶った元女性社員の労災(労働災害)が認定された居酒屋「和民」(ワタミフードサービス)。労災認定された当初、会長の渡邉美樹氏は「命懸けの反省をしなければならない」とTwitterに投稿していたのだが、従業員の労働時間に関して、驚くべき事実が判明した。
東京新聞が報じたところによると、同社は適正な手続きを踏まずに、従業員に時間外労働をさせていたとして、厚生労働省労働基準局監督課は「労働基準法に抵触する」と、指摘しているという。
ワタミの元女性社員が自殺し、労災認定された問題。この事実は広く報道されているので、ご存じの方も多いかと思います。2012年2月24日、この問題に対してワタミ会長・渡邉美樹氏はTwitterで「命懸けの反省をしなければならない」と発言しました。
渡邉会長はTwitterに「今 シンガポールです」と近況を書き込みしたのを最後に10日間沈黙を続けていたのですが、3月5日にようやく新たな書き込みをしました。その内容は「今日からカンボジアです」というもので、国外の支援活動に関するものでした。
元ワタミの女性社員が自殺したことに関して、新たな事実が判明した。2月24日、この女性の自殺が労災認定されたことについてワタミ会長の渡邉美樹氏は「命懸けの反省をしなければならない」と発言。
しかし2月21日、ワタミグループは「(労災認定は)当社の認識と異なっておりますので、今回の決定は遺憾であります」と公式コメントを発表していた。
何かがおかしい。そう、「反省」と「遺憾」、会長と会社は矛盾した発表を行っていたのだ。そしてさらに奇妙なのは、2月24日になってワタミは「遺憾」の発表(PDFファイル)を削除し、改めて会社としての意向を伝えているのである。
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神奈川県横須賀市の居酒屋「和民」(ワタミフードサービス)に勤めていた女性社員(当時26歳)が、入社2カ月で自殺した問題で、神奈川県労働局は2月21日に労災(労働災害)認定した。
このことについて渡邉美樹会長は「残念」としながらも、「労務管理できていなかった認識はない」としている。また、同社のHPにも「報道されている勤務状況について当社の認識と異なっておりますので、今回の決定は遺憾であります」(原文まま)と、決定を不服としている旨を公表しているのだ。
では、どのような勤務状況だったのだろうか? 同社広報グループに問い合わせてみた。