ルポライターの古川琢也氏やジャーナリスト・法政大学教授の水島宏明氏など、計10名で構成される「ブラック企業大賞企画委員会」は2012年7月9日、今年もっともブラックな企業の頂点を決める「ブラック企業大賞2012」のノミネート企業を発表した。7月28日に大賞の発表が行われるのだが、それに先立ってネット上で一般投票も行われている。

中間結果を見ると、ワタミ(ワタミ株式会社)が早くも独走体制、逃げ切りの構えを見せている。

同委員会によると、「誰もが安心して働ける環境をつくること」を目指して委員会を発足。ブラック企業の問題が取りざたされても一時的に話題になるだけで、就労環境や労働規則等の改善に結びついていない現状を指摘している。それを打開するために、大賞を設けて広く世に伝えるきっかけを与えたいとのことだ。大賞にノミネートしている企業は、次の10社である。

「ワタミ株式会社」、「ウエザーニューズ」、「すき家(株式会社ゼンショー)」、「SHOP99(現ローソンストア100)」、「株式会社すかいらーく」、「株式会社フォーカスシステムズ」、「陸援隊およびハーヴェスト・ホールディングス」、「株式会社丸八真綿」、「株式会社富士通SSL」、「東京電力株式会社」 (ブラック企業大賞HPより引用)

なお、ネット上で一般投票を行うと、各社の得票状況を確認することができる。現在(7月10日)ワタミが単独首位でトップ、2位は東京電力、この二社が圧倒的な得票率を誇り、3位以下と大きく水をあけている状態だ。はたして最終的に、ワタミが首位を維持できるのか? それとも東京電力が猛追するのか? 発表が気になるところである。

参照元:ブラック企業大賞
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