人気商品はネットで数百、数千の倍率になることも珍しくないヨドバシカメラの福袋(お年玉箱)。要するにネットで購入することはほぼ不可能なので、一部の猛者たちは元旦の早朝から店舗に並ぶことになる。

開店前に並ぶほどの根性がない私は、いつも行列が途切れたころ(開店1〜2時間後)にノコノコとヨドバシへ向かう。そんなとき、毎年ほぼ必ずと言っていいほど売れ残っているのが『コスメ福袋』(コスメの夢)税込1万円だ。今年も難なくゲットできたので詳細をお伝えしよう。

・今年も闇鍋状態

なお昨年の同福袋は、歯磨き粉、入浴剤、マスカラにミニヘアアイロンなどなど、コスメと呼ぶべきか微妙な全14品が詰まったカオスだった。

今年のものは、昨年と比べてかなりコンパクトな印象である。中身は以下の11アイテム。


・メディヒールのパック(TEATREE)10枚入り
・メディヒールのパック(THE N.M.F)10枚入り
・オルビス マルチクリームアイカラー シアーバニラ
・オルビス ツイングラデーションアイカラー ココアシナモン
・KAENA BEAUTE VC10 濃美容液
・モダンノーツ ティーコレクション フレグランスジェル
・COCONE クレイクリームシャンプー
・CNP Laboratory 鼻用パック
・リヌエ ニュアンスWライナー パンプキンオレンジ
・イハダ 薬用フェイスプロテクトパウダー
・プロアクティブ 30日間トライアルキット


今年も「よく分かんねぇ」感すごいな!!!!!



・有識者に訊いてみた

まず、この中で圧倒的にメインと呼べるのは『メディヒールのパック』であろう。韓国製の大人気スキンケアブランドで、もしかすると “世界一有名なパック” かもしれないシリーズだ。モノにもよるが、新大久保で買うと1枚300円くらいするハズなので、この2つで5〜6000円の価値があることになる。

……が、それ以外に関しては正直、見たことも聞いたこともない商品ばかり。ここはコスメと流行りモノに詳しい御花畑先生に意見を求めるしかない。

先生いわく、やはり大本命はメディヒールのパック2種。それ以外だと『イハダのフェイスパウダー』が割と人気商品である、とのことだ。

それから『COCONEのシャンプー』に関しても「実際に使ったことはないが、SNSを中心に話題になっているのをよく見る」らしい。なるほど。やっぱ持つべきものは御花畑先生だなぁ。



このシャンプー、実際に使ってみたところ “シャンプーとトリートメントが一体化したシャンプー” という変わりダネ。全く泡立たないのでやや心配になったが、使用後は本当にトリートメントしたてのような仕上がりになった。結構イイかもしれない?

鼻パックというものも初めて使用してみたが、なんとなく毛穴が引き締まった気もしなくなかった。

……と、いうように、ヨドバシのコスメ福袋は「絶対に自分じゃ買わないものを試すチャンス」と捉えるべきなのだろう。


・が、しかし!

しかしながら……今回、どう贔屓目に見ても「ダメだろ」と言わざるをえない商品が1つだけ紛れていたことも事実。


プロアクティブである。


私が物心ついたころには、すでにニキビケア用品として絶対的な知名度を誇っていたプロアクティブ。が……私は生まれてこのかた、ニキビに悩んだことがない。ニキビができない人間にとって最も不必要なもの、それがプロアクティブなのである。



とはいえ、プロアクティブがニキビに悩める多くの人々を救ってきたことが事実である以上、「ゴミ」呼ばわりするのは忍びなさすぎる。よって今後プロアクティブを「コスメ」扱いすることは絶対に避けてほしいと切に願う所存なのだ……現場からは以上です。

執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.