ジャンボ! 今回もリクエストボックスからの質問に答えるね!


「ケニアにおいて、公共の駐車場事情はどうなっていますか? 時間貸しや一日最大料金などのサービスはありますか?

バイクや自転車用の駐輪場の情報も教えてください。また、自宅駐車場の月極契約についてもあれば教えてください」


いい質問だ! 答えよう! まずはオレの車の駐車場、つまり「自宅駐車場の月極契約」についてだが……


ないぞ。


タダ(無料)だ。


家の近くの邪魔にならないところに置いておけばOK。以上だ。


・バイクや自転車は?

続いて、バイクや自転車用の駐輪場についてだが、市外ならタダ(無料)だ。邪魔にならないところに置いておけばOKだ。


盗まれないように注意してな。盗難防止のために見張っててくれる人もいるけど、すまん、オレ、バイク乗らないので値段はわからない。


でな、「市外なら」って書いただろう。ケニアの首都ナイロビの中心部は、バイク禁止なんだよね。


なのでバイクを駐輪することも、そして自転車を駐輪することも禁止となっている。


バイクや自転車を駐輪したいなら、ナイロビの中心部から外れた市外に駐輪してちょうだい。



・ケニアの駐車場事情

次、最後の質問(最初の質問)の「公共の駐車場事情はどうなっていますか?」に答えよう。


先述の通り、ケニアにおいて「駐車料金」がかかる場所は、“ナイロビ市内のみ” となる。


そして、そんな駐車場を管理しているのは、ほとんどが政府(市郡政府)だ。


ナイロビ市内の様々な場所に駐車場(道路の脇にある駐車スペースや、立体駐車場なども含む)があるけど、車の数に対して駐車場の規模が小さいというのが問題になっている。


なので空いている駐車場を探すのが非常に困難。


特に難しいのは月曜日〜金曜日。車で仕事に来る人も多いからね。午前9時でも遅いくらい。


仮に午前9時に来たとしても、空いている駐車場を探すのは難しい。


んでもって料金だけど、1日300kes(約319円)となっている。どこ行っても300kes。1日だ。


仮に1時間で出したとしても300kes。「時間貸し」という概念はケニアには無い。



次、もしも仮にお金を支払っていなかったり、ズルしていたりして、それがバレた場合どうなるか?

まずは速攻でタイヤをガッチリとホールドされる。次に、普通に1日料金300kesを支払って、さらに罰金として2000kes(2134円)を払う必要がある。


かなり痛い出費だから、みんなマジメにお金を払う。


・月極サービス

んでもって、ここからが複雑なんだけども、この政府管理の駐車場にも「月極サービス」は一応ある。


毎日のようにナイロビの中心部に出社する人なら月極で払ってしまった方が、難民になることは無くなにかと安心。


ところが、この料金がまたミソでな。


1日貸しなら300kes(約319円)だけど、1ヶ月なら3000kes(約3190円)、3ヶ月なら13000kes(約13875円)、半年(6ヶ月)なら24000kes(約24830円)と、逆に高くなっていくのだ。


安くなったり、ずっと3000kesとかだと、みんながみんなスペースを確保するだろ。そしたら、みんなが駐車できなくなっちゃうだろ。


なので、「高い金額を支払ってでも駐車スペースを確保しておきたいスーパーお金持ち」しか、2ヶ月以上の月極契約はしない感じになっているのだ。


よって、月極契約したい人たちは「1ヶ月3000kes」の争奪戦になったりもする。でもそれも数に限りがあって……みたいな。


この話を日本のゴー(羽鳥)にしたら、「お金持ちから効率的にお金をとれる、なかなかのナイスアイデアだな」と感心していたよ。



最後に!


政府が管理している公共駐車場は1日300kes(約319円)だけども、民間が管理しているVIP的な専用駐車場もある。


価格は1日500kes(約535円)。しかも安全面でも政府管理の駐車場より安心だったりする。真のお金持ちは、この「専用駐車場」を利用するのが多いかな〜。


以上、ケニアの駐車場アレコレでした。一言でまとめるなら、「金次第」って感じだな。ウン。では、クワヘリ〜!


執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

リクエストボックスに質問などを送ってもらえるとチャオス喜びます。よろしくお願いします!