ワタミの元女性社員が自殺し、労災認定された問題。この事実は広く報道されているので、ご存じの方も多いかと思います。2012年2月24日、この問題に対してワタミ会長・渡邉美樹氏はTwitterで「命懸けの反省をしなければならない」と発言しました。

渡邉会長はTwitterに「今 シンガポールです」と近況を書き込みしたのを最後に10日間沈黙を続けていたのですが、3月5日にようやく新たな書き込みをしました。その内容は「今日からカンボジアです」というもので、国外の支援活動に関するものでした。

渡邉会長はシンガポール滞在を報告したのち、Twitterとブログの更新をいっさいしていませんでした。しかし日本には帰国しているようで、朝の情報番組にコメンテーターとして出演をしています。以下は、3月5日に渡邉会長が投稿したTwitterへの書き込みです。
 
「しばらくお休みさせて頂きましたが、ツイッター・ブログ・ジャーナルを今日から再開させて頂きます。ツイッター140文字の難しさ、痛感しています。これからも、誠実にどこまでも誠実に対応させて頂きたいと考えています。今日からカンボジアです。思いはブログで語らせて頂きます」(Twitterより引用)
 
……と、Twitterの文字制限の難しさを指摘しています。そして、「今日からカンボジアに行ってきます : 今日からカンボジアに行ってきます。多くの支援者の皆様とともに新設学校、孤児院、農場を回ります。学校も156校となりました。今年は、もう10校建設予定です」(Twitterより引用)とも書き込みしています。

どうやら、海外支援を積極的にやっていく予定のようです。自殺した元社員に関するコメントはいっさいありません。このことについて、インターネットユーザーからは次のようなコメントが寄せられています。
 
・渡邉美樹会長のツイートに対するネットユーザーの反応
「渡邉さん都知事立候補時のキャッチフレーズである『無関心NO!』が泣いています」
「誠実という言葉の意味を1番理解されていないのではありませんか?向き合う事から逃げ続けないで下さい」
「あれだけ労災認定の関係で避難浴びといて、久しぶりのツイートが偽善事業のことですか? もう、従業員を死なせたことは忘れましたか?」
「カンボジアに学校立てる金で残業代払えよ」
「カンボジアの貧しい人間救う前に自分の会社で苦しんでる人間どうにかしろや!!」
「もう、本人の中じゃ、なかった事になってるじゃん。そう見えてしまうことは問題だよ」
「労働基準法は遵守しなさい。必ずです」
 
……など、厳しい意見が相次いでいます。その一方で、渡邉氏の発言を待っていたという人も少なくないようです。ちなみに一部のインターネットユーザーから、2011年に渡邉氏が東京都知事選に出馬した際のスローガンを指摘する声が出ています。

当時渡邉氏は「無関心NO!」と掲げ、都政に関心を持ちアクションを起こすようにと訴えていました。他国の支援も大切なことだと思いますが、自社の労務状況にまったく触れないのでは、関心がないと思われても仕方がないかもしれません。若者には都政に参加するように言っていたはずなのですが……。

参照元:Twitter @watanabe_miki

▼ 2011年東京都知事選出馬時のメッセージ