上司のYoshioが、なにやら不服そうな顔をしている。嫌な予感がした。


しかし、うっかり目を合わせてしまったところ、「ちょっと聞いてくれないか」と、まるでバーピージャンプトレーニングをするがごとく、ものすごいスピードでうつぶせになり始めたではないか。


そして……


つらいのよ


うつぶせスマホしてると、首がツラいのよ


できたらこうしたいんだけど近いのよ


なんとかならんかね

一瞬は「ならねえよ」と突き放そうかと思ったが、ちょうどチェーンソーを持っていた私は


なんとかなるよ


と答え、


家の床を破壊して……


「うつぶせスマホホール」をこしらえた。



さっそくYoshioを呼び込むと……



おおーっ!


めっちゃイイ!

いいのかよ!



「いや、マジでイイ。やってみそ」と言うので、作者の私も試してみたところ……



予想以上にメッチャよかった!(笑)



・次世代VRの可能性

これまでPSVRやOculus GOやMeta Questなど、様々なVRマシンを購入してきた私だが、今回の「うつぶせスマホホール」は、これまでのVRヘッドセットとは一風違った没入感があると感じた。


とりあえず体勢がものすごく楽。そして、没入感はあるのに圧迫感が皆無。メガネのままでもOKだし、風通しも良いし、シンと冷たい床下の香りも、不思議なリアリティを演出するのに一役買っている。


唯一の難点は、床に直だと “おでこが痛くなる” ことだが、タオルなどを敷いてカバーすれば問題ない。なんなら、そのまま誰かにマッサージしてもらったら極楽すぎて昇天するかも。


6.7インチのiPhone 15 Pro Maxでこのド迫力なら、12.9インチのiPad Proで動画を見たらどうなってしまうのか……。もしかしたらApple Vision Proの対抗馬となりうるのでは?


上記のように可能性しか感じない次世代ホームシアター「Floor Vision Pro」だが、一度空けたらもう後戻りはできない(並のVRでは満足できない体になる)ので、みなさんは決して真似しないように。


【つづく】


執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24

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